表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
朱に交われば赤くなる  作者: たぬき
1/1

どこまで許せるか

とりあえず書き初めて見たって感じのノリなので切り返し?が急だし無駄が多いしで完成度がかなり低い状態なのでそのうち編集することが多々あると思いますがなんか推理っぽいの書こうと思ってます。

気づけば電車特有の機械音と車輪があえて少しだけ開けられた線路の隙間の上を通るガタンゴトン

私はほぼ無意識に苦手な満員電車の中でつり革を握り窓側を見つめていた。

これがルーティーンで慣れというものなのだろう。

今日は仕事は休みである。


何も考えず仕事を選びただ黙々と仕事に励む日々そこに何の意味もない。

私がやっている、やりたいのは寿命を終えるまでの暇つぶしなのだ。


目的もないし降りるべき駅も当然ない私は数十分そのままの姿勢でいた。



ふと聞きなれない駅で降りることにしてみた。

先程まで乗っていた電車のドアが閉まる。

なんだかさみしい。

このさみしいもまた慣れ無い駅で降りる不安感と

ごっちゃになった何かなのだろうなどと回らない頭で思考する。

小さな駅だった。

出るとタクシーや出迎えの人が使う用のロータリーといえるのか微妙な円形道路、

昔からあったのであろうクリーニング屋やちょっとした喫茶店などが見えた。

右と左斜めに続く道が見える。

視界に入ったその続く道の真ん中あたりからは

何の変哲もない団地や小さなマンションといった類の建物が続く。

特に何とも思わない風景。

懐かしいでもない寂しいでも楽しいでもない、本当に何も浮かばない風景。

でも態々降りたので私は少し歩いてみることにした。

左の道を10分ほど歩いてきた。

もう駅前ですら少なかった人が今では一人も見えない上に完全な住宅地でたまに乗用車が通る程度だ。

更に10分。

県道に出た。

流石に県道には車が行き来しており人もちらほら歩いている。

私は一体何をしているんだろうか?

流石に飽きてきたので帰ることにした。

10分また先程の住宅地だ。

先程は誰もいなかったが郵便のバイクが一台通り過ぎた後左の家から男の人が家から出て車に乗ろうとしている様子がうかがえた。

喉が渇いて来たため近くにあった赤い自販機で水を一本購入しその場で飲み始めた。

職場が私服出勤のため普段カジュアルを着ているが鞄は利便性重視のビジネスバックのためにこの場所で

この時間に自販機の前で立ち止まって水を飲んでる姿というのは違和感だろう。

飲み終えてバックの中に中身が8割ほど残ったペットボトルを鞄に入れた時だった。

見自斜め前の4階建てマンションの3階の奥から女性がすごい勢いで出てきて走るのが見えた。

階段も駆け足。

昔ながらの鉄扉のようなドアが均一に並ぶ動かない背景に素早く流れる物体。

テレビでも見てるかのような感覚だった。

ほんの気分だった。

普段はこんなところをじっと観察なんてしないし気づきもしない。

ただ先程の駆け足の女性には違和感を覚えたのだ。

この時間帯で家から出てきたとしたら普通に遅刻だとすればなんとなくわかる。

仕事なら駅側に走るだろうと思っていた。

しかし女性はマンションを出るなり後ろの様子を数秒伺った後駅とは反対の私のほうへ走ってきたのだ。

そして私の立っている自販機を通り過ぎ県道の方へ走っていった。

明らかに違和感である。

ほんの気分だ。

より具体的にいうと好奇心。

日常のルーティーンの中で何も変わらない日々の中の変化。

この好奇心にあらがえる人間なんてそういないだろう。

私も例外ではない。

好奇心に負けてなんと追いかけることにしたのだ。

普段から運動はあまりしてはいないが昔から運動は苦手ではなかった。

しかし長年の運動不足はやはり堪えるもので既に体は辛い。

それでも好奇心に突き動かされ女性の走ったほうへ向かっていくと不意に女性は左の建物に入った。

近づいて確認すると小さな喫茶店であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ