第682話 だいさんじえるふ村へいこう!(再び)
【宣伝】
「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m
○GCN文庫さま 商品ページ
https://gcnovels.jp/book/1872
○メロンブックスさま 通常版(SS付き)
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2905033
○ゲーマーズさま 限定版
https://www.gamers.co.jp/pd/10794723/
【登場人物】
LL だいさんじのエルフ(零号機)
麦畑一二三 だいさんじのエルフ(?号機)
九鬼神子 エルフの森にやってきた略奪者(海賊)
津田杏 エルフの森にやってきた略奪者(関西)
御旗楯無 エルフの森にやってきた略奪者(DK)
【シチュエーション】
ここはだいさんじのエルフたちが平和に暮らすえるふ村。
しかしこの世は無情。こんな平和なエルフの村でさえ、村を焼こうとする者たちの魔の手が迫ろうとしているのだった。いま、エルフと人間の戦いがはじまる。
◇ ◇ ◇ ◇
L L「やめてぇ! えるふ村を焼かないでぇ!」
「ここは平和なえるふ村! 争いとは無縁の土地なの!」
「あぁ、みんないったいどうしちゃったの⁉」
「急に性格が変わったように暴れ出して……!」
神 子「こんな村があるから! こんな村があるからいけないんだ!」
「なにがエルフたちが平和に暮らす村よ!」
「そうやって森の奥に閉じこもって! 人との交流を断って!」
「そんな寂しい思いをさせるくらいなら」
「こんな村なくなってしまうべきなのよ!!!!」
一二三「おぉ、お頭が荒ぶっている!」
「後輩はおろか、同期ともろくにコラボをしようとしない」
「奇跡的にエルフ繋がりというだけで、アタシとコラボする」
「ひきこもりエルフの将来を案じて嘆いておられる……!」
神 子「待っててLL! 私がいま、助けてあげますわ!」
「この村の呪いからも! 孤独からも!」
L L「あぁ、神子ちゃん! 私のことを思ってそんなに!」
「けど、別にLLそんなに苦労してないし」
「ぶっちゃけコラボとか人付き合いとか面倒くさいし」
「こんなLLでも構ってくれるリスナーさんはいるから」
「怒ってもらわなくても大丈夫カナ~?」
一二三「コラッ! お頭の想いを無碍にするんじゃありません!」
「なんで貴方はいつもそうなの! もっと人の厚意を大事になさいな!」
L L「だって私、エルフだから」
一二三「そっかぁ~~~~~~! 納得ぅ~~~~~~!」
「してたたまるか! 貴方、本当にそういうところよ!」
「私もたいがいフリーダムだけれど! 貴方みたいな子ははじめてよ!」
L L「てへり☆ LL褒められちゃった、てへりてへり」
杏 「お頭が言うたとおりやで!」
「こんな村があるからLLは外に出てこられへんのや!」
「エルフだけで暮らしてるから、こないなことになってしまうんや!」
「待ってろLL! ウチが助けたるさかいにな!」
L L「あぁ、杏ちゃんまで!」
「そんなあのクールな杏ちゃんがLLのことを思って」
「ここまで怒ってくれるなんて……!」
一二三「え? クール?(真顔)」
杏 「おらぁッ! 古くさい木やからよう燃えるわ!」
「せやけど、もうちょっと盛大に焼いたりたいなぁ!」
「おう楯無の! ちょっくらガソリン持ってこんかい!」
「炎の旅立ちっちゅうんやろ! 景気よくいかななぁッ!」
「ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!!!(極悪面)」
一二三「LL、あれがクールに見えるの?」
「どう考えても力に溺れた極悪人の面構えよ?」
L L「なに言ってる一二三さん!」
「杏ちゃんはデビューした頃から、クール清楚な美少女だったじゃない!」
「そのクールさに、森の妖精と言われたこの私も嫉妬したほどの……!」
一二三「あ、これ、交流がなさ過ぎて」
「デビュー当初からイメージ変わってない奴だ」
御 旗「ヒャッハー! 燃えろ燃えろぉーッ!」
「これが本場の焼き畑農業って奴だぜぇーッ!」
「そしてこの種もみがエルフの村を救う食糧になるんだ」
「やはり炭水化物。炭水化物はすべてを解決してくれる……!」
L L「…………」
一二三「…………」
御 旗「いや、ノーコメントはひどくないですか⁉」
「そういうリアクションが一番傷つくんですよね!」
「こっちも一生懸命世紀末キャラやってるんですから」
「もうちょっとそこは気持ちを汲んでくださいよ!」
L L「いや、逆になんで世紀末キャラなのかなぁ……って?(真顔)」
一二三「ごめん盾ちゃん。流石に私も同じ気持ちよ」
「ファンタジーに世紀末を混ぜるのは禁じ手じゃないかしら?(真顔)」
御 旗「いまさらでしょ! こんな配信しておいてさぁ!」
「だいたいエルフの村を焼くって古くないですか!」
「今時の若者は、エルフの村とかそういうの分かりませんよ!」
???「そんなことないんじゃ!」
「空前の異世界ものブームで、むしろ若い子たちはエルフの村を」
「焼くことに抵抗がなくなっているんじゃよ!」
L L「だ、誰⁉」
一二三「いきなり出てきたわね! 誰なの貴方いったい!」
「どうしてそんなに、現代サブカルチャーとネット文化」
「そして現代エルフ像に詳しいのかしら!」
エル博「エルフ博士じゃよ!」
「エルフ博士は、エルフについて研究しているから!」
「当然、エルフのことはよく知っているんじゃよ!」
全 員「え、エルフ博士だってぇ!!!!」
エル博「そして、エルフ博士からみんなに」
「大事なお知らせがあるんじゃよ……!」
「インターネットでバーチャルだからって」
「村を焼いちゃダメにょぉ~~~~ッ!!!!」
「不謹慎だにょ~ッ! 運営さんにBANされちゃうにょ~ッ!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
エルフの村が出てきたらとりあえず焼いておく。
あと、主人公の村もついでに焼いておく。
動機付けとしてはこの上ない演出ですよね……。
そしてエルフ博士IS誰?
いったいなに摩パル○ちゃんなんだ……?
はい、例によって余裕がない状況での箸休め回でございました。そりゃそうでしょうよ。だってもうすぐ新作出版なんですから。そりゃ余裕もなくならぁなってなもんでございますよ。GCN出版さまから出る本についても、なにとぞよろしく。いやもうほんと、マジでお願いします宣伝するとこ、ここら辺しかないので――ということで、厚かましいですが本作と筆者の応援・評価・フォローポチーッとよろしくお願いいたします。m(__)m




