第678話 かりんVSごりら 世紀の大怪獣対決 その2
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【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
八丈島うみ DStars3期生 センシティブ委員長
東山ごりら DStars4期生 幸薄そうな清楚少女だった(過去形)
【シチュエーション】
同棲騒動も一段落し、ごりらとかりんちゃんのコラボへ。
抜け道のような展開ですが、はたしてどう転ぶのか。
◇ ◇ ◇ ◇
ごりら「ちょっちょっちょっw」
「かりんちゃんてば緊張しすぎだよぉ~!」
「もっと肩の力抜いてぇ~!」
ばにら「そうバニよかりんちゃん!」
「なにをそんな配信いきなり陰キャってるバニか!」
「初配信の時の方がもっと人がいたバニでしょ!」
「なにを緊張する要素が……」
「ハァッ⁉(唐突になにかを察するばにら)」
う み「ちょっとちょっと、緊張しすぎじゃないですかぁ~?」
「もしかして、うみのオーラにビビっちゃってます~?」
「まあ仕方ないですね、うみはDStarsの顔といってもいい女」
かりん「…………あ、いや、その、ビビって、なんて」
「ない……けど……あの…………すみましぇん(超小声)」
う み「ビビってもうてますやん!!!!」
「ちょっとちょっと、その反応は流石に見過ごせませんよ!」
「そんなにかしこまらなくても、取って食ったりしませんから!」
「ほら、うみちゃんはこんなにも優しくて美しい先輩ですよ~☆」
かりん「いや、その、うみちゃんが……」
「お局BBAなのは、わかってるんだけど……」
う み「誰がお局BBAじゃ!!!!」
「おいこら、ふざけてんのかテメェ!!!!」
ばにら(いかんバニ、すっかり忘れていた)
(そういえばかりんちゃん、うみの前世――)
(限界社畜OLお局ちゃんのファンだったんだバニ!!!!)
―――――――
コメント
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:どうしたかりんちゃん? 陰キャに増して挙動不審じゃん?
:流石に初対面の先輩にBBAは失礼だろ~w
:いや、これはまさか、うみちゃんの……ッ!
:↑いけない! 本人が隠してるのにそれに触れるのは!
:↑バレバレだというのにそれに触れるのは!
:↑さおりが出てきたけれども、それは言わないお約束!
:かりんちゃん、まさか知っているのか……ッ!
:世代的には知っていてもおかしくないよな?
:それでなくても、お局ちゃんは特徴的な声をしてるし
:せやかて工藤、委員長はそのこと隠してるんや。触れるのは無粋やろ。
:バーロー! だからかりんちゃんも、どうしていいか分からないんだよ!
:謎はすべて解けた!
:推しを前にしたファンということでつね、わかります
:ファンの方が限界化してんじゃねえか!
:勘弁してくれよお局委員長!!!!
―――――――
う み「はい? なんですかこの昔懐かしいコメント欄のノリは!」
「お局? 違いますけれど? アイアムJKですがなにか?」
「っていうか、勝手に勘違いしないでもらえます~?」
ごりら「せやせや! なにを勘違いしてるんや、かりんちゃんはもう!」
「うみ先輩がそんな、一世を風靡したあの社畜配信者」
「お局ちゃんなわけないじゃないのぉ~!」
「ほんまもうかなわんな~! びっくりしてもうたなぁ、お局ちゃん!」
う み「本当ですよ、まったくもう。さおりからも言ってあげてください」
「配信者の世界は嘘とはったりでできているんですから」
「気づいてても言っていいことと悪いことがありますよ」
ばにら「…………いや! 言っちゃってますやん!」
「しれっと自分からカミングアウトしちゃってますやん!」
「ちょっとちょっと! しっかりしてようみさん!」
う み「はぁッ⁉ 委員長としたことが、ついうっかり口を滑らせて⁉」
「いや、もしや滑らさせられた⁉ この陰キャ吸血鬼に⁉」
「こいつただの陰キャと思わせて、この私にハニートラップを⁉」
ごりら「いやいや、自分から語るに落ちてたよ、うみ!」
「僕もうかつに言っちゃったけれども!」
「みんな~! いま聞いたことは内緒だよ~!」
「聞こえても聞こえなかったフリをするのも」
「VTuberのリスナーとして大事なことだからね~!」
「お局ちゃんとのお約束だぞ!」
ばにら「ほら、また言っちゃってますやん! 隠す気あるバニか!」
―――――――
コメント
―――――――
:隠すまでもなくバレバレなんよwww
:もうここまでくると、いっそわざとじゃないかとさえ思える
:せめてもうちょっと驚くとかしなさいよw
:バレバレお局w
:まあ、バラした方が、さおりんの宣伝にはなるんよな
:ごりごりに肩入れしてるし、まあここまでは仕込みでもヨシ
:うみはなんだかんだで仲間想いなところがあるよね
:社会人の悲哀みたいなのがさ、やっぱり透けて見えるんだワ
:やっぱお局ちゃんはお局ちゃんなんよ!
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☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今なお、絶大な認知度を誇る「限界社畜OLお局ちゃん」。
そして、ゴリゴリにこれを擦って、ゴリラをプロデュースしにかかるうみさん。転生するにあたって、封印したものまで持ち出した辺りに本気度を感じるわけで……ここでかりんちゃんに触れられたのも、チャンスと思って弄りにきています。
いったいどれだけごりらに肩入れしているのか。
その優しさは本当に彼女のためになるのだろうか……?
不意打ちの前世弄りにも、余裕の表情で応えるうみちゃん。そして、その相棒のごりら。売れるためならなんだってする。そんな気概を感じる二人ですが、これはちょっと気を引き締めた方がいいのでは? 二人のやりとりに危うさを感じた方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m




