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ハガネキ 〜彼女はメタルでハガネのやべー奴〜  作者: 爆散芋
2章 冷やし中k……新人冒険者始めました
33/202

32ネキ ダンジョンに行こう! 序

 前回のあらすじ 



 魔王討伐の旅を続ける勇者お芋。

 だが、突如として魔王軍四天王が一人、魔将軍ゴージが現れ、芋をこの世から無き者とせんと遅い掛かる!  


 芋の運命や如何に!?   




「うぉぉおぉぉぉぉ! ゴージ(誤字)! いつもお前は俺の前に立ちはだかる! お前は此処から居なくなれぇ――――ッ!」 


「フㇴハハハハハハハ! いつもチェック(討伐)したと思い、我を見逃す! だから貴様はいつまでも甘ちゃんなのだぁ! そんなお前にはいつまで経ってもこのゴージを倒せるわけが無かろう!」


「いいや! 今度こそ! 俺は貴様を倒す! 食らえこの俺の修行の末身に着けた必殺剣! ウルトラアルティメットエターナルデスクリムゾンギャラクシーウルトラデスクリムゾン斬を!」



「な、何ぃ!? 貴様この短い間に新たな技を身に着けていたというのか!?」


「うおおおおおお! 行くぞ!」


「やっヤメロぉぉぉぉぉぉ!」


「まそっぷ」



「ぐわぁああああああああああああああああ!」 



 芋のデスクリ……必殺剣がゴージの身体を真っ二つに切り裂く!


「……終わった」


 勝利を確信し、自分の愛剣「ヤーキーモ」を鞘に仕舞う芋。



「く、クククククク……」


 だが、真っ二つになったはずのゴージが不敵に笑う。


「何? まだ生きているのか!?」 


「だからお前は、甘いと言うのだ……我は存在ではない。“概念” なのだ……今、我の身体が無くなったところで、この身の呪いはお前に纏わりつくだろう…… 私は呪いとなり果て、意識も消えるが、お前がどこまで行けて、どこでくたばるか楽しみにさせてもらうぞ……」



 そう言い終わると同時に、ゴージは塵となり、その場に崩れていってしまった。 

 今そこにあるのはゴージだった塵の山のみである。



「呪い……か。 いいだろう、俺はお前の業を背負ったうえで、魔王を倒してやる」




 勇者芋の戦いは続く……






 ―――――魔王城にて――――― 



 ???「フン、ゴージの奴がくたばったようだな」


 ???「奴は死んでこそ本領を発揮する捨て駒よ」


 ???「だが、役に立ったのは事実だ。其処は評価すべきだろう」


 ???「ほう? お前は奴のことを存外高く評価するのだな?

 ならば次は貴様が行けばいいのではないか? 四天王が一人、「オト・カーブリ」 よ?」


 カーブリ「そうだな。次は俺から行かせてもらおうとするか。

 だが、俺がくたばった後、お前たちはいつまで余裕なんだろうな。「ネータ・ワースレ」と「ターリズ・トキ」よ


 ワースレ「その時はその時よ」 


 ターリズ「どうせお前で芋の奴はくたばるさ」


 オト「フン……まぁいい。俺は出撃する」





 次回勇者芋伝説  「急襲! オト・カーブリ」  



 ♪テレレ〜デデデデン!





 ―――――――――――――― 



 はい茶番終わりこっから本編 



 ―とある町人たちの会話―


「おい、お前知ってるか?」


「何が?」


「最近公園のヤッシー開けの店に超可愛い子が働いてるって噂があんだよ」 


「え? マジ? そんなに可愛いのか? でもなんでヤッシーの店に?」


「それがな、ちょっと料金割高になるんだが頼むとその子が開けてくれるんだよ。ヤッシーを。道具使わずに」


「は!? あの硬いヤッシーをか?」


「そうそう。どんな技使ってるか全く解らないんだけど、簡単に開けちまうのさ。だから俺も見に行ってみようと思うんだけど、お前も来るか?」


「おー行く行く。その子がどんだけ可愛いかちょっと気になるわ」


「でな、この話には続きがあんだよ」


「続き?」  


「その働いてる子がな、日当たりのいいベンチで寝るのが大好きらしくて、その姿がまたずっと見てられるくらい可愛いんだって話なんだよ」


「はぁ……寝る姿がねぇ」 


「あ、お前たぶん解ってねぇな? よーしもしかしたら今日は良い天気だから居ると思うんだよ。早速見に行くぞ! お前の驚く顔が楽しみだぜ!」


「あっ、ちょっと待ってくれよ……






 ――――――――――――



 はい。 俺だよ  タマですよ。


 今日も良い天気で絶好の日向ぼっこ日和っすなー。


 もっぱら最近は日向ぼっこと酒場のおっちゃんと飲んで騒いだりマル達と薬草もぎに(全然わからん。みんな同じじゃないのこれ?) 

 行ったり偶に出るゴブリンやオークとか他の魔物倒す妥当な仕事してたり、公園で日光浴してたり。  


 強いて言うなら仕事1の日向ぼっこ9っすね!  


 ……割合がおかしい? いーんや、そんなことは無い。 

 当社比により完全完璧なバランスだと自負してます。



 そんなこんなで今もベンチに腰掛けて寝てるんですけどね。 

 最近ヤッシー開けの店の看板娘ってかマスコット扱いされてるらしく、店の横の日当たり良いベンチで寝てるだけで夕方にはバイト代店長がくれるのね。  

 俺が起きてるときは頼まれたり、

(俺に頼むと銀貨5枚だけどそれでも頼んでくるのが割といる)

 ちびっこが来た時はサービスで開けてやっから起こされるけど、基本的に寝てるだけで金くれるって最高の環境なのでは? 


 公園に行きながら買って食べる串も袋にたくさん詰めておなかいっぱい食べるのが最近のマストになってるんだ。美味しく食べてるとよく、「その串どこで売ってるんですか?」 って聞かれるから場所教えるんだけど、

 それでなんか串の売り上げめっちゃ上がってるらしくて、お礼に毎回たくさんのおまけしてくれるんだよね。


 おっちゃんホンマイケメンだわー。




 そんな感じでベンチで早速ムシャムシャと串食ってるんすよ。おっと手にタレが付いてしまった。勿体ないもったいない……


 タマは手に付いたタレを綺麗に舐め取る。


 ホント、このタレがいい味出してうまいんだよなぁ。……居ないよな? 周りに。よーし。

 誰も見てないだろうしちょっとくらい行儀悪くても良いだろ。ぺーろぺーろ……ウマイ!



 丁度串を食べ終わった頃にマルたち3人が俺の所に来るのが見えた。


 お? 公園に来るってのは珍しいな。

 いつも普通に依頼受けたりしてるはずなんだけども。


「あ、居ました。やっぱりタマさんでしたか」


「おーす。 ……ん? やっぱり俺?」


「はい、最近噂ですよ? ヤッシーを手で開ける凄い技を持った子が店で働きだしたって」


「私はいつも寝てるマスコットが居るって聞いてたけど……」


「タマさんタマさん! 私にも私にもー!」 


 アイダちゃんがいつの間にか持っていたヤッシーの実を開けてくるように俺にせがむ。


「ん? いいけどよ、おーい! てんちょー! お金貰ったー!?」 


 俺は大きな声を出して店長に確認を取る。 俺の声を聴いて、店長が店の方から出てきて、答えが返ってきた。


「可愛こちゃんにはサービスだよ! タマちゃん、開けちゃっていいよ!」 


 さいすか。 じゃあちゃっちゃと開けちゃおうか……いや、もうちょっと派手に開けてやっか。



「おっけ。 じゃあ開けてやっけど、今日は手を使わないで開けてやる。見とけよー?」



「え? ほんと!? やった~!」 


「手を使わないですか、僕も興味がありますね」


「いったいどうするのかしら?」



「それでは。俺の目が赤くなると、ヤッシーが開く技をお見せしよう」  



 俺はビーム準備のために、片目に出力をちょっとだけ集める。 どうにも俺がビーム出す際には目が変色する仕様みたいね、ちなガンテツから聞いた。

 原理は解らん。ガンテツに聞いたら「赤いほうが熱集めやすいんじゃないの?」かって

 鼻ホジで答えられた…… 


 それはさておきヤッシーを見つめ、ビームが貫通しないように反対を手で隠す。 

 上部分を見て軽く横に視線を流し─


 次の瞬間 とても小さく、 シュピッ と空気を裂く音が聞こえ、タマが作業を終える。 


 3人が注目する中、 俺は作業を終えて、軽く一息つき、 


「ほい。空いたよ」 


 ヤッシーをアイダちゃんに渡す。


「うん? タマさんの目が赤くなったけど、ヤッシーなんともないよ?」 


「確かに目の色が変わったのは驚きましたけど、ヤッシーなんとも無いですね」


「確かに……あ、もう緑に戻ってるわね。タマさんの目」



「ふっふーん、そうだろ? 何も無いように見えるだろ? アイダちゃん、そのまま押さえてて」


 俺はアイダちゃんが持っているヤッシーの上部分を軽く指で弾く。 

 するとヤッシーの身の上がポロッと取れて蓋が開き─



「開いてる!? すごーい! なんで~!?」 


「おおっ、確かに上が綺麗に切れてますね。どうやったんですか!?」


「……なんで切れてるのかしら。魔力の流れは特に見えなかったし……うーん」


「内緒なんだぜー」


 ネタばらしをすると出力絞ったビームでヤッシー焼き切っただけなんだけどね!

 一応は万一のためにガードで手で隠しはしたけど。


 そのやり取りを見ていたのか、店長が興奮気味でこっちに駆け寄ってきた。


「ちょっとぉ!? タマちゃん! まだそんな開け方あったの!? 今度からそれもメニューに加えさせてよ!」


「あ、見てたのか店長。えー? コレ? アイダちゃんは友達だからサービスしたけど、これやると俺疲れるんだよ……」


 実のところそうでもないけどね。

 乱発できるって知られたら良くなさそうだし。


「じゃ、じゃあ! 大銀貨2枚で開けさせるから! それで注文が来たらやってくんない!?」 


「えー? そんな取るくらい価値あるかぁ? まぁ、そこまで言うならやってもいいけどさ」


「よっしゃ! これでさらに売り上げ出るよ! いやーヤッシー開けの店でこんなに儲かる時が来るなんてねぇ! タマちゃん様様よぉ! ずっと居てていいからね! ね!?」 


「はぁ……俺ァ銀1の奴が大銀2ってぼったくりもいいとこだと思うんだけどねぇ……で、マル。俺のとこ来たってことは何か用があんだろ?」 


「あ、はい。最近僕たち、ダンジョンに挑戦してまして……でもやっぱり3人だと危ないと感じる場面が多くて、引き返す場面が多かったりしたんですよ」


「そういえば言ってたね」


「で、今度は都合よく索敵などが得意な先輩冒険者。まぁ、盗賊職の人ですね、それを紹介してもらったのは良いんですが、その人に、

「もう一人くらいお前たちの面倒を見きれる……そうだな、俺の安全も兼ねて丈夫な前衛職が欲しいな。俺は前出て戦うのが得意な方じゃねーから、それなら俺もお前たちの安全も保証できるな」 

 ってことがあったんですけど、 気軽にお願いができて丈夫な方。というと……」


「俺か」


「いえ~い! またタマさんと冒険できる~!」 


「ちょ、アイダまだ返事もらってないわよ!」


「構わんぜミリーちゃん。たまにゃ〜体動かしにいこうかねぇ……あ、店長、今聞いてたように俺はちょっとダンジョンに行ってくるさね。 そこんとこよろしく」


「おっけーおっけー。もう儲かるの約束されたもんだし、しばらく留守でも大丈夫よ! よーし、その間メニューの更新と 宣伝しちゃお!」 



「ええ……大銀貨2枚やぞ。 客来ないでしょ…… その自信どっから来るのさ、店長……」  



 まぁ、なんか皮算用してる店長は置いといて。 


「有難うございます。では明日、南門の方で待ち合わせしましょう」


「ん、わかった。明日だな」 


「じゃ~ね~タマさ~ん! また明日~!」


「おーう。 じゃあ明日なー」 




「あっ! 居た! タマねぇちゃん! 今日はもうサービス終わった!?」 


 おっと、ちびっこが来たようだ。 


「いーや。今日はお前が一番乗りだぞ」 


「ほんと!? やったー! 開けて開けてー!」  


「おーし、任せとけ」




「タマさん、では僕らは行きますね。ありがとうございました」


 マルたちに手でひらひらと合図をして返事を返す。  





 まぁ、今日はいつものように過ごしますかね。 



 ってもうちびたちが列作っていらっしゃる。 

 コップも準備してあってチームワーク抜群だなぁ……

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