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らくがき4 十四、中二病で書いてみる
なに書いてんの~。
私の手が震える。
書けよ、魂を震わせ、物語を紡げよと、一方、堕天使たちが甘いささやきを告げる。
「誰も貴殿の作品など見ておらぬ。砂上にいくつ城を建てても崩れるのみ」
私は首を振り、その弱い心を振り払う。
右手を手に掲げる。
ゴールドフィンガー2021だっ!
ラテンのリズムで、白いカンバスにタッチタイピング、昔はブラインドタッチ、名前の格好良さは後者、世間体は前者、善者と敗者が織りなすプリズム、いざ迷いと妄想の森を抜け、快心のペンを放つ。
描くレインボー、夜空にはシューティングスター、書き続けるはジェットコースター・・・おいおい待てよ、こいつは詩じゃないか。
途端に静まり返る黄金郷は忘却の彼方、今一度、このテンション取り戻すには、記憶の大海にダイブ・トゥ・シャイニング・サンシャイン、闇を払え、世界を光で彩れっ・・・。
ただし、私よ。あとで見直すなよっ、こっぱずかしいからな。
ねぇ。




