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妹のおかげ?

 次の日、僕が目を覚ますと妹が僕のとなりで寝ていた。

 いつ来たのかは分からなかったが満足そうな笑みを浮かべていたため、僕はそっと妹の頭を撫でてやった。


「さてと……起きるか」


 僕が上体を起こすと、座敷童子が僕の目の前に現れた。


「おはようございます」


「あ、ああ、おはよう」


 この座敷童子からは、ほとんど気配が感じられない。特殊な訓練でも受けているのだろうか?


「体の具合はどうですか?」


「え? いや、別になんともないけど」


 彼女は僕の体をジロジロと見てきた。

 気持ち悪いな、そういう趣味でもあるのか?

 いや、違うな。

 これは単に僕の体に異常がないか調べてくれているだけだ。


「昨日より悪化していない……。むしろ、少し良くなっている? いったいどうして……」


「おい、何ブツブツ言ってるんだ? 僕の体は今、どうなっているんだ?」


 彼女は僕に視線を合わせると、僕の目をマジマジと見てきた。

 ついでに顔をグイと僕に近づけてきた。


「近い! 近い! 近い! キスでもしようとしてるのか!?」


「は? そんなことするわけないじゃないですか。頭、大丈夫ですか?」


 こ、こいつ……チビのクセに生意気な。


「何ですか? 何か言いたいことでもあるんですか?」


「いや、何も」


 彼女は「そうですか」と言うと、僕から離れた。


「それでは早く夏樹なつきさんを起こしてくださいね? 休日とはいえ、寝過ぎです」


「あ、ああ、そうだな。そうするよ」


 僕がそう言うと、彼女は僕の目の前かは一瞬で消えてしまった。

 さてと、夏樹なつき(妹)を起こすか。

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