第675話 ずんばに同棲生活0日目 その4
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【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
社長 DStarsの社長 ときどき無茶ぶりするが敏腕
麦畑一二三 だいさんじ所属VTuber おかまのエルフ
【シチュエーション】
なんだか周囲の人々に猛烈にお祝いを受けるずんばに。
まんざらでもない様子だが問題はこれから。
二人は本当に同棲をやっていけるのか……?
◇ ◇ ◇ ◇
Bちゃ「それで、どうされるんですか?」
「さっそく今日からでも同棲しちゃうんですか?」
「ばにらさんの家から、事務所に運び込んだ」
「配信機材やら私物やらは、流石にこのど深夜に動かせませんけど?」
ばにら「あ、大丈夫です。最低限生活に必要な物品は」
「もうすでにずんさんの家に揃っていますから」
一二三「あらあら、そんなこと堂々と言っていいのかしら」
社 長「ばにらくん」
「それは私たち知り合いの前だから言っていいけど」
「知らない人の前で言ったりしたらダメだよ」
Bちゃ「ほぼ同棲してたってことですか⁉」
「ちょっと、それは初耳でございますよ⁉」
「どうしてそんな公式てぇてぇを黙っていたんですか」
「あぁ、こんなにもいい話題があったというのに……ッ!」
ずんだ「そうやって騒がれると思ったから、黙っていたのよ!」
「まったく、なんでもかんでもそうやってネタにして」
「いっとくけどね、同棲しているのは配信とかで言わないから」
「百合営業はしてますけれど、これ以上過激なことをするつもりはないから」
「配信で見せるところまで! 私はプライベートは切り売りしないの!」
Bちゃ「とか言っちゃっても」
「ずんださんのことだからポロリと言っちゃうんでしょ?」
「知ってますよ、長い付き合いなんですから(けらけら)」
ずんだ「Bちゃん、アンタとはちょっと」
「いい加減話し合わないといけないみたいね……!」
ばにら「喧嘩はダメバニよ! ダメバニ~ッ!」
社 長「けど、Bちゃんの心配も分かるわ」
「ずんだちゃんもたいがいおっちょこちょいさんだから」
「ついポロっと、ばにらちゃんと同棲していることを」
「漏らしちゃいそうよねぇ?」
ばにら「あ、う~ん、まあ、たしかに」
「ずんさん、時々そういうの甘いところがあるから」
ずんだ「アンタにだけは言われたくないわよ(怒)」
社 長「ずんだちゃんも、なんだかんだで心配なんじゃないの?」
「自分一人ならなんとかなるだろうけれど」
「同棲は相手がいることだからねぇ」
「うっかりでは済ませられないわよ……」
ずんだ「気をつけます。いえ、絶対に花楓を不幸にはしません」
「私が言い出したことです。ちゃんと彼女を幸せにして」
「この決断が間違いなんかじゃなかったと思えるよう努力します」
ばにら「ずんさん……」
一二三「も~っ! だからダメよ、そんなんじゃぁ~!」
「美月ちゃんはそうやって、いつもいつも自分を追い込みすぎ!」
「もっと肩の力を抜いていかないと」
「それこそ、すぐに同棲生活なんて破綻しちゃうわよ!」
ばにら「さっきから、一二三さんなんなんですか」
「まるで経験者みたいに語るじゃないですか」
「もしかして、同棲していたことあるんですか?」
一二三「あるわよ、オカマに悲しい過去の一つや二つくらい」
「そうね、アレはとても寒い静岡のことだった」
「異世界転移してきたばかりの私は」
「当時そこで農家をしていたガチムチのおっさんの」
「納屋に転がり込んで強制的な半同居を」
ばにら「それ、もしかしなくても、K介さんのことですよね?」
【※ もちろん一二三さんの冗談です】
【※ この人のいうことを真に受けてはいけません】
【※ なお、K介くんとは普通に仲がいい模様】
【※ 男子にもモテて、女子にもモテる。最強のオカマでは?】
Bちゃ「なんにしても、同棲開始は慎重にしてくださいね」
「なにかあればすぐに私たちに相談してください」
「安心してくださいずんださん。私たちは貴方の味方ですから」
ずんだ「……うん、頼りにしてるでな」
「社長も、どうかよろしくお願いします」
一二三「ちょっとちょっと美月ちゃん、私は~!」
「私のことを忘れてない~?」
「私も入れてよ~(定型文)」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
まだまだいろいろ前途多難。
というか、いきなり言い出したので当たり前のことではあるのですが、突然の同棲開始に大急ぎでいろんな準備が必要なことが分かってきた二人。
しかし、一番大事なのは二人の心構え。
なんだかずんさん肩肘張っちゃっていますが、ここはもうちょっと気を抜いて。
二人でいて楽しくなるために同棲するということを、忘れないで欲しいですね。
ということで、いろんな懸案が見えてきたずんばに同棲。正直、この二人をこのまま一緒にしちまうのは、社長たちでなくっても戸惑いを覚える。煽られたとはいえ、もう少しいろいろ整理してからの方がよかったのではないか。ちょうど都合のいいことに、ばにらマミーも東京に来ていることですし(あれ、そういえば娘の家がないのに、どこに泊まっているのだろう?)そこは相談してみるべきではないのだろうか。やはり、この手の話は回りに相談するのが大事――と、大人なことを言いたい筆者だが、この小説を行き当たりばったりで書いているので、なんにも言えないのであった。まる。今日も今日とて応援・評価・フォローポチーッとよろしくお願いいたします。m(__)m




