第684話 かりんVSごりら 世紀の大怪獣対決 その7
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【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
八丈島うみ DStars3期生 センシティブ委員長
東山ごりら DStars4期生 幸薄そうな清楚少女だった(過去形)
【シチュエーション】
ずんさん空気になる。まあ、そういうこともあるよね。
◇ ◇ ◇ ◇
ずんだ「ごみんね、ごみんねみんな……!」
「本当はずんだが一番先輩だから、仕切らなくちゃいけないのに」
「なのに、なんか放っておいてもわちゃわちゃやってて」
「ぜんぜんずんだがなにかすることが見つからなくて……」
「それでいつの間にか、空気になってしまってたでな(意気消沈)」
ばにら「ぜんぜん! ぜんぜん大丈夫バニですよ、ずんさん!」
「ずんさんはそこにいてくれるだけで、頼りになるバニですから!」
「そう、なにもしなくってもいてくれるだけでいい!」
「そんなすごいオーラを持ったVTuberバニですから!(あせあせ)」
う み「そ、そうですよ、ずんだてんぱ~い! 不安にならないでくださ~い!」
「うみたちはずんだ先輩がいてくれるだけで助かってますから~!」
ずんだ「……具体的には(圧圧圧)」
ばにら「…………ッ!」
「く、空気! そう空気が美味しいバニよ!」
「やっぱりずんだ先輩が一度吸い込んだ酸素は」
「VTuberに効く酵素を含んでいるみたいバニなぁ!」
う み「バカ、なに言ってるんだばにら!」
「ずんだ先輩を空気清浄機みたいに!」
「そんなこと言ったらゆきちみたいに」
「ここぞとばかりに商品化されちまうぞ!」
―――――――
商品 ゆきちの水が必要な加湿器
―――――――
ゆきさん、喉ガラガラ配信をやってしまい「どうしてそうなってしまったんだい?」とリスナーさんから詰められる。そこで「いやぁ~、加湿器使ってるんだけれどね、なんでか全然効かなくて」と答える。まさかと思ったリスナーが「もしかして、加湿器に水入れてないとかないですよね?」と尋ねたことで、ゆきさんが水を入れていないことが発覚した。そこから怒濤の展開があり、某大手家電メーカーとコラボして発売されたのが「ゆきちの水が必要な加湿器」ってワケ。
加湿するんだから水を入れるに決まってるだろ……!
ゆきち、俺恥ずかしいよ……!
―――――――
ずんだ「そんな……ッ!」
「ずんだが空気を吸い込むだけで、ばにらちゃんが喜んでくれるなんて!」
ごりら「信じた! こいつ信じよったで、ばに~ら先輩の話を!」
「どう考えても苦し紛れの発言だったじゃんかよ!」
「どんだけ百合営業相手を信頼してるんや!」
「いや、百合営業でもここでも信じないよ!」
「ずんだ先輩! ばにら先輩に変な壺とかかわされないでよ!」
ばにら「しないバニよ! まったくもう失礼な!」
かりん「けど、ばにらちゃんが勧めたら」
「ずんさんならあっさりと買っちゃいそうな危うさがあるよねぇ~」
「恋は盲目的なぁ~?(無自覚)」
ばにら(こいつら、好き勝手言ってくれちゃって)
(誰のためにこんなコラボ配信してると思っているバニか……!)
ずんだ「よし、わがっだ! ばにらちゃんを喜ばせるために……!」
「ずんだは空気清浄機になるでな!!!!」
全 員「ならなくていいから! 冗談だから!」
―――――――
コメント
―――――――
:どうしてそうなるwww
:ほんと、ばにらのためならなんだってやるな、ずんさんwww
:ここまで来るとちょっと心配になってくるわw
:りんごの時よりも重症
:まあけど、幸せそうだからいいか……?
【スパチャ 2千円: それがずんさんの選択なのだとしたら。そして、それをばにらちゃんが望んでいるのだとしたら。僕は元パートナーとして、そして先輩として、その決断を支持するだけ……! ずんばにてぇてぇ! いいよいいよ! もっと過激にいってみようか! ほら、後輩たちの前だからって遠慮なんてしなくていいから……! てえてえを! NTRを! BSSをもっと僕にちょうだい!】
:出たわね、寝取られ猫w
:もうほんと、最近ちょっと見てられないよね、りんごさん
:脳破壊がここまで深刻だったとは、いったい誰が思っただろうか
:ぶっちゃけ、ずんさんよりばにら取られたことの方がショックっぽいの草
:狙っていたんだろうなぁ……!
:これが本当の泥棒ネッコってか!!!!
:泥棒されたのはネッコの方だけれどもな
―――――――
ずんだ「も、もっと過激に……?」
「加湿器以上に、いったいどうすればいいだでな」
「まさか、人工呼吸になれということ……?(ごくり!)」
全 員「いいから! 真剣に考えなくていいから!」
「どうせ悪戯猫の与太だから! 真に受けないでずんさん!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
猫さん、本当に拗らせ方がヤバくなってきましたね。
まあ、それにも増して犬さんのこじらせも、ヤバいんですけれども。
どうしてこんな百合ばっかりになっちまったんだ……!
後輩への募る想いがずんだをりんごを暴走させる! 先輩たちの重たい愛に、振り回されっぱなしのばにらの明日はいったいどっちだ! 遠巻きに見ているうみ、ごりら、かりんも、下手なことすると巻き添えを食らうぞ――と、不穏なことをちょっと言ってみましたが、基本百合はばにらだけしか発生しないのでご安心ください。え? しのぎとあひるはガチじゃないのか……?
ぜひぜひ、応援・評価・フォローよろしくお願いいたします。(あせあせ)m(__)m




