第679話 かりんVSごりら 世紀の大怪獣対決 その3
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【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
八丈島うみ DStars3期生 センシティブ委員長
東山ごりら DStars4期生 幸薄そうな清楚少女だった(過去形)
【シチュエーション】
同棲騒動も一段落し、ごりらとかりんちゃんのコラボへ。
抜け道のような展開ですが、はたしてどう転ぶのか。
◇ ◇ ◇ ◇
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コメント
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:ところで四期生はコラボええんか?
:デビュー数ヶ月は、運営の許可がない限りコラボ禁止じゃ?
:そもそも配信内容も決められてるって聞いたけど……?
:↑流石にそれはデマ
:↑そこまでしたらちょっとかわいそうでしょ
:けど、実際新人だからね、変なこと喋ってヤべべってなるとまずいし
:そのために三期生がチューターとしてついてるわけだし
:ほんと、考えれば考えるほど、大丈夫なのかこの配信?
:オラ、不安になってきた……!
―――――――
う み「あ、はい! 大丈夫でございますよ!」
「今回のはですね、コラボではございませんから!」
ばにら「そうそう! これは三期生と四期生のコラボじゃないバニなんです!」
「あくまで、うみばに対決に助っ人として四期生を呼んだ……」
「そういう建前でやってる配信ですバニ!」
う み「ちょっ、ばにら、建前とかやめろやwww」
ごりら「ということで、僕とかりんちゃんの枠はありません」
「うみとばにら先輩の枠で楽しんでくださいね」
かりん「流石はばにらちゃん、悪知恵だけは働く」
「委員長もそれにフッ軽でのるし……」
「これがVTuber! これがDStars!」
―――――――
コメント
―――――――
:せやで(後方腕組み)
:せやでじゃないわw
:よう思いついたなこんな裏道
:そっか、二人とも配信してないから、コラボじゃねえのか
:あとでBちゃんに怒られても知らないぞ?
:公平にデビューさせるための仕組みでもあったと思うんだけど
:まあ、ごりらにうみが肩入れした時点でお察しよ
:かりんちゃんの配信に、先輩が大挙して押し寄せたのもな
:逆に、レーヌちゃんが不憫でもある
:隊長とダンス踊っただけだったもんなw
:↑アレはアレで妙な中毒性が
:↑さっそく切り抜き作られてたよねw
:↑隊長のへにょへにょの歌に反してあの体幹は反則
:↑そして全へにょへにょなレーヌちゃんw
:↑くらげかな?w
:↑お前たち、これ以上レーヌたんを嗤うことは許さん!!!!
:↑お、過激なレーヌファンが他のチャンネルまで
:↑ファンの忠誠度は高いよな
:↑熱心なファン作りという意味では、レーヌが大正解だったかも
:いいからそろそろはじめようぜ!
:せや、マリ○パーティ開始や!
―――――――
う み「みなさん、Bちゃんのことを気にしてますね」
「大丈夫ですよ、彼女はいうて事務員ですから」
「タレントの我々には逆らうことはできませんから」
「もしも文句を言ってきたとしても」
「この八丈島うみが、ガツーンと言ってやりますよw」
ばにら「あ、とか言ってたら、Bちゃんからディスコが」
う み「嘘でしょ⁉」
Bちゃ『ばにらさん! うみさん! なにやってるんですか!』
『四期生とのコラボは、まだ運営が許可を出していませんよ!』
『なのに、なにを勝手にこんなことを……!』
う み「えっと、あの、そのこれは、えっと……!」
「ば、ばにら! 悪いけれどたのんだ!」
ばにら「ばに~らに振るバニか⁉ ガツンというのはどうしたバニ⁉」
???「あ、もしもし、Bちゃ~ん?」
「そんな硬いこと言わないでな~?」
「今日はたまたま、四人プレイのマリ○パーチィーを」
「プレイするのに人数が足りなかったから」
「四期生を助っ人に呼んだだけだでなぁ~?」
Bちゃ「ちょっ! なんでそこにいるんですか……!」
「ずんださん!」
ずんだ「どうもどうも~! 青葉ずんだだよ~!」
「今回のマリオパーチィの司会を務めさせていただくでなぁ~!」
「というわけで、Bちゃんバイバ~イ!」
Bちゃ「あ、ちょっと! まだ話は途中で……(切断音)」
ずんだ「さあ! 邪魔者もいなくなったことだし!」
「さっそく配信開始だでな!」
「お昼配信だから大丈夫だと思うけれど!」
「夜のらむちゃんのデビュー配信までには」
「きっちりと終わらすでなぁ~!!!!」
ばにら(ふぅ、Bちゃん対策に、念のためずんさんを)
(配信に呼んでおいて助かったバニよ……!)
う み(危なかった。ずんだ先輩がいなかったら詰められてた)
(私のこういう会社に逆らえないところ、どうにかしないとな)
(まあけど、今回のはぶっちゃけ危ない橋だよね)
(Bちゃんや社長は大丈夫だとして)
(会社の上層部に目をつけられないといいんだけれど……)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
しれっとコラボ配信をはじめるも、これが危ない橋だとは認識しているばにらとうみさん。それはね、トップVTuberともなるとその辺りの危機管理能力は、ずばぬけたものがありますよ。運営に逆らってもなにもいいことはない。
けれどもあえて今回は危ない橋を渡ることを選択した。
すべては、後輩たちにちゃんとしたファンをつけてやるために。
しかし……ちょっと性急にことを進めすぎじゃないですかね?
さまざまな不安と思惑を交えつつ、ついに脱法四期生コラボ配信がスタート。パーティゲームはぼこぼこの殴り合い、煽り合いこそが見せ場ですが、はたして彼女たちにそんな盛り上がりを見せることができるのか。もう既に、萎縮しちゃってる感じがしていますが――気になる方はぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m




