48:継承権はまた別の順位らしい
すみません。エブリスタの方の執筆してたらコレの執筆を忘れてまして、6時を回って気付きました……。今頑張って執筆しました。
トホルスが第五王子というのも驚いたが。我が国に王子としてやって来なかった理由はなんなのだろう。王族である事を隠した理由は一体。
「トホルス。なんで王族である事を隠したんだろうな」
俺のごく当たり前な疑問にハルトが言う。
「トホルス自身に聞いてみないと分からないが。推測は出来る。隣国の王位継承権問題だ。あの国は正妃の子が何番目に生まれて来ようとも正妃の子が優遇される。トホルスは第五王子だが正妃の2番目の子だからな。継承権は第二位だ。継承権一位のトホルスの兄は第二王子だから命が狙われやすい立場だがトホルスも狙われやすいのは変わらん。そしてトホルスの兄は騎士団に入って身を守っているが武芸は苦手なトホルスは自身で身を守れない。だからこそ公爵家の三男坊という隠れ蓑を背負ってこの国に留学した。ずっと公爵家に守られていたがそれでも暗殺されかける日々に疲れたのだろうな」
「……そこまで他国の問題に興味無かったから知らなかったな」
「お前、隣国に手の者を忍ばせておいて知らなかった。ってそれは無いだろう。何を調べさせているんだ?」
「んなもん、他国にまで響く姉ちゃんの噂集め。……というのは冗談で他国からもランスベルトの婚約者である姉ちゃんを嫁に欲しいって言われていたからな。言ってきた奴等の情報集め。王族の婚約者がいるっつうのに姉ちゃんに言い寄る虫共の情報」
「ベリエは美しいからな」
ルーク。今はそういう事じゃない。コイツ本当に姉ちゃんが絡むとポンコツ。姉ちゃんに虫が集ってるって言ってるだろうに。聞いてたのか?
「で。その虫共の情報は?」
……あ、聞いてたか。でもルークには教えん。なんか危険な気がする。
「教えない。じゃあとりあえずトホルスの件はこれで終わりでいいのか?」
「いや、それが。そうとも言えない。トホルスは王位継承権を返上して第五王子を病死扱いにして第五王子の存在を消して欲しいと言ったそうだ」
「は? そんなに暗殺されかける日々が嫌だったのか?」
ハルトが微妙な顔でそんな事を言い出す。俺は首を捻った。
「あー。いや、正式に公爵家の三男坊として養子に入ってそのまま我が国に移住したい、らしい」
途端にルークが嫌そうな表情になった。なぁそれって……
「言いたくないがもしかして姉ちゃんを本格的に口説くつもり、か?」
俺がハルトとルークを見れば1人は微妙な顔でもう1人はトホルスを見たら決闘を申し込みそうな顔をしている。……俺の予想通りかよ。えー。面倒くさい。というより1週間前の雰囲気だと姉ちゃんが答えを出すまで近寄る気はない! 的な雰囲気だったじゃないか。あの雰囲気は?
俺てっきり姉ちゃんを諦めると思ったんだよ。前世のあの男だったわけだし。アイツ姉ちゃんを虐めておいてノコノコ顔出せると思ってるのか? 姉ちゃんが死んでから本当の気持ちに気づくとかって阿呆なのに?
……あー、いやでも。トホルスとしてなら悪くない、か? そういえばトホルスの前世があの男だって知った姉ちゃんはなんか納得してたっけ?
「そういや姉ちゃんはトホルスがあの男だって知って記憶は無くても彼は彼だって言ってたっけ……?」
思わず漏らした俺の一言にルークが顔を青褪めさせて俺を揺さぶってきた。
「それはトホルスが好きということなのか? トホルスと婚約して何れは結婚する、と?」
「おい! ヤメロ! 頭がグラグラする! 大体お前はどんだけ姉ちゃんを好きでも婚約者がいるだろうが!」
叫んだ俺にピタリと止まったルーク。呆れた視線を弟に向けたハルトは「あーそのことだが」と爆弾を投下してきた。
「ニルナーレとバイスルークの婚約は解消されてお前とニルナーレの婚約を結ぶ」
「はぁ⁉︎」
言っている意味が分からないんですけど⁉︎
昨日も引き続き感想を下さった方ありがとうございます。一昨日からの分もまだ読めていないですが。今夜か明日にはまとめて返信したいと思います。
今日には3回目シリーズの兄視点を公開出来るといいなぁ。と思ってます。
明日はハルト視点の予定。その後ベリエ視点の予定。




