13.なろうマックス 怒りのエタロード
今回は大ボリュームの4000文字でお送りします。当社比2、3倍です。
エタ。
全読者にとって最大の敵であり、全作家にとってエタらないということは最大の試練である。
というわけで、今回は完結しないことについての話です。
なろうにおいて、エタというのは本当に忌避されるべきことです。
とはいえ、プロでない我々の作品は完結する義務はありません。そのため、非常に多くの作品が完結する事無く、その物語を断絶させられています。
なーんて言ったけど、そこまでじゃないだろ!
完結しないで『終わる』作品は多くても半分ぐらいでしょ。いっちょ調べてみますか!
なろうの連載小説の数は282495作品あります。多いですね。
うち、完結済みは65524作品。まあ妥当な数字でしょうね。
そして、長期連載停止「していない」連載作品は29421作品。
残りの19万弱は、エタっているということになります。
……ワァオー。
まさか、6割強か……。
いや、予想とはそこまでかけ離れませんでしたけどね。
なろう全体51万作品中、死んでいる作品が19万あるって考えると凄まじいですよ。
実質連載中なのが3万弱って言うのも驚きですね。
全体から見てみると本当にわずかだと分かります。
どうして皆作品を書く事をやめてしまうのだろう……?
一作者として、悲しさすら覚えますよ、まったく……。
ん? 何か聞こえる。
「お前今まで自分が何作エタらせてきたと思ってんの?」
「そもそも完結させた方が少ないだろ」
「いい加減改稿終わらせろ」
……。
…………。
……それでは、今回はどうしてエタってしまうのかについて考えてみましょうか!!!! はい!
いや、まあ……小学生から創作活動をしていたら、そりゃいくつも墓地送りですよ。
だってねえ……人間はエタる生き物だから。俺知ってる! エタは悪くないんだ! 悪いのは人間なんだ! 何言ってんだ俺!
実際、完結しなかった作品は自分の場合凄まじく多いです。
こうしてネット上に公開した作品だけに限れば、中学生の時に書いていた1作品だけではありますが……。
公開しなかった作品群では正直、記憶に残らないほどあります。中には数年練り続けて結局書けなかったものもありました。
というわけで、黒歴史とともにエタる原因を探るコーナー、開幕!
【エタその1】
作者が飽きる。
我々なろう作家はプロではありません。
締め切りは無く、給料は無く、義務などどこにもありません。ほとんどの場合趣味という事になります。もちろんプロ作家を目指している人は別ですけどね。
……まあ、プロを目指すならなろうで書くのは逆効果な気もしますけどね……ネット小説の界隈でしか通用しない常識が数多く存在しますし。本当にプロを目指している人は賞などに応募しているでしょうから、なろうにいるのは本当に一握りでしょう。書籍化した後本当のプロになれた人ってどれぐらいいるんでしょうね。
脱線しました。
とにかく、我々には飽きるという最大のエタ要因がつきまとっています。
飽きる理由も様々ですけどね。まあ、一番は書いていて面白くなくなってしまったということじゃないでしょうか。私はそれで多くの作品をエタらせてきました。
一番ヤバかったのは小説じゃありませんが、中2の時に描いていた漫画ですね。
大学ノート20冊分に延々と漫画が描かれていたんですが、普通にエタりました。
データの小説よりも、ノートとして物が残る分たちが悪いです。こないだ実家に帰ったら誰かに読まれた痕跡がありました。多分母でしょう。
ただ、画力はその時にそこそこ上がったので無駄ではなかったかな……。
対策としては、まあ……無いですね。ゲームとか買わなければいいんじゃないですか。他の趣味に走ると飽きるってこと多いでしょ。アズ○ルレーンは楽しいなあ。
【エタその2】
時間がなくなる。
これ、なんなら上の原因と並ぶぐらい多いと思います。
我々はプロではありません。本業ではありません。
そのため、本業の方にも力を入れなければなりません。
学業、受験、就活、仕事、人付き合い。
やらなければいけないことは多々あります。
実際、私が公開していた作品で唯一エタったときのものは高校受験が原因だったりします。
まあ、正確に言えば親にパソコンを没収されたのが原因ですけど……。
物理的にエタとかいう新ジャンル。
なろうには中高生の作家の方も多いのでその辺も関係しているんでしょうね。かく言う自分も来年からは会社勤めなのでどうなるか分かりませんけどね……。
対策は簡単です。ニートになろう。もしくは寝るな。言うのは簡単だけど全く簡単じゃねえな。
【エタその3】
まだあるの? とか言わない。あります。エタのプロを舐めるな。
物語を畳めなくなってしまう。
最悪のパターン。
大風呂敷を広げすぎて、物語が進まなくなるパターンです。単純な例だとどうやっても倒せない敵を出しちゃった結果、主人公たちが普通に詰むとかね。
自分は一回怒濤のインフレ展開のせいでストーリーが破綻した事があります。調子に乗るの、駄目、絶対。
しかし、なろうテンプレはインフレどころじゃないチーターで溢れかえってるわけですが、不思議とエタってない作品も多いんですよね。
普段最強チートものは読まないから分からん。
誰か、最強チートもので完結した作品があれば教えてください。自分で探せ? せやな。
ちなみに自分は、普通に序盤の戦闘シーンのはずだったのにインフレにインフレを重ね、最終的に神が出てきた事があります。主人公以外全員ついていけなくてエタりました。当たり前だよなあ。
対策としては、せめて完結までの道筋を組み立てておけばなんとかなります。それでもバトルものとかだとインフレは付いて回りますから、キャラクターの強さを決める時に一回踏みとどまって考えると良いと思います。「この展開のあとはどうするんだ?」と考えてみるのが一番良いです。次に繋げて、そこから完結の道筋までを想像できますからね。想像できなかったらそのストーリーは破綻しています。
【エタその4】
改稿。
自分も経験がありますが、コレヤバい。
改稿は改稿でも、単純なものならまだ良いです。誤字修正とか、ちょこっと手直しするとか、そういうのなら多分大丈夫。
ガッツリ全面改稿書き直しリメイク、これが一番ヤバい。
やる理由としては、書いていくうちに昔の自分の書いたものの未熟さが見えてきて……とかそんなもんでしょうね。だから文章を書きはじめた成長期によくあります。
それで、一から全部書き直しちゃうんです。
コレ、マジで最悪です。
公開していた場合、まず読者が置いていかれる。
全面改稿ってことはストーリーも大幅に変わる可能性を秘めています。ですが、大筋は変わらない。ということは読者はもう一回似たようなストーリーを読まなければいけないわけです。嫌でしょ、普通に。満足するのは本人だけですよ。
さらに、自分も同じストーリーを書き直さなければいけません。キツいんだな、これがまた……。最初の方は良いけど、単純に考えてリメイク前と同じだけの時間をかけなければいけませんから。
心は先の展開を書きたいのに書けない。結局飽きちゃう事が多いです。
これ、先述のインフレした作品を書き直そうとしてやらかしました。
しかも中学生っていうとどんどん成長するわけです。リメイクにリメイクを重ね最終的に墓地送り。何年もこねくり回していたのにね……。
対策は当然、リメイクするなってことですね。
自分が満足できないんならしょうがありませんが……全ての読者を切り捨てる覚悟をしてからやるべきです。今いる読者を大事にしたいならやめておいた方が賢明でしょうね。
もちろん、リメイクしたからといって絶対エタるってわけじゃありませんが。
この作品でも紹介した拙作、「亡国のイレイザー」は中学生の頃にエタった自作のリメイクですし。リメイク元が非公開だったので読者を失うというリスクはありませんでしたけどね。
【エタその5】
ラスト。
読者の評価によってエタるパターン。
なろうなど、反応がある場所で公開しているが故の理由です。
自分の望んだ反応が来なかった、人気が出なかった、全然反応が来ない。そういう理由で筆を置く人もいるでしょう。
でもこれはしょうがない。商業作品だったら打ち切りにされているところです。打ち切りに出来るのは自分しかいないのだから、書きたいのなら書き続ければいいのです。
私は今のところそういう理由でエタったことはありません。
私は自分の書きたいものを書いている。そう自信を持って……え?
このエッセイのタイトルと矛盾してる?
お前今の作品書くとき人気とるつもりでテンプレ書こうとしただろって?
……どうせ書くなら反応欲しいだろうがよォ!!!! 綺麗ごとなんてポイントにはならないんだよ!! ポイントよこせ!!!
……まあ、書きたいものじゃなければあの感想の少なさで20万字以上書けませんしね。間違った事は言って無いと思います。ちなみに先日、珍しく感想を頂いたのですが、『未だに感想5件……』って書かれてました。とうとう感想の少なさで感想が貰えたよ。すげえな。
さて、今回は長々と書きました。
そろそろ締めに入りましょう。
エタのデメリットは皆さんご存知の通り。
エタった作品がある作家は読者に信用されない。以上。
でもどうしても新しい作品が書きたいんだ! ってなっちゃった場合は、並行してどちらも頑張るか、無理矢理打ち切りにして完結済みにするべきです。
自分はそれやりました。
「俺のトラックに轢かれた奴がことごとく異世界転生するのでもっと轢く」という作品ですね。四話目にして最終話でした。打ち切らせた理由はタイトルを見れば分かりますよね。
こんな一発ネタが何話も思いつくわけねーだろ!!!!!!! 気になる人は読んでみてね!!!!!!
以上、恒例となりつつあるダイレクトマーケティングにて終わり。
ちなみにこのエッセイは完結までの道筋は考えてませんが、インフレもしません。




