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滅びへの詩 -追想録-  作者: 風並将吾
7/12

傷ついた兵士

こんな無意味な戦争に

何の意味があるのだろう

たとえ国を乗っ取ったとしても

そこに幸せがあるとは限らないのに


たった一人の男が起こした戦争

たくさんの命が犠牲となった

それでも男は諦めなかった

そこに幸せがあると願って


目の前で大勢が殺された

私も何人も殺した

みんなの目は狂っていた

そこに笑顔なんてなかった


私達はとんでもない過ちを

犯してしまったのだろう

だけど後には引き下がれない

そこに希望を求めて


やがて戦争は突然終わった

一人の少女が人質となり

相手の国が降伏したのだ

なんと呆気ない終わりだ


私は怒りを覚えた

始まりも唐突で

終わりも唐突で

だけどいいことなんて何もない

戦争と言う存在そのものに


男の理想は叶った

だけどこれは滅びへの誘いだ

きっとこの国は崩壊する

戦争の終わりなんていつもこうだ

欲に溺れた者の末路なんてたかが知れている


男は高々に宣言する


「俺達はついに自由を得たのだ!」



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