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滅びへの詩 -追想録-  作者: 風並将吾
6/12

貴女を求めて

初めて貴女にお会いしたのは

城で行われた祝祭の時でした

純白のドレスに身を包んだ貴女は

誰よりも美しい姿でした


初めて貴女に恋をしたのは

帰り際に話した時でした

優しさに身を包んだ貴女は

誰よりも輝いていました


そして私は

気付かぬ内に貴女に恋い焦がれていました

旨が熱くなり

心臓が煩く鼓動するのです


私は何度も貴女に手紙を出しました

貴女はきちんと返してくれました

その度に自分の顔が綻んでいたのを

忘れることが出来ません


そして私は

貴女に告白をしました

顔が熱くなるのを感じ乍ら

ただ黙って返事を待ちました


しかし貴女は答えてくれませんでした

もう少し待ってと言いました

迷っているのが窺えて

私は待つことにしました


そして私は

貴女が逃げ出したことを知りました

城から出てしまった貴方を

私は探し出すことにしました


しかし私は

すべてが遅すぎたことを悟りました


「私はもう汚されてしまいました」


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