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95、⑩アクション(文芸)「薙刀大戦」
大戦ではない。
駆けだす。
まずはゆっくりと、それから徐々に徐々にスピードをあげる。
躍動する私の身体が私の心を励ます。
袴の衣ずれも気にならない。
全集中、呼吸を整える。
横に薙ぐ。
薙刀一閃。
敵は素早くしゃがみ回避するが、一閃により、刈った髪が風に舞う。
返す刀で私の頭上に振り下ろされる刃。
長柄を両手に持ち、敵の一撃を受け止める。
(面白い・・・実に面白い・・・これが命を取り合う戦い)
「女よ。これ以上は手加減できぬ」
私は鼻で笑った。
「あなたも女でしょ」
「・・・知っておったか・・・ならば生かしてはおけぬ」
私は獲物に力を込めて握りしめる。
「魂の一閃で穿つ!」
私は瞳を見開き戦いへと陶酔する。
対戦ですな。




