80ネキ コイツ何時も暇な時寝てるな()
前回のあらすじ
インガおほぉぉぉぉぉッ!
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マリーさんのお姉さんと飲んでから数日。
本当は毎日来たいけど仕事がどうしても忙しくなる時期だから昨日もめっちゃ頑張って仕事片付けての休みだったらしいね。
コロセウムのフィールド作るのが楽しくてすっかり石工の一員になってるけどそれも今日で終わりなんだよなー。
え? なんで終わりかって? そりゃあ、完成したからだよ。
フィールド。
「本当にもう完成してますわね……出来も最高です」
「だろ? 今年は姐さんのお陰で楽できた分装飾もバッチリよ!」
「はい! ティラリさん! 聞きたいことがあります」
「何でしょうかタマさん」
「壊しても直るって聞いてたんで早速壊してもいいですか!」
「ええ……? 確かに何度でも直りますが、欠けることはよくあっても壊すなんて早々……やりたいのなら構いませんが、どうぞ」
「あっ、お嬢それは姐さんに言ったら「ちぇすとー!」
フィールドの横っ腹にタマの剛拳中段突きが炸裂。
まぁ、空手など習ってたわけではないので、テレフォンパンチとも言う。
轟音と地響きを伴い、タマの拳がめり込んだ箇所から亀裂が走り最後にはフィールドの端まで亀裂が届く。
「やっぱり柔らかい石だからもっと力入れないと駄目かー」
目の前の事態に頭が追い付かず目を点にするティラリ。
それを横で見ていた親方が肩に手を置き、
「あの人はな、多分サイクロプスとかギガントとかとタイマン張れると思うから物凄く小さいそいつらだと認識した方がいいぞ。あの腕力は誰が見てもビビるわ」
「……今年の大会に参加するって聞いてますけど……」
「おう! 俺たち一同、賭けは姐さんに一点全張りよ。もう儲かったもんだな、ガハハ!」
「これを見たら私でも賭けますわよ……直しておきますか」
ティラリがフィールドに近寄り、端に手を置き少しだけ魔力を込める。
すると、傷口が塞がるようにゆっくりとタマがカチ割ったフィールドが繋がり、飛び散った破片も全て集まり、完全復活で新品に戻る。
「おー! 本当だ。綺麗さっぱり直ってら」
「さて、偶然にも破損時の動作も試せましたし……祭の一月前に完全完了とか前代未聞ですわよコレ。王様に報告しなければいけませんわね……」
「じゃ俺たちはちょいと掃除した後完全撤収するけど、問題無いよなお嬢?」
「ええ。全く以って問題ありません。今回も設営のお仕事請けてくれてありがとうございます。また次回も是非」
「アンタの所にはじーさんのそのまたじーさんの前から世話になってるしな! 何でも来いってんだ!」
「本当に助かってますわ。それでは、私は早速王様に報告してきますので……」
「お嬢も大変だな。さて、お前ぇら! ササッと綺麗に片付けた後は祭が終わるまで休暇だぞぉ! 休みが欲しけりゃ頑張りなぁ! 」
「「「あいあいさー!」」」
「親方、俺は?」
「ん? 姐さんにはだいぶ助けてもらったし後は野郎共で間に合うから先に上がって大丈夫だぜ! 姐さんも楽しんできな!」
「よっしゃそれじゃぁお言葉に甘えて! 先上がるね!」
親方に手を振りながら現場を後にし、外へ出る。
何すっかな! ……特に無いな!
わた〇チのために大会には出るとして、後一月は結構あるなー。
あ。 せやな。こんな時は陽当たりのいい場所探して寝るに限るな。 最近昼寝してなかったし、夜はBARに行ってたし。
もちっと探索範囲ひろめてみるかー。
――――
「どう? ヨシコ。髭染めて髪型変えたら結構分からんもんでしょ?」
「若くなったと言いますか未だ若いと言いますか……」
現在、アイダホとヨシヒコはお忍びで街に遊びに来ていた。
「そこのおとーさん! 娘の分も一緒に焼きモロコーシ買っていかない? 焼きたてだよ!」
「お!? 買う買う! めっちゃいい焼きじゃん! オヤジやるな?」
「娘……」
「毎度あり!」
街路樹に寄りかかりショックを受けているヨシヒコにアイダホが先程購入してきたモロコーシを差し出す。
因みにアイダホはヨシヒコと同じ髪色に染めているので、仲良く歩いていればマッシブなお父さんに連れて歩かれる娘。に見えないこともない。
否、そうとしか見えない。
普段は服装や武器などで男だと“ 一応” 解るヨシヒコであるが、町人が着ているような服を着ている今の状態はどこから見ても美しい町娘だ。
一応護身用に腰にダガーを着けてはいるが、まぁ使うような自体は無いと思うのでほぼ飾りであろう。
「ほら、ヨシコちゃんも食べな?」
「ありがとうございます……美味しい」
「よっしゃこのまま買い込みながら公園でお食事といこうぜ!」
手当り次第に露店で売っている食べ物を買い込みながら突っ走るアイダホ。
「あ! 待ってくださいアイ……アーウィンさん!」
後を追いかけるヨシヒコであるが、華麗なジグザグ走行をしながらも着実に買い込んでいく王様に追い付きたいものの性格が災いし、人にぶつからないよう丁寧に追跡して追いつく頃には既に公園へと到着していた。
「はぁ……アーウィンさん、器用過ぎますよ……って止まってどうしたんですか?」
「いやぁ、ヨシコちゃんよ。吾輩ももしかして? ってぐらいで聞くんだけどさ?」
「何でしょうか」
「あの向こうのベンチに腰掛けてぷぅぷぅ鼻提灯こさえながら器用に寝てる黒髪の女の人……ヨシコちゃんたちで言うところの転生者じゃね?」
「……えっ? ……あっ」
タマ、ヨシヒコと邂逅す。
(尚グースカピーの大爆睡)
アーウィン・ダーホ と ヨシ(ヒ)コちゃん




