オタクでも婚活は難しい
皆さんどうも、紫です。ネットに小説を放流している自称小説家です。2026年で28歳になります。
そんな自分は、女性との出会いがないという危機感を感じながらもアラサーになってしまった人間でもあります。
心のどこかでは「大丈夫……」と思いながらも、実際には家族からの小さな圧力やら将来家督を継いでもらうなどの期待感に曝され、若干憔悴していました。
「そんな状態ではいけない! 一念発起しなければ!」
と、結婚に対する向き合い方を整えるべく、大安の日に結婚相談所へと駆け込んだ次第です。
本当にこのままでは、彼女いない暦が年齢のまま高齢者になってしまうと思ったわけでして、せめて彼女は居なくても将来の伴侶が居れば……と考えたわけです。
こうして文字に起こしてみれば、何とも浅はかな願いだなぁ、と思わざるを得ませんね。
こうして結婚相談所に駆け込み、その場で入会する意思を伝えました。
しかし、タダで入会というわけではありません。当然ながら入会金というものが存在します。それに合わせて、いくつか書類の提出もお願いされました。
提出をお願いされた書類とは、源泉徴収書などの収入を証明するもの、市役所で発行される中で一番不名誉な書類である独身証明書の二つです。
これらを提出し、結婚相談所本部による精査を経て、ようやく入会となります。
なお、入会した際に払った金額は数万円でした。さすがに手元になかったのでクレカでお支払い……。
その後は、一般のカメラマンによる写真撮影です。この写真が、結婚相談所のシステムでの顔となるわけです。
撮影場所は在住する市内にある某ホテルで、結構高級そうな場所……。そこで髪を整え、軽く化粧をし、いざ撮影。ものの30分ほどで撮影は終了しました。
そのデータを受け取り、自分で結婚相談所のシステムに登録することで、ようやく顔が整ったわけです。
これで大半の準備は完了。あとはシステムを使って女性の方を見つけていきます。
ではここで、入会した結婚相談所でのシステムを見ていきましょう。
まず女性を見つけていく方法は基本三種類あります。インプレッションマッチング、価値観マッチング、条件マッチングです。
インプレッションマッチングとは、その名の通り第一印象で決めていく方法です。在住の都道府県で検索すれば、女性の写真がズラリと並んでいるわけです。ここから印象とPRメッセージを見て、お相手を決めていきます。
次の価値観マッチングとは、入会時に行った価値観診断を元に、自分とどれだけ似ているかをシステム側が判断し、こちらに提示するものです。完全に一致することはなく、50~70%くらい一致しているのが普通です。ここにもPRメッセージは書かれていますが、インプレッションよりは詳しく書かれています。
ですが上記二つはユーザーの名前が隠されている状態なので、同一人物かどうか判別するのは至難の業です。
最後に条件マッチング。これはシステム側が紹介してくれた女性の顔写真とPRメッセージを見ることができるものです。月に1,2回ほど紹介してくれます。
この三つを使い、女性と軽く会話してマッチング、その後お見合いという形になります。
さて、ここまで長々と説明を書いてきましたが、現在までやってきた感触をありのままに話そうと思います。
まず大きな意見と言いますか、感想としては……。
「やってることがマッチングアプリと大差ねぇ!」
これですね。マッチングアプリはお相手の数少ない情報から「イイね」もしくは「低評価」をサササッと選んでいくと思います。この結婚相談所のシステムは、丁寧に「イイね」を探し出し、その方に対してマッチング前は5回までという制限付きのメッセージを飛ばすというプロセスを踏むことになります。
ぶっちゃけ、校舎裏で告白したら「ごめんなさい」されるような事が頻繁に起こります。これを毎月コンタクト取れる回数だけ繰り返すので、正直心が折れる。辛い、自分の存在意義を否定されているような気分になります。
これを高い会費を払ってやっているので、言葉に出来ないくらいモヤモヤします。「その分、真剣に結婚と向き合っている女性と出会える」というのが仲介役であるコンサルタントさんの言い分なのですが……、実際のところどうなのか……。
こうして2025年の2月半ばから本格的に活動をしていたのですが、その年の4月から9月は休会していました。
理由は単純。職を辞したからです。結婚相談所は、職に就き収入あってこその信頼の上に成り立っています。まぁ言い換えれば、仕事してない弱者男性は結婚の資格なしって言ってるようなものです。当然かもしれませんが……。
現在は再就職をし収入を得ているので、堂々と婚活を行っているわけです。
ですが常々思います。
婚活は、まともであっても、難しい。(紫、心の一句)
そんなことにならないよう、高校生や大学生のうちに女性との人脈を確保するのですよ……。




