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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
715/754

第694話 横ッスカRadio その2

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【登場人物】

横須賀らむね DStars4期生 アメリカンネイビーガール

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


【シチュエーション】

掟破りの初手朝配信&前世垢からのユーザー誘導!

デビュー初日で銀盾を取りに来た、四期生のダークホースにして真のエース!

本当の強者とは! VTuberとは! 怪物とは!


横須賀らむねのことだった……!


◇ ◇ ◇ ◇



らむね「えぇ~それでは詳細なニュースの内容です」


   「昨晩20時頃から! チューターの五十鈴えるふ氏と!」


   「お披露目配信をはじめた高円寺ラム氏!」


   「お披露目配信の枠は30分と決められているのに」


   「ななな、なんと驚くべきことに」



   「1時間? 2時間? いやいやまさかの8時間オーバー!」


   「アンビリーバブル! 深夜4時まで配信するという!」


   「ゲーミング羊っぷりを見せつけてくれました!」



   「正直、いつ終わるのかと、こっちも気が気じゃありませんでしたネーッ!」


   「編集する時間もちゃんと考えてくださいYO! これだから羊は!」




―――――――

コメント

―――――――


:草しか生えないwwww


:まさかずっと起きて見てたの、らむねちゃんwwww


:羊の体力もさることながら、らむねちゃんの体力も相当だぞこれwwww


:DStars四期生はフィジカルつよつよやで!


:ごりらもおるしな!


―――――――



らむね「ということで、さっそくですが!」


   「有識者の方にお越しいただいております!」


   「今回の、高円寺ラム氏の配信について」


   「同じ羊としてどう思われますか……!」



???「ぺぇ~~~~」


   「まだ、眠いぺぇ~~~~」


   「らむねちゃん、この配信やらなきゃダメぺぃ~~~~?」



らむね「こらっ! 他人の振りしろっていっただろ! ラム!」


   「すみません、ちょっと音声が乱れております!」


???「先輩たちが、いつまでたってもゲームやめないんだものぉ~」


   「ラムは悪くないよねぇ~~~~~~~~~すぅ(寝落ち)」



―――――――

コメント

―――――――


:本人じゃねえかwwww


:関係者も関係者、そいつが元凶なんよwwww


:ここでラムちゃんを連れて来られるフッ軽wwww


:麦茶噴いたwwww


:わたがし噴いたwwww


:わた噴いたwww


:草が育ちきって綿花の畑ができあがるんよwwww


:もうなんなのこいつら、最高かよwwww


―――――――



らむね「はい、有識者羊からの貴重なコメントでしたね」


   「やはり同じ羊としても、奴のやったことは許されない」


   「ここはやはり、落とし前をつけなくちゃならないんじゃないか?」



   「ということで今後も横ッスカRadioでは」


   「高円寺ラム氏の動向に注目していきたいと思っています」



   「覚悟しろよ! 逃げられると思うな! 高円寺ラム!」



   「ということで、ここでお遊びのコーナー」


   「ラムラムじゃんけんです!!!!」



―――――――

コメント

―――――――


:だから羊じゃねえかwwww


:羊大好きかwwww


:これはもう、相方決まったなwwww


:羊もフッ軽で面白いなこれwwww


:いやぁ~、まさかこんな展開になるとはwwww


―――――――



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「ここでらむちゃんを持ってくる⁉」


   「ちゃんと配信のツボも押さえているじゃないですか⁉」



   「もしかして、ラムちゃんの配信前から」


   「この朝番組を計画していたの……⁉」



ずんだ「いや、流石にそれはないと思うわ」


   「うん、ないと思いたい……!」



   「フッ軽の羊を捕まえて、素早くコンテンツにしただけ」


   「けど、それができてしまうのが、彼女のとても怖いところ」



かりん「らむちって、いったい何者なの?」


   「ねえ、かりんもこれ普通に怖いんだけれど?」


   「ばにらちゃんとずんだちゃんは、その口ぶりだとなにか知ってるの?」



ばにら「逆になんで知らないんだって話だけれど」


   「らむねちゃんは、人気配信者のMAKIさんなんバニよ!」


かりん「こんなに影響力があったの?」


   「なんかすごい配信者だとは、Bちゃんからも聞いていたけれど」


   「けど、いきなり初配信、開始数秒で銀盾達成だなんて」



ずんだ「伝説を作りにきてるわね」


   「なにをする気なのよ、横須賀らむね……!」


   「川崎ばにらに代わってVTuberの天下を獲ろうって魂胆なのかしら!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



おそろしいほどのロケットスタートを決めるネイビーガール。

そして、そんな彼女にノリノリで付き合う、高円寺の羊さん。

ここまで四期生トップを突っ走ってきたかりんちゃん、まさかの脱落……ッ!


それはそれとして、どうしてここまで強引なデビューをしたのか。

たしかに人気者になるのには勢いが大事。丁寧な人気作りも大事ですが、時には「きている」「来る」と思わせる外連味だって、エンタメの大事な演出です。

けれども、人気者になることがゴールじゃない。問題はその先。


人気はあくまでなにかを成すための道具――。

横須賀らむねはいったいなにを望んで、こんなことをしているのか!


それはそれとしてラムラムじゃんけんスタート! 彼女のじゃんけんに惑わされるDStarsのメンバーがもしかしているのでは! 脅威の勝率を叩きだしてしまうのでは! そんなことが気になってしまった、古参VTuberマニアのみなさん――ぜひぜひ、応援・評価・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m

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