第717話 トマト料理を食べに行こう その10
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【登場人物】
鏡 だいさんじ所属VTuber 社長系VTuber
御旗楯無 だいさんじ所属VTuber DKVTuber
大洗湊斗 だいさんじ所属VTuber 天然ホストVTuber
躑躅館咲 だいさんじ所属VTuber トマトが苦手
御城たてる だいさんじのお疲れサラリーマン 良心の男性V
麦畑一二三 だいさんじ所属VTuber おかまのエルフ
桃山五両 だいさんじ所属VTuber おきつね遊び人
【シチュエーション】
鏡さん、渾身のトマトと卵の炒めラーメン。
マジでこれは美味しいのでは? なんにしてもキラリと光る料理でした。
しかし、残された二人にそんな洒落たことは期待できるはずもなく……!
◇ ◇ ◇ ◇
桃 山「ということで、鏡社長の料理でございました!」
「さてそれでは、次はどちらからまいりますか……!」
大 洗「トマト料理を食べるんだな! 分かった俺も同行する!」
御 旗「なんで花京○なんだよw」
大 洗「躑躅館が悶絶するのに花京○の魂もかけよう!」
「俺、特製――カプレーゼをめしあがれよ!」
御 楯「混線してる! 料理漫画が混線してるって!」
一二三「湊斗っちも、ちょっと気を抜くとやりたい放題よね」
「けど、そうでなくっちゃVTuberは面白くないわ」
「誰かみたいに小さくまとまっちゃうのが一番よくない」
「常にチャレンジをしていかないと!」
桃 山「さあ、ここで湊斗っちの、カプレーゼが登場だ!」
「トマト、チーズ、トマト! 綺麗に並んだ皿の上!」
「縁には特製のバジルソースが垂らされて……」
「視覚だけでもとっても美味しそうな一品でございます!」
躑躅館「美味しそう? 悪夢の間違いでは?」
鏡 「こらっ! 躑躅館さん! トマトに申し訳なくないんですか!」
「農家の方が丹精込めて作られた、こんないいトマトを前に」
「悪夢だなんて言うもんじゃありませんよ!」
御 旗「そうだそうだ! トマト農家さんに謝れ!」
躑躅館「いや、K介さんの畑でしょここ!!!!」
「K介さんトマト農家じゃないでしょ!!!!」
桃 山「いい感じに躑躅館くんが喚いてくれているので」
「ここでちょっと湊斗っちに、料理のポイントを聞いておきましょう」
「ずばり、どの辺りに工夫をされましたか?」
大 洗「そうっすね。やっぱり、一口でいけるようにカットには気を使いました」
「それとバジルソースっすけど、今になって素材の味を活かすには」
「普通にオリーブとバジルにしておけばよかったかなと」
「ちょっと後悔してます」
桃 山「普通にそれっぽいこと言いますね!」
「さあ、それじゃさっそく、実食とまいりましょうか……!」
「お願いします躑躅館さん!」
躑躅館「だから! なんで僕が真っ先に食べることになるの!」
「お料理対決なの、いやがらせなの、どっちなの!」
全 員「どっちもだよ」
躑躅館「ひどい! だいさんじに良心はないのか……!」
「って、あれ? なんかこれも思った以上に食べられる?」
「トマトとモッツァレラチーズのハーモニーといいますか」
「バジルソースがいい感じに、なまぐささを消してくれてるというか」
大 洗「あちゃー、やっちったかぁー!」
「バジルソースの味がやっぱり勝ち過ぎちまったみたいだな!」
「せっかく躑躅館を吐かせてやろうと思ったのに……!」
躑躅館「まさか、湊斗の兄貴……! 俺が食べやすいようにわざと!」
「すみません! 俺が間違っていました!」
「やっぱり兄貴は俺のことを……ッ!」
大 洗「いいってことよ、躑躅館」
「ところで、そろそろお召し物を脱ぐことをオススメしまス!」
躑躅館「やっぱりただのジョジョネタじゃねえか!」
御 城「ん~! そうやって優柔不断なところが実によくな~い!」
「バッドボーイですよ、躑躅館ボーイ!」
桃 山「ほんとチョロチョロっすね、躑躅館さんw」
「もうちょっと人の心の裏とか読みましょうよw」
「そんなん考えるタマじゃないでしょ、湊斗っちはw」
躑躅館「信じた僕がバカでしたよ」
「さて、残るは……!」
御 楯「さあ、躑躅館くん、こっちにおいでなさいな」
「君に特別な料理を食べさせてあげよう」
「くっくっくっく……!」
躑躅館「どうやっても信頼できない、御旗さんだけなんだよな」
「頼むからゲテモノだけはやめてくださいよ」
「あと、食べられないものとか出さないでくださいね!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
躑躅館くんが嫌がることならなんでもやる男――それが御旗楯無。
トマトを裏ごししていたのは、絶対にやさしさでもなんでもない。
さらなる苦しみを躑躅館くんに与えるために違い無い……!
それはそうと、御旗楯無くんですね。
いつの間にか御楯くんになってました。
いやはや、難しいですね日本語って。
ダメだ、商業出版やらなにやらで、本格的にいろいろ頭がやばくなってる!
本業はそんなに忙しくない! 執筆もそんなに忙しくない! なのに、なんでこんなに疲れてはてちまうんだぜ! 眠れない夜ばっかりをすごしているからさ! 不眠症との付き合いが長いkatternさんを憐れに思ってくれた方は――ぜひぜひ応援コメント・評価・フォローなどよろしくお願いいたします。m(__)m




