49:勝手に決めた婚約〜ハルトリッヒ〜
すみません。今日は6時更新の予定で昨夜執筆を開始していたのですが……偏頭痛と目眩で途中断念しました。(偏頭痛持ちなので頻繁にある事なので今後も時間に更新出来ない事があるやもしれません。)今朝もまだ変わらない体調ですので、申し訳ないのですが今日の話に感想を頂いた場合返信は明日以降になりますのでご了承下さい。
ハルトリッヒ視点でお届けします。
まぁそうなるとは思っていた。ヒュルトはベリエにかかり切りで自分への好意にはまるで気付かないヤツだ。ニルナーレの好きな相手が自分だなんてこれっぽっちも気付いていないだろう。私もルークもベリエだって気付いていたというのに。ニルナーレの態度はあからさまで見ていて微笑ましいくらいだったがヒュルトは全く気付いていないのがニルナーレを憐む程だった。今だって急な事だと思っているのだろうな。
「ニーナは認めたのか⁉︎」
「ああ」
「だって何のために好きなヤツを諦めたんだアイツ。ルークと結婚するためだからだろう⁉︎ なのに俺と婚約なんて……」
そのニルナーレの好きな相手がヒュルトだって気付いていないんだから救いようがないな。大体私もベリエもルークでさえニルナーレの愛称は“ニル”で“ニーナ”呼びを許しているのはヒュルトだけって何故気付かないんだろうなぁ。あれか? 幼馴染みでずっと一緒だから気付かないってアレか?
「仕方ないだろう。ベリエとランスベルトの婚約が解消された。未だ国王陛下は退位されていないからな。その陛下がベリエにルークとの婚約も考えたようだがさすがに早過ぎる。だからといって国外に行かない約束だけでは……と考えられてルークとニルナーレの婚約を解消し、ニルナーレとヒュルトの婚約を結び直す事にした。まぁお前とベリエを逃がさないためのランスベルトとの婚約だったからな。今度はお前とニルナーレが婚約すれば2人は国外には行かないだろう」
「なんでだよ⁉︎ 陛下は俺達が国を出ないって誓った事が信じられないのか?」
「念には念をってところだな」
「だがそれじゃニーナが可哀想じゃないか! こんなに王家に振り回されて! ルークと好きでもないのに婚約して、それはまぁ所詮貴族令嬢だから仕方ないだろうし王命なのだから仕方ないが、いくら情勢が変わったからといってまた好きでもない俺なんかと婚約させたらニーナが可哀想だろう⁉︎」
……寧ろニルナーレは泣いて大喜びでルークが複雑な表情をしていたが。
私はつい2日前のニルナーレを思い出していた。
「ニルナーレ。ルークとの婚約を解消し、バルドル公爵家嫡男・ヒュルトユウリとの婚約を締結する」
陛下に託された詔書を私が代読してニルナーレに詔書を見せれば
「えっ⁉︎ ホント? やった! 私、ヒュルトを諦めなくていいのね⁉︎ ルーク今までありがとう! 優しかったのは認めるし誠実なのも認めるけどやっぱり私はルークを好きにはなれなかったわ!」
と泣きながら詔書を胸に抱いていた。ルークもベリエが好きだから別に構わないが、こうもあからさまに喜ばれるのもなんだか複雑だ……と言った弟を宥めるのが大変だった。だがルークも嬉しそうだった。心からニルナーレの事を祝っていた。
「ニルナーレは別に気にしていなかったようだが気になるなら2人で話し合え。どのみちこの婚約は決定だ。だったらお互いの気持ちを話し合うくらいはしておけば良いんじゃないのか?」
私がアドバイスをしてやると「そうする」とヒュルトが頷く。しかしニルナーレの気持ちは分かり易かったが寧ろこの男の気持ちが分からないんだよな。ベリエを優先する生き方をしていたから婚約者も別に居なくていい……と思っていた節がある。それに今回の件だ。
王命にでもしなければベリエが結婚して幸せに生活している姿を見るまで結婚しない、とか言い出していた可能性は充分高いだろう。となればルークとニルナーレの婚約が解消されてもニルナーレの気持ちに一向に気付かず見向きもしない未来が見えて仕方ない。この男もニルナーレの事を好ましく思っているようなのだが……。
違ったのだろうか? 本当にこの男は掴めない奴だ。
そんなわけでヒュルトユウリの婚約が決定しました。ニーナにとっては良かった事ですが肝心のヒュルトの気持ちは……?不明です。明日はベリエ視点の予定です。体調が回復していたら6時更新だと思います。回復していなければ明日のどこかで更新します。




