表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/48

決戦日①

作成中のノベルゲームのシナリオを公開しています。

昨日ネットの海に情報を拡散することだけに心血を注いだせいか、頭がボーっとする。

でも決して嫌な気持ちでなはい。むしろこの無気力感が妙に心地よい。

ツバサちゃんのためにできることは何だってやりたいし、やってきたつもりだ。

僕の広報活動によって今日の放送がひとりでも多くの人の目に届けばそれでいい。

苦手なブラックコーヒーをイッキ飲みし、放送直前まで活動を続ける所存だ。


……

………


放送まであと1時間。

広報活動に気をとられていて、ツバサちゃんの生放送という宴の席に外すことのできないブツの用意を忘れていた。


弘人「いけね。あれがないと宴とはいえないよ。」


そうそれは、ポテトスナックとコーラ!

ツバサちゃんの声を聞きながら食べるポテトスナックとコーラはこの世で一番おいしい。

一度経験してしまったら最後。もうやめられない止まらないなのだ。

僕は、身支度を済ませて財布を手に持ちコンビニへ向かうことにした。


……

………


ツバサちゃんの声が聞けるという高揚感からか体温が上がっており、夜風が異様に気持ちいい。

自転車をこぐ足取りも軽く、このままどこまでもいける気がする。

自転車に羽が生えているようだ。いやここはツバサといった方がよいのだろうか?

僕は意気揚々と駐輪場へ自転車を納めて、


弘人「アプリ起動。」


無人店舗へ入店した。

さて、ボヤボヤしてはいられない。

スナック売場へ直行し、お目当てのポテトスナックを手にいれなければ。

と、その時


未可「近澤!!」

弘人「どわっ!!なんでお前がここに!!」

未可「べ、べつにいたっていいでしょ……。」


いつぞやの大岡裁き女がそこにいた。

スタベのお米ラテ以来の邂逅。できればお会いしたくなかった。

また何か憎まれ口を叩かれのかと少し沈黙し様子を伺っていたが、今日に限ってはやけに静かだ。


弘人「どうしたの?おうちわからなくなったんでしゅか?」

未可「そんなんじゃない……。」


あれれ?

いつもだったら手刀の1つや2つ飛んできてもおかしくない煽りだが、返すこともできていない。

あきらかに様子がおかしい。

いや、別に殴られたくて煽ったんじゃないんだけどね。


弘人「あれ?どうしたの?体調悪い?」

未可「……。」


俯いてしまって、返答がない。

いつもの傍若無人な彼女からは到底考えられない態度であった。

何かを言おうか迷っているようにも見えるが、今日に限ってはその気持ちの揺らぎの天秤がどちらかに傾くかを待っていられるほどの時間がない。

何せツバサちゃんの生放送があるのだから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ