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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 八丈島うみちゃんの番組 ~二人目の金盾記念~
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第83話 八丈島うみちゃんの番組 その6

【登場人物】


川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長


津軽りんご  きまぐれ僕っ娘

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当


【シチュエーション】

 ばにらとずんだ、ずんだの家でうみの特番を視聴中。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「……ナニコレ?」


   「うみはいったい、何をしようとしとるんじゃ」


   「アイツの考えることはよう分からん(絶句)」


ずんだ「DStarsの公式アニメより酷いわね……(白目)」



―――――――

補足 DStarsの公式アニメ

―――――――


DStars所属VTuberの3Dデータを使って作られたアニメ。

最初の頃は比較的まともな日常アニメだったのだが――回を重ねる毎に狂気を重ねていき、もはや正気では見ることができないカオスアニメ(褒め言葉)。今一番、ハジケているYouTubeアニメまである。ちなみにうみはセクシー枠――と見せかけた下ネタ枠。よく触手にネチョられている。(当然全モザである)


―――――――



ばにら「金盾記念でこんなドラマやられたら、流石にキレていいのでは?」


ずんだ「いや~、地獄企画は需要が高いから」


   「一年前にゆきちとやった二十四時間耐久配信も」


   「寸劇のウケが一番よかったのよ?」


ばにら「そういやありましたね」


   「あひる先輩が、スネ夫とカツオのモノマネしてた奴」


   「あと、すず先輩のモノマネが絶妙に似てて」


ずんだ「…………ぶふっ!」


   「やめて、花楓思い出すから」


ばにら「まぁ、地獄企画の需要は認めます」


   「けど、こんなめでたい席でやらなくてもええやないですか!」


   「綺麗な番組にしておきましょうや!」


ずんだ「花楓、あきらめなさい」



   「VTuberは、汚れ芸人の系譜よ」


   「本質的にはアイドルじゃないの……(壮大なフリ)」



ばにら「あ、続きが始まる」


   「これ、絶対に死んでるんだろうなぁ」


   「誰が生き残るんだろう……」


◇ ◇ ◇ ◇



画 面『渋谷いく――死亡』


   『太宰府ゆかり――死亡』



ばにら「いや! 親子で戦いあったんかい!」


ずんだ「それはそれで見てみたかったわ!」


   「なんで大事な所をカットするのよ!」



う み「うぅっ、いくっ! ごめん、ごめんなさい!」


   「お母さんが、いくの代わりに死ぬべきだった……!」



   「けど……アンタがゆかりくんといちゃつくから!!!!」


   「ゆき先生を失った、うみを煽ってくるから!!!!」



???「いやぁー、見事な○りっぷりでしたね、うみさん」


   「実の娘相手に、あそこまでガチのヒップアタックします?」


   「ちょっと尊敬しちゃいましたよ」



う み「こんなことさせて、いったい貴方たちの目的はなんの!」


   「どうして私たちを殺し合わせるの!」


???「どうして? ふふふ、おかしなことを聞きますね?」


   「貴方たちはVTuberじゃないですか」


   「人気を奪い合い、視聴者を奪い合う、そういう生き物でしょう?」


う み「ま、まさか……!」



社 長「……なるほど」


   「最後に生き残ったのはうみくんとりんごくんでしたか」



う み「社長ォォオオ!!!!」


   「お前が黒幕かァアアアアア!!!!」



ばにら「お、なんか、熱い展開になって参りましたよ」


ずんだ「ラスボスが身内&リタイアしたと思われた人物は鉄板よね」



   「Bちゃん、さてはデスゲ作品大好きだな……?」



社 長「そう、すべてはDStarsのため」


   「この程度の地獄企画で脱落するようなVTuberはいらない」


   「どんな手を使っても生き残る――センシティブVTuberこそ最強」


   「そのためにうみさん、貴方には酷な選択をしてもらいました」


う み「ひどい! そんなことのために私は――!」



   「愛するゆき先生を○し!」


   「娘のいくを○し!」


   「いくの恋人で、やれやれ系の王子役してるゆかりを手にかけたの⁉」



   「そんなのってあんまりよ……(さめざめ)」



???「さぁ、それでは最後の試練です」


   「真にセンシティブなVTuberを決める時がやってきました」


う み「……まさか!!!!」


りんご「やれやれ、またここまで勝ち残ってしまったか」


   「困るんだよね。エロゲオタも、オタ陰キャも、JKギャルも」


   「やっぱり一番センシティブな属性は――」



   「猫耳でしょ!」



う み「りんご先輩! まさか、貴方がラスボス!」


りんご「うみちゃん」


   「漂流系委員長VTuberなんてコンセプトで」


   「本当にセンシティブの覇権を取れると思っているの?」


   「南の島にクラスで漂流して、共同生活だなんて――」



   「それはエッチな奴だけど王道じゃない!」



う み「ぐふぅ!!!!」



りんご「王道はいつの時代も色あせない」



   「さぁ、僕の本気《猫耳》を見せてあげるよ……」



Bちゃ「つづく!!!!」



ずんだ「なんでここで急に強キャムーブださせるねん」


   「最初から伏線張っておけや。脚本が甘いなぁ」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



そう、このデスゲームはセンシティブ最強VTuberを決める戦いだった。

エロゲオタ、オタ陰キャ、JKギャル。全てのセンシティブを駆逐した委員長。

その前に立ち塞がるのは――男の浪漫『猫耳』!!!!


はたして委員長は猫耳に勝てるのか!

次回、うみちゃんの番組最終回!


今これ、推敲しながら煽り文書いているんですが、自分でもどうかなと思っております。筆者の脳を心配してくれる方は、ぜひぜひ評価や応援よろしくお願いいたします。m(__)m

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