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side男性護衛官 夢見た職業は

前回のあらすじ

護衛官とゆうきくんは出会った

私は鈴木香奈。男性護衛官になってからまだ3年くらいの新人だ。男性護衛官になるためには専門学校に通わなくてはならない。男性を守るための知識や技術を6年かけて学ぶ。全員が男性護衛官になれるわけではなく、人数は限られていて、倍率は約100倍にも及ぶ。私は専門学校で特待生で常に成績は上位、周りからも期待されていた新人だった。

晴れて正式に男性護衛官になった私は、うれしくて何回も母親に電話を掛けたの覚えている。私が働いている男性護衛機構は毎年10人新入社員が入る。入ってから一年目は実習や研修ばかりで、特に男性を実際に護衛するといった仕事はない。2年目になると依頼されて護衛といったことも行うと聞かされていた。


私がこの職業を選んだ理由は、そんなもの決まっている。男性と接触できるその一点にかぎる。面接のときとかは、そんな理由を言ってしまったら即不合格になるから言わないけれど、ほとんどの男性護衛官も本心ではそんな理由だと思う。仕事なのに男性と会話できてお世話ができる。こんな憧れる職業は他にない。女性がなりたい職業ランキングでも、上位にランクインしている。


人気の職業だし、やりがいがあるんだろう。男性と沢山話せてあわよくば、もしかしたら結婚もできるんじゃないか。そんな風に私も思っていました。


現実は、そんなことは全くなかった。全く護衛依頼も来ません。たとえ来たとしても、デリバリーを頼まれたりすることが多い。ファストフード店の食べ物を男性のお家に運ぶ、コンビニのお使いをする、そんな感じだ。いざ持っていくとインターフォンからは「玄関においてください」と男性の母親に言われるだけ、これじゃまるで某デリバリーサービスの男性版ではないか。


仕事で男性と出会って話したことは数回しかない。その出会ったときでさえも正直言って全然いい思い出ではなかった。挨拶をしたら「お前はもう二度としゃべるな、同じ空気を吸いたくない」、「話しかけんな、ブス、早く帰れ」など罵詈雑言が飛んでくる。

やっと会えたのに、どうしてこんなことを言われないといけない。私は男性に対して幻滅して、なんで男性を護衛しなくてはならないのかと思って、その時には退職しようかと考えたほどだ。


私が夢見ていた男性護衛官は、夢物語で実際には男性のお世話や護衛をすることは、めったにないレアケースなのだ。それでも私は諦めなかった。もしかしたら私の思い描くご主人様みたいな男性に出会えるんじゃないか。そのわずかな可能性のために毎日頑張った。


けれど、もう限界も近い。この職業の離職率は甚だしく、私の同期は耐えられなくなって何人も辞めていった。私も彼女らの後を追うことになるかもしれない。


今月までは頑張ろう。


そんなことを思っていると、社長から呼び出された。

あぁ、また男性からのクレームで怒られるのか。

どんよりとした気持ちで、社長のいる部屋に入る。


コンコン

「失礼します」

中に入ると、


「鈴木香奈に緊急依頼を受けてもらう。今すぐこの資料を確認して、現地に向かってくれ」


そういって社長から資料を受け取り、中身を確認する。

「社長、これって…」

資料の内容は男子高校生の護衛の依頼だった。


「護衛依頼が緊急で入った。今すぐ青葉高校に向かうように」


「…はい!」

私の物語はようやく始まったのかもしれません。

良かったらまた読んでください。

登場する女性の人数は多くは増やさない予定です。しばらくはこの4人だと思います。


追記 

明日はお休みです。

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