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購読陸日目/なぜだか始まるこのビート
「ろくにちめ」です
◆◇◆
「おじいちゃん、アタシ買い物行ってくるね」
「おぉ響、気をつけるんじゃぞ。最近、この辺りで危険運転をする車が多いみたいじゃからな」
「わかってる。じゃ、いってきます」
アタシは、いつも通りの買い物にでかけた。
◆◇◆
約一週間分の食材とか、その他生活消耗品を近くのスーパーで買った、その帰り。
通りを歩くアタシの前に、見覚えのある姿が現れた。
あ。
この間の、お客。
別に声をかける理由なんてないからそのまますれ違おうとしたら、向こうもアタシに気づいたみたいで、ハッとなっていた。
すると、顔を伏せて突然走り去っていった。
「な、なによあの態度……」
奇妙な反応に驚いていた、その瞬間。
アタシの胸の中が、キュッと締め付けられるような感覚がした。
……え?
なに、今の……?




