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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第722話 コラボ禁止! 緊急対策会議! その4

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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

網走ゆき   Dstars零期生 よく炎上する

五十鈴えるふ DStars3期生 和風エルフ

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

高円寺ラム  DStars4期生 悪くない陽キャ


【シチュエーション】

うたみたをやりたいという願いをみんなに告げた高円寺ラム。

もともと歌がやりたかった彼女はこの窮地を逆手に取った。

コラボができないなら、そっちに専念してみたい。


かくしてそれをゆきちたち先輩は寛大な心で受け入れるのだった……!

そしてかりんちゃんも、なにやらやりたいことがあるらしく?


◇ ◇ ◇ ◇


かりん「あ、あ……あのっ! かりんも!」


   「かりんも、歌みたじゃないけれど! やりたいことがある!」


ばにら「かりんちゃん! なんだちゃんとやりたいことがあるバニか!」


   「てっきりそういうのないのかと思って心配していたバニよ!」


ずんだ「言ってみなさい、かりんちゃん?」


   「かりんちゃんを私たちも全力でサポートするわ」


   「どっかの誰かさんがコラボできない分」


   「私たちが全力でサポートさせてもらうわ」


ばにら「いや、ずんさん、普通に四期生はまだコラボ解禁されてないから……」



かりん「APEX配信やりたい!!!!」


   「ちまきちゃんみたいに、赤スパ祭やりたい!!!!」



全 員「それはいろんな意味で無理だ……ッ!!!!」



―――――――

捕捉 赤スパ祭

―――――――


DStarsのお祭り娘、祇園ちまきちゃんが定期的に発生させる祭。

もとい、APEXのガチャ配信である。とにかくヒキが悪いちまきちゃんは、長時間沼るのだが、そんな彼女を支援しようと大量の赤スパが飛ぶ。

そして、同時にリスナー渾身のボケまで入るからもうたいへん。


とくに昆虫&ゲテモノ食関連のネタが多用されることが多い。

最近バズったのは「さあ、壁を食べるか(珪藻土)」である。

本当に食っているかは謎。(食っていてたまるか……!)


―――――――



ばにら「ダメばによ、かりんちゃん!」


   「あんなイロモノ配信なんかマネしたら!」


   「というか、ちまき先輩はいろんな意味で」


   「マネしちゃいけないVTuberバニよ!」


ずんだ「よりにもよってなんでちまきなの!」


   「百歩譲ってうみならまだ分かるけれども!」


   「ちまきにマネしたくなるよ要素なんてあります⁉」


ゆ き「みんな! ちまきちゃんにいくらなんでも辛辣すぎるにぇ!」


   「ちまきちゃんがこんなの聞いたら、きっと泣いちゃうにぇ!」


   「やめましょうよ! うちの清楚()の悪口は!」



かりん「え? けど……ちまきちゃん、普通にAPEXうまくない?」



全 員「それかぁ……ッ!!!!」



―――――――

捕捉 祇園ちまきとAPEX

―――――――


普通にうまい。赤スパ祭とか関係なく、DStarsでも上位の腕前。

というか普段の配信からしてAPEX一色。

DStarsのミスターAPEXといえば、祇園ちまきなのだ。


なので、ゲーマーのかりんちゃんが憧れるのも仕方ないんだよね!


―――――――



かりん「ばにらちゃんみたいな配信者にも憧れるけど」


   「ちまきちゃんみたいなAPEXプレイヤーにも」


   「私、憧れてるんだ……!」



   「あ、それにいくたんに、ひじりちゃんも凄いよね!」


   「DStarsって、APEXつよつよな配信者が多くて」


   「私、そっちのコラボも楽しみなんだ!」



ばにら「…………うっ! それはばにらではなにもアシストできないかも!」


ずんだ「アンタ、FPSゲームってとことん苦手だものね?」


   「まあ、私はそこそこできますけど~?(謎自慢)」


ゆ き「ゆきもAPEXはちょこっとだけ触ったけれど」


   「若者向けのゲームって感じで、ダメだったにぇ……!」


ラ ム「ぺい! ぺいぺい! たずなちゃんもよくやってるペイ!」


   「そして、ゆきぺいと同じこと言ってたペイ! ペイペイ!」


   「FPSにも世代ってあるペイねぇ……ッ!」



かりん「え~っ? ずんさん以外、みんなAPEX苦手なんですかァ~?」


   「いま、めっちゃ流行ってるんですよぉ~? 雑魚雑魚すぎませ~ん?」


   「流行りモノに乗っかるのも、VTuberの大事なお仕事ですや~ん?」



全 員「こいつ! 自分が上手いからって、調子に乗りやがって!」


   「けど、正論すぎてなんも反論できねえ……ッ!」



かりん「なんだったら、かりんがみんなに教えてあげましょっか~?」


   「どうやったらAPEXで強くなれるか~! ふふ~ん!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ちょっと調子に乗ってるかりんちゃん。

上手いからってそうやって、上から目線で人を見下すのはよくないぞ。

ゲームが強いからってそんな風に高飛車になるようじゃ、人間としてまだまだ。

真の強者とは人間性もできているものなんですよ……!


それはそうとギャルに罵られるのもっとください!(ハァハァ)

メスガキじゃなく、ギャルに罵られるのがいいんです!(ハァハァ)


かりんちゃんの元ネタのVTuberさんの絶妙なギャル&女の子っぽさって、本当に脳にキマすよね。定期的に摂取しないとどうにかなっちゃう中毒性があります。そして、あぁいう子と女友達あるいは恋人になりたかった……。(アラフォーおじさんの感想) 罵りからもきゃわわを感じてしまう、そんな悲しき性を理解してくれる読者のみなさまは――ぜひぜひ応援コメント・評価・フォローなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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