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燐火の響き  作者: 壊れ始めたラジオ
百一回目で叶う前に心が踊る……じゃなくて折れる
23/30

購読捌日目/読書は頭を使うスポーツなんです

「はちにちめ」です。

 ◆◇◆


「一体なんなの、このメール……?」


 アタシはベッドで横になりながら、スマホの画面に釘付けになっていた。


 この間の騒動から、二日が経った。あのあと、ショッピングモールに警察が来たらしいけど、その前にアタシは帰った。面倒くさそうだったし。


 アタシは……あのときにやってきたメールに、ずっと悩まされていた。

 メールには、こんなことが書かれていた。




『好きな人と一緒に不幸になれますか?


 ノーなら、このメールを直ちに完全削除してください。

 イエスなら、下記のURLをクリックしてください。


 https://www.○○○○○○○○○○○.jp


 なお、このメールは受信して約一週間後に自動的に削除されます。』




 ……という感じ。


 はじめはスパムとか、チェーンとかの迷惑メールだと思っていた。

 けれど、最初の一文以外、なにかの宣伝を感じさせるような要素がひとつも見当たらない。文面もどこかそっけなくて、人を招こうという風でもない。

 だからといって、このURLの先になにがあるかもわからない。ワンクリックとか、架空請求も否定できない。


 ……気になる。




「……ちょっと、だけ……」


 アタシは、その門を叩いた。


 それが、男子禁制掲示板「モモアワセ」との出会いだった。


 ◆◇◆


『ピロリロリーローリー♪』


「あ、メール来た」


 昨日、モモアワセに依頼したことへの返答だ。アタシは教室を飛び出し、放課後の女子トイレに駆け込んだ。メールをゆっくりと読み込むために。


「えーと、『先日ご依頼された件に関して、調査結果を報告いたします。』……」


 そう、あのお客について。アタシは、彼女の調査を頼んでいたのだ。どこの誰なのか、を。


「え、先輩!? しかも同じ星花の生徒!? 放課後は、よく図書館にいるって……」


 ◆◇◆


「えーと……」


 入り口から入って……四列目の本棚の……。


「確か、この辺に……」


 そこから曲がって、窓から三つ目のテーブルに……。


「……本当にいた」


 あのときのお客、改め、赤石燐(あかいしりん)先輩。モモアワセの情報通りだった。


「……よし」


 話しかける……!


「……すみません。高等部の赤石燐先輩ですか」


「……」


 あれ、もしかしてアタシ声小さかった?


「……すみません。高等部の赤石燐先輩ですか」


「……」


 ……イヤホンしてる訳でも…ない。


「……すみません。高等部の赤石燐先輩ですか」


「……」


 もしかして、無視されてる?


「……すみません。高等部の赤石燐先輩ですかっ」


「うるさい。邪魔」


「え……」


 な、なによ、もう……。

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