運命の日~地上波出演~①
作成中のノベルゲームのシナリオを公開しています。
とうとうこの日がやってきた。
いくら待ち望んだことだろう。
ツバサちゃんが地上波で、しかも新曲を披露する。
番組を録画するためのハードディスク容量チェックを1時間前に済ませた僕は、自室のTVの前で正座待機をしていた。
ミュージックスタジオが始まるのは、21時。現在20時55分。
この5分が永遠に感じてしまう。
住宅展示場や、ビールのCMなど高校生には縁もゆかりもない映像たちが余計にそうさせる。
ピコン
村越「いよいよですぞ!ツバサちゃんの新曲披露!楽しみすぎて、かれこれ3時間は正座しておりまするぅ!」
弘人「三時間はしすぎだよww足もげちゃうよ。」
村越「ツバサちゃんのためなら足の2、3本もげたとしても構いはしませんぞぉ!!」
テレビ「10!」
二人「!?」
オタク同士の戯れを切り裂くようにテレビの画面から急にカウントダウンがはじまる。
いつもであれば聞きなれたオープニングテーマが流れるはずだが、特別演出だろうか。
にくいぜミュージックスタジオ。
司会者とアシスタントの女性がこれでもかと言わんばかりに盛り上げを見せる。
たしかにツバサちゃんの新曲を自分達の番組で世界初披露できるのだ。
テンションが上がるのも無理はない。
視聴率だってエグいことになっているだろうから、テレビマンはうはうは。
オタクもワクワク。なんてWin-Winな関係だろうか。
ツバサちゃんが人々をつなぐ架け橋となっているんだ。
あれ?なんか感動してきた。
テレビ「5!」
いよいよ始まる。ツバサちゃんの新しい伝説が!!
二人「4! 3! 2!! 1!!!」




