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滅びへの詩 -追想録-  作者: 風並将吾
9/12

遅すぎた救い

気付いた時には手遅れだった

貴女の身体も心も

すべてボロボロになってしまって

誰の助けも受け付けなかった


僕は許せなかった


どうしてこうなる前に止められなかったのだろう

どうして僕は逃がしてしまったのだろう


僕は門番だったのに

君のことを守らなければならなかったのに

僕にはもう

君を助けることも出来ないのだろうか


その時のことだった

僕の目の前に

一人の女性が現れたのだ


それはまるで女神のようで

それはまるで聖母のようで


僕は縋り付いて泣いた

ただその場に泣き崩れた


女神は受け入れてくれた

そして僕に力をくれた

それは誰かを救う力

一度だけ結末を変える力


僕はその力を使って君を助ける

女神よありがとう

これでやっと救うことが出来る


そして僕は

女神が僕に差し伸べてくれたように

君の手を握り締めながらこう言った


「君を助けに来たよ」



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