112、閃光の王国
「さーってと、いよいよここからは折り返しだが、次なる王国は『閃光の王国』、そしてそこを治める姫様は『光の姫』。噂じゃすげえ強敵っぽいぞ。なんでも全てを瞬時に切り裂く光線魔法の使い手らしく、スピードも素晴らしく速いらしい。こいつは厄介だな、お姫様」
「そう悲観的にならなくてもいいわ、悪魔さん。いくら凄い実力者でも、作戦を実行する能力に欠ける者には注意を払う必要はないそうよ」
「そうか、人間ってのも色々だな。さて、どうする?」
「フフ、私にいい考えがあるわ。この『閃光の王国』は一旦私に任せてもらえないかしら?」
お姫様は不敵に微笑みを浮かべました。
・ ・ ・
「な……なぜこのような破廉恥極まりないお下劣な物がくんずほぐれつしているのでございましょおおおおお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っほっおっ!」
興奮のあまりつい地が出たのか、ルーランのメスガキ野郎が良いオホ声で叫ぶ。これはいわゆるゴリオホ声というやつか?
「さて、よくわかりませんが、これがCEOの言っていた『敵』とやらでしょうか?」
アロエが首を傾げながら答える。確かにこんな不気味な生物が自然にコロニー内に自生しているとは思えない。
「だ……だとしたら最低最悪な趣味だわあのオヤジギャグ好き腐れCEOは……」
未だに流涎したままの私は嫌悪感を隠さずにつぶやく。もうちょっとセンシティブじゃない系のモンスターはいなかったのか?
『子宮孔はパスタ一本やっと通る程度だから子宮姦はファンタジーっていうのは本当なのハドラー?』『子宮脱でぐぐるのは絶対ダメだぞ皆!重ねて言うけど本当にやっちゃダメよ!』『そういえば至急ファックスしてくださいと子宮ファックしてくださいってよく似てるよね?』『ていうかテイレシアスってTSの元祖だったのね……今度からテイレシアスちゃんって呼ぶわ!』
相変わらずコメントたちも皆興奮状態だった。てかお前ら私自身のレース結果にまったく興味ないだろ!うがああああああああああああああああ!




