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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第678話 かりんVSごりら 世紀の大怪獣対決 その2

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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長

東山ごりら  DStars4期生 幸薄そうな清楚少女だった(過去形)


【シチュエーション】

同棲騒動も一段落し、ごりらとかりんちゃんのコラボへ。

抜け道のような展開ですが、はたしてどう転ぶのか。


◇ ◇ ◇ ◇



ごりら「ちょっちょっちょっw」


   「かりんちゃんてば緊張しすぎだよぉ~!」


   「もっと肩の力抜いてぇ~!」


ばにら「そうバニよかりんちゃん!」


   「なにをそんな配信いきなり陰キャってるバニか!」


   「初配信の時の方がもっと人がいたバニでしょ!」


   「なにを緊張する要素が……」



   「ハァッ⁉(唐突になにかを察するばにら)」



う み「ちょっとちょっと、緊張しすぎじゃないですかぁ~?」


   「もしかして、うみのオーラにビビっちゃってます~?」


   「まあ仕方ないですね、うみはDStarsの顔といってもいい女」



かりん「…………あ、いや、その、ビビって、なんて」


   「ない……けど……あの…………すみましぇん(超小声)」



う み「ビビってもうてますやん!!!!」


   「ちょっとちょっと、その反応は流石に見過ごせませんよ!」


   「そんなにかしこまらなくても、取って食ったりしませんから!」



   「ほら、うみちゃんはこんなにも優しくて美しい先輩ですよ~☆」



かりん「いや、その、うみちゃんが……」


   「お局BBAなのは、わかってるんだけど……」



う み「誰がお局BBAじゃ!!!!」


   「おいこら、ふざけてんのかテメェ!!!!」


ばにら(いかんバニ、すっかり忘れていた)


   (そういえばかりんちゃん、うみの前世――)



   (限界社畜OLお局ちゃんのファンだったんだバニ!!!!)



―――――――

コメント

―――――――


:どうしたかりんちゃん? 陰キャに増して挙動不審じゃん?


:流石に初対面の先輩にBBAは失礼だろ~w


:いや、これはまさか、うみちゃんの……ッ!


:↑いけない! 本人が隠してるのにそれに触れるのは!


:↑バレバレだというのにそれに触れるのは!


:↑さおりが出てきたけれども、それは言わないお約束!


:かりんちゃん、まさか知っているのか……ッ!


:世代的には知っていてもおかしくないよな?


:それでなくても、お局ちゃんは特徴的な声をしてるし


:せやかて工藤、委員長はそのこと隠してるんや。触れるのは無粋やろ。


:バーロー! だからかりんちゃんも、どうしていいか分からないんだよ!


:謎はすべて解けた!


:推しを前にしたファンということでつね、わかります


:ファンの方が限界化してんじゃねえか!


:勘弁してくれよお局委員長!!!!


―――――――



う み「はい? なんですかこの昔懐かしいコメント欄のノリは!」


   「お局? 違いますけれど? アイアムJKですがなにか?」


   「っていうか、勝手に勘違いしないでもらえます~?」


ごりら「せやせや! なにを勘違いしてるんや、かりんちゃんはもう!」


   「うみ先輩がそんな、一世を風靡したあの社畜配信者」


   「お局ちゃんなわけないじゃないのぉ~!」



   「ほんまもうかなわんな~! びっくりしてもうたなぁ、お局ちゃん!」



う み「本当ですよ、まったくもう。さおりからも言ってあげてください」


   「配信者の世界は嘘とはったりでできているんですから」


   「気づいてても言っていいことと悪いことがありますよ」



ばにら「…………いや! 言っちゃってますやん!」


   「しれっと自分からカミングアウトしちゃってますやん!」


   「ちょっとちょっと! しっかりしてようみさん!」



う み「はぁッ⁉ 委員長としたことが、ついうっかり口を滑らせて⁉」


   「いや、もしや滑らさせられた⁉ この陰キャ吸血鬼に⁉」


   「こいつただの陰キャと思わせて、この私にハニートラップを⁉」


ごりら「いやいや、自分から語るに落ちてたよ、うみ!」


   「僕もうかつに言っちゃったけれども!」


   「みんな~! いま聞いたことは内緒だよ~!」


   「聞こえても聞こえなかったフリをするのも」


   「VTuberのリスナーとして大事なことだからね~!」



   「お局ちゃんとのお約束だぞ!」



ばにら「ほら、また言っちゃってますやん! 隠す気あるバニか!」



―――――――

コメント

―――――――


:隠すまでもなくバレバレなんよwww


:もうここまでくると、いっそわざとじゃないかとさえ思える


:せめてもうちょっと驚くとかしなさいよw


:バレバレお局w


:まあ、バラした方が、さおりんの宣伝にはなるんよな


:ごりごりに肩入れしてるし、まあここまでは仕込みでもヨシ


:うみはなんだかんだで仲間想いなところがあるよね


:社会人の悲哀みたいなのがさ、やっぱり透けて見えるんだワ


:やっぱお局ちゃんはお局ちゃんなんよ!


―――――――


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



今なお、絶大な認知度を誇る「限界社畜OLお局ちゃん」。

そして、ゴリゴリにこれを擦って、ゴリラをプロデュースしにかかるうみさん。転生するにあたって、封印したものまで持ち出した辺りに本気度を感じるわけで……ここでかりんちゃんに触れられたのも、チャンスと思って弄りにきています。


いったいどれだけごりらに肩入れしているのか。

その優しさは本当に彼女のためになるのだろうか……?


不意打ちの前世弄りにも、余裕の表情で応えるうみちゃん。そして、その相棒のごりら。売れるためならなんだってする。そんな気概を感じる二人ですが、これはちょっと気を引き締めた方がいいのでは? 二人のやりとりに危うさを感じた方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m

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