73、なんだかな~。
オコ。
仕事帰りにコンビニに寄り、小腹が空いたので夕飯前に、コーヒーとパンを買って、車に戻り駐車場でパンを食べていた。
泣き叫ぶ男の子の声が聞こえ、私は視線を泣き声のする方へと向けた。
駐車場から黒のワゴン車が出ようとしていた。
その横には3~4歳児の男の子が走っている。
「おいていかないで~まって~!」
と必死に叫びながら、車に近づく。
スレスレの距離でもう車にあたりそうだ。
車は知ってか知らずか、スピードをあげて道路へと出る。
男の子は追いかけ側道へ。
(おいおい、大丈夫か)
私は身を乗り出す。
車はおよそ30mくらいスピードをあげ、信号機を左折、男の子も必死で追いかける。
後続の車に轢かれやしないか、私は心配になる。
その車は逆L字に曲がるとコンビニの駐車場に戻り停まった。
おそらく母親が飛びだし、追いかけてきた男の子を抱きしめた。
・・・・・・。
(ふざけるな!)
とんでもなく胸糞が悪くなった。
信じられない光景を目の当たりにし、なにも出来なかった自分にもイラついたが、あれはないだろう。
一歩間違えば、男の子は・・・。
何を考えているのだろう。
悶々とする。
百歩譲って、本当に男の子を乗せるのを忘れていたとしても・・・いや、絶対に駄目だ。
激オコっ!




