24:怒った姉ちゃんのフォロー
相変わらず、うっかりログアウトをしてしまう夏月です。……勢い良く指でスマホの画面をスクロールさせて、止めたところでうっかりログアウトを押しちゃうんです……。気をつけているつもりなんだけど←
そんなアホアホな夏月が書く作品をいつもお読みいただきありがとうございます。
ヒュルトユウリ視点です。
姉ちゃんが立ち直ったのは良いんだけど怒りのエネルギーが凄いんだよなぁ。なんで高校の時この怒りのエネルギーを出さなかったんだろう。まぁ今言っても今更なんだけどさ。まぁ怒りのスイッチが入った姉ちゃんを俺に止める手立ては無い。という事で全力で姉ちゃんのフォローに回る必要がある。トホルスを見送った姉ちゃんは先触れも出さずにハルトとルークの元に乗り込んで行った……。いつもの姉ちゃんじゃ有り得ん。やっぱ怖い。うん、ハルトに姉ちゃんが怒っている事を手紙に書いておこう。後は姉ちゃんに会えば何も書かなくても分かるはずだ。そして俺は暴走した姉ちゃんをサポートするためにやるべき事をやってから後を追う。……これでも公爵家の跡取りだから勉強とか俺に回されてくる仕事とかあるんだよなぁ。
さて。やる事を終わらせて姉ちゃんの後を追えば。ハルトとルークが俺を見て目配せしてきた。表情を読むに「ホントに彼女はあのベリエなのか?」である。あのという部分に込められているのは泣き虫で気弱で周囲に流され易いという意味が込められている。……うんうん。普段の姉ちゃんを見てるから信じたくないのは分かるけど、間違いなく姉ちゃんだよ。そんな意味を込めて深く頷けば2人共顔色を悪くして改めて姉ちゃんを見た。姉ちゃんは2人のそんな視線を気にも留めずに俺を見てニコッと笑う。ーー目が笑ってねぇけどな!
「ユウちゃん。さ。始めよっか」
何を? なんてアホな事は尋ねない。言わずと知れた姉ちゃんとバカの婚約解消である。目下のところ壁は国王陛下だろう。国王陛下という名のデカイ壁さえ越えれば婚約解消は果たされるし、果たされれば俺と姉ちゃんは心穏やかに過ごせる。……多分。いや僅かな時だけだろうが。どうせ国王陛下が婚約解消を認めてもその陛下から次の婚約を打診されるのは目に見えている。そしてそれは俺も対象になるだろう。
ーー今俺に婚約者が居ないのは、俺の立場が不安定だったから。陛下は希少な闇魔法の使い手の存在を認めているが、全ての貴族が闇魔法の使い手という存在を認めて受け入れているわけではない。そういった貴族相手に俺の婚約者を探すのは陛下もさすがに遠慮しているのだろう。だから俺に婚約者は居ない。別に居なくても困らないから構わないが。まぁ姉ちゃんが婚約解消になれば今度は俺もセットになるだろうな。姉ちゃんさえ幸せなら別にいいけど。
そんな事をツラツラ考えながら俺はハルトとルーク相手に婚約解消に向けて話し合いをしていく。陛下の目的は俺たちがこの国から出国しないことだろうからそれと引き換えに婚約解消を申し出る事で先ずは様子見だと決まった。
とりあえず怒っている姉ちゃんは生き生きとしていて俺は嬉しいんだけど暫くはフォローしていかないととばっちりはごめんだな、と思った。
姉の暴走に苦労する弟。
を目指して書いているつもりです。……苦労する弟って可愛くないですか?
次話は多分ベリエット視点……の予定。もしかしたらヒュルトユウリのままかもしれませんが。ちょっとまだ分かりません。




