文化祭①
作成中のノベルゲームのシナリオを公開しています。
村越「それでは皆さん。本日ははりきっていきましょう!お客様は神様です!笑顔、感謝の気持ちを忘れずに!御唱和ください!いらっしゃいませ!!」
クラスメイト一同「いらっしゃいませ!」
村越「ありがとうございました!!」
クラスメイト一同「ありがとうございました!」
村越「あ、13番さん、おあいそでーす!」
クラスメイト一同「あ、13番さん、おあいそでーす!」
弘人「ブラック企業の朝礼かよ……。」
文化祭当日、村越はクラスメイト全員を集めて、朝礼を行っていた。
意外にもクラスメイト全員乗り気で、息の合った掛け合いとなっている。
傍から見ると、陽キャ達を陰キャがまとめているというおもしろい構図が完成している。
村越「今日は、最高の一日にしましょう!よろしくお願い致します!」
クラスメイト「村越くん、ちょっと聞いていい?」
村越「はいはい。なんでしょうか?」
今日の村越は、クラスメイトから頼られるしっかりものだ。
村越も忙しそうに、教室内を行ったり来たりしている。
今日ばかりはちょっかいを出さないでおこう。
心優「弘人くん弘人くん。ちょっとこっち来て。」
弘人「ん?なに?」
心優は無邪気な子供のような笑顔で、僕を教室の外へと連れ出した。
なにか企んでるな?
その手にのってあげようとあえてツッコまずに従うことにしたが、予想以上のいたずらだった。
心優「じゃーん!未可ちゃんでーす!」
未可「よっ!」
弘人「な、なんでお前が学校にいるんだよ!!!」
そこには、何故かうちの高校の制服を着ている 友永 未可 がいた。
心優「しぃー!おっきな声出しちゃバレちゃうよ。」
弘人「あぁ、ごめん。なんでお前がここにいるんだよ。」
未可「別にいたっていいでしょ?今日は文化祭なんだから。」
弘人「部外者は立ち入り禁止なんだよ!」
未可「学校のホームページには、関係者は立ち入りOKって書いてあったわよ。私は、心優たんの関係者だもんねー?」
心優「ねー。」
なるほど、いけないことに厳しい心優がこの状況を許しているということは、おそろくその論法で心優センサーを切り抜けたんだろう。
まぁ何か悪さをするわけではないだろうから、今日ぐらいは大目にみるか。
未可「そんなことより、どう?私の制服姿。似合ってるでしょ?」
彼女は、その場でくるりと綺麗なターンをしてみせた。さすがの身のこなしである。
しかし、ある一点にしか目がいかない。
弘人「すごいブカブカだね。」
未可「はぁ!?」
心優「私の予備の制服を貸してあげたからかな……。」
僕の母親が心優ママと話しているところを不意に聞いてしまい知っているのだが、心優の制服は特注なんだそうだ。
どこの部位のせいで特注なのかは、あえて言及するのは控えさせてもらいます。
弘人「あんまり目立ちすぎるなよ。午前中は、僕たち店当番だから。」
未可「わかってるわよ。それじゃ、お昼にまた来るから。」
そう言って未可は、廊下を堂々と歩いて行った。
教室に戻ると、村越が他のクラスの男子と話していた。
村越「ふふふ。今日は絶対に負けませんぞ。亀尾くん。」
亀尾「俺のクラスの煎餅喫茶が最強だ。負けるわけがない。」
彼は、亀尾 清二くん。
新潟県の煎餅メーカー、亀尾製菓の次期社長である。
今回限りのモブキャラなので、覚えなくても大丈夫です。
村越「煎餅喫茶なんて、なんの捻りもありません。今回は、私が勝ちますよ。」
亀雄「捻り過ぎてお米を発売した奴に言われたくないな。」
村越「な、なぬぅ!?」
代理戦争と言わんばかりに、バチバチに闘志を燃やしている二人。
村越が、文化祭に前向きだったのはこれのせいだったのか。
村越「おぉ!近澤くん。今日は絶対に負けられません!」
まぁ、今日くらいはノッてやってもバチは当たらないだろう。
近澤「そうだね!絶対に勝つ!!」
こうして、僕たちの文化祭が幕を開けた。




