表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
153/188

93、⑧推理(文芸)「鎮魂探偵、伊武受雷」

 犯人はっ!


 不可解な難事件が起きた。

 密室での社長令嬢の不可解な死。

 ウェディングドレスを身に纏い、眠るように死んでいた・・・そうな。

 私は亡き者の心の声が聞ける鎮魂探偵、伊武受雷(いぶじゅらい)だ。

 いつの世もそうだと思うが、キラキラネームなんぞつけられると子は不憫だ。

 そんなことはいい。

 俺は両手を合わせ、何言わぬ彼女の額にそっと手をかざす。

「うん、よしっ!」

 俺はダイブをし、生者と死者の会話をする。

 こうして、声を聞き事件を解決するのだ。

 ・・・今回は。

「こんなんでましたけどっ!」

「おおっ、それで真犯人は」

 いつも俺の事件解決にあやかり、出世を遂げている浜警部が早速尋ねる。

「いつも、まるっと真実ひとつ、事件は円満解決っ!警部の顔はホクホク」

「・・・その決め台詞どうにかならんかね」

(甘い蜜を吸う・・・お前が言うのかよ。まあいい署長になるまで言い続けてやる)

「事件は解決しました。真相はこうです・・・あたしぃ~まだ彼氏いないけど、お母様のウェディングドレス着てみようかしら・・・」

「その真似いる?」

 俺は警部のツッコミを無視する。

「うふふ。メイドの芽唯に頼んで、着せてもらったわ・・・どれどれ鏡で・・・私っ、うつくす・・・!」

「・・・・・・で」

「彼女は自分の美貌に酔いしれてのショック死です」

「撤収っ!」


 複雑怪奇な事件でちた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 蜜を吸う警部(笑) そして真相(笑) 衝撃的でした 面白かったのです!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ