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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第721話 コラボ禁止! 緊急対策会議! その3

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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

網走ゆき   Dstars零期生 よく炎上する

五十鈴えるふ DStars3期生 和風エルフ

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

高円寺ラム  DStars4期生 悪くない陽キャ


【シチュエーション】

コラボを封じられたけれどもそれはそれ。

自分たちがいまできることをやるしかない。

あらためて、ゆきちに諭されたDStarsメンバーたち。

そんな中、ぺいぺい羊がやりたいことがあると言い出して……?


◇ ◇ ◇ ◇


ラ ム「あのね……こんなこと言っちゃうと怒られるかもだけど」


   「ラムが本当にやりたいことは配信者じゃないんだ」


全 員「…………え?」


えるふ「ちょっとちょっとラムちゃん!」


   「なにその話? 私、聞いてないけれど?」


   「お世話役の私にも隠さなくちゃいけない話なの?」


ゆ き「ぺえぺえ。素直にゲロった度胸は認めてやる」


   「しかしのう、VTuber大手事務所のDStarsに入りながら」


   「本当にやりてえのはVTuberじゃねえってのは」


   「ちょ~~~~っと、聞き捨てならねえなぁ!」


ずんだ「事と次第によっちゃあ、お白州の上にしょっぴかなくちゃならねえ」


   「さあ、言ってみなぁ! ぺえの! おっぺえか! おっぺえが目的か!」


ばにら(なんでノリノリで取り調べを始めるバニか、この二人……)


   (あ、けど、ラムちゃんがやりたいことって、もしかして)



ラ ム「私ね、本当は歌い手になりたかったの!」


   「ううん……歌手になりたくって、この世界に飛び込んだの!」


   「ほら、おこめちゃんとか、たるとちゃんとか!」


   「VTuberなのに、歌手として活動している人もいっぱいいるよね!」


   「私もそうなりたくって……DStarsのオーディションを受けたんだ!」



ゆ き「なっ、なにぃっ! おこめに憧れてだとぉッ!」


   「お前、それは、やめておけ……」



   「アイツは、はっきりいってサイ……」



スマホ【Prrrrr♪】



ゆ き「…………もしもし? なんだお? 今、大事な話中だお?」


   「え、おこめちゃんのことをディスってる気配がした?」



   「……………………なにをバカな(辺りを見回しつつ)」



全 員(怖ァ……おこめちゃん、怖ァ……!)



スマホ【ピポン♪(切断音)】



ゆ き「まあ、おこめちゃんのことはともかくとして」


   「なるほどぺえの字! おめえ、歌い手志望だったのか?」


   「とすると、やってみたいことっていうのは……!」



ラ ム「歌みたやってみたい!」


   「歌いたい曲もだいたい目星をつけてる!」


   「運営さんに許可もらって、さっそく挑戦してみる!」



ばにら「なるほど歌みた! それならたしかにコラボ関係なくやれる!」


   「しかも、たしかラムちゃんはいくたんの仮歌を歌ってたバニ!」


   「きっとすごいう歌みたができるバニよ!」


ラ ム「私、VTuberを頑張らなくちゃって」


   「みんながやれることをやれるようにならなくちゃって」


   「そう考えてた……」



   「けど、違ったんだ! 本当にやらなくちゃいけないことは!」


   「自分にしかできないこと! 自分がやりたいことなんだって!」


   「今回の一件でしみじみ思ったの!」



えるふ「ラムちゃん……!」


   「ごめんね、私が貴方の本当にやりたいことに気づいてれば」


   「あんなカオスな配信をさせることもなかったのに……!」



ラ ム「あれはあれで楽しかったペイ!」


   「えるふちゃんと、すずちゃんと、ともこちゃんと遊ぶのは!」


   「素直に童心に戻れて面白いペイ! ペイペイ! もっとやりたいペイ!」



   「さらにどさくさにまぎれて、みんなのペエを」


   「みんな立派なものを持ってるぺ~イ!」



全 員「この羊、少しも懲りてねぇ……!」



ゆ き「ふむ、なんとふてぶてしい羊だ」


   「しかし、その意気やよし! それくらいでよし!」


   「VTuberはそれくらい神経ごんぶとでこそ!」



   「高円寺ラム! 歌みたの都合はゆきがつけてやる!」


   「ついでにおこめちゃんにも話を通してやるにぇ!」


   「アイツもゆきの言うことなら、きっと聞くにぇ!」



   「…………たぶん!」



全 員(絶対、聞かないと思うけどなぁ……!)



かりん(すごいな、ラム。ちゃんとやりたいことがあるんだ)


   (かりんには、そんなのなにもない……)



   (あ、けど。ひとつだけあった)


   (私にもVTuberになってやりたいことが)



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



いつもふざけている陽キャ羊。しかし彼女にも、胸に秘めた思いがあった。

歌い手になりたい。自分の歌を多くの人に届けたい。そして元気づけたい。


こんなネタ事務所にやってくるにはもったいない羊である。

たるとちゃん、おこめちゃん、どうか彼女を導いてやってくれ――。


さて、そんな彼女に当てられる形で、自分のやりたいことを思い出したかりんちゃん。はたして、彼女がやりたいこととはなんなのか……。


やりたいこととやれることは違う。それは自分もだし先輩もだ。川崎ばにらが種子島かりんをサポートできることには限度がある。さあ、はたしてばにらちゃんは、かりんちゃんからの無茶ぶりにどう応えるのか。頑張れ先輩! ばにらを応援するよという方は――ぜひぜひ応援コメントなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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