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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第674話 だいさんじえるふ村へいこう!(単発)

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【登場人物】

LL     だいさんじのエルフ(零号機)

麦畑一二三  だいさんじのエルフ(?号機)

九鬼神子   エルフの森にやってきた略奪者(海賊)

津田杏    エルフの森にやってきた略奪者(関西)

御旗楯無   エルフの森にやってきた略奪者(DK)


【シチュエーション】

ここはだいさんじのエルフたちが平和に暮らすえるふ村。

しかしこの世は無情。こんな平和なエルフの村でさえ、村を焼こうとする者たちの魔の手が迫ろうとしているのだった。いま、エルフと人間の戦いがはじまる。


◇ ◇ ◇ ◇



L L「うーん、今日もいい天気!」


   「えるふ村は本日も晴天なりね!」


   「さあ、今日もごりごり薬草を育てなくっちゃ」



   「立派なシャ○を作るわよ~~~~!」



一二三「ちょっとちょっとちょっと! LLさんストップ!」


   「なに作ろうとしてるんですか! おかしいでしょ!」


   「なに? 立派なシャ○って? そんなの育てるエルフあります?」



L L「え? 薬草ってすべからくシャ○なんじゃないの?」


   「HPが回復して、元気になる草なんて……それくらいしか?」


一二三「やめろぉーッ! RPGが楽しめなくなるだろーッ!」


   「ほら、きっとほうれん草や小松菜とか、そういうのですよ」


L L「えぇ~? ほうれん草は食べられるけれど」


   「小松菜は生でボリボリはいけなくないかなぁ~?」


   「一二三ちゃん、自分で料理しないエルフだからって」


   「ちょっとガバガバな考察やめてくれるかしら?」



一二三(抑えろ! 抑えるのよ麦畑一二三!)


   (LLさんはこれでも先輩! 配信者としては発言がフリーダムだけど!)


   (デビュー当初は私も相当お世話になったじゃない!)



   (そんな彼女が意を決して)



L L『一二三ちゃん! 私、もっとコラボができるエルフになりたい!』


   『コラボができるLLになりたいの!』


   『もうリスナーに、一人で喋り散らかすインターネット呼び○みくん』


   『なんて、絶対に言わせないんだから!』



   『絶対にだ!!!!』



一二三(なんて、悲しい顔で言うんだもの)


   (ここはなんとしても、このおいでよえるふ村コラボを完遂して)


   (LLさんのコラボスキルを上昇させなくちゃ)



   (ファイトオー! 麦畑一二三! やるならばやってやれよ!)



L L「しかし退屈だなぁ」


   「この村、LLとこんなオカマエルフしかいないんだもの」


   「しかもこのオカマエルフ筋骨隆々で」


   「エルフというよりゴリラに近いから」


一二三「まだだ、まだ怒るな! まだ怒る瞬間じゃない……ッ!」


L L「もっとLLお友達が欲しいなぁ」


   「あら? そんなことを言っていたら?」


   「エルフの村に久しぶりの訪問者が現れたわ!」



   「もしもし~? もしも~し? どちらさまですか~?」



神 子「どうも海賊です」


   「このえるふの村にお宝があると聞いて来ました」


   「命が惜しかったら宝物を差し出せコルァッ!!!!」


   「というか、なんだこの雑コラボは!」


   「麦畑! 私のLLさんになにしてんの!」



一二三「なにもしてなぁい! むしろなにかしたかったぁ!」


   「こんな行き当たりばったりコラボ!」



L L「なっ、なにぃっ! 海賊だってぇ!」


   「基本、森に棲んでいるエルフを、海賊が襲うっていうのか!」


   「いったいどんなところにあるんだ、このえるふ村は!」


   「まさかとは思うが、海と山が近い地域――」



   「三重県志摩市……⁉(ハッ)」



神 子「なに本気になって考察してるんだコルァッ!」


   「そんなことよりも、はやくお宝を差し出せこの野郎!」


   「船長を呼んでおいて、なんの考えなしなんてことはないでしょうね!」


一二三「…………」


L L「…………」


神 子「考えなしなんかい!!!!」


 杏 「たのも~! たのも~! たのたのたのも~!」


   「オラッ! 人がたのも~言うてるのに、なに無視をしとんじゃ!」


   「さっさと出て来んかい! このクソエルフどもが!」


一二三「わあ、海賊より恐ろしいJKが来たぁ……」


L L「なんですか貴方は! ここは平和なエルフの村!」


   「関西弁はギリ通じますけれど、推奨されませんよ!」


   「高性能な翻訳アプリを通してください」


 杏 「なんやそれ、面倒くさいなぁ」


   「ほんじゃel-el! 『おーきに』をエルフ語に翻訳してや!」


L L「はい、かしこまりました(AIマネ)」


   「エルフ語で『おーきに』は」


   「『ようこそおこしやす、ぶぶ漬け食べてきはりますか』です」


 杏 「なんや、エルフの村って割と近いところにあるんやな」


一二三「隣の府じゃないの、わぁ、知らなかった……!」


御 旗「たのもー! たのもー!」


L L「わあ、また来た!」


   「今日はよく人間が遊びに来るなぁ~!」


   「はいはい、どちらさまですか~!」


御 旗「この辺りに一騎当千の実力を持った」


   「田舎に住んでる剣豪おっさんがいると聞いてまいった」


   「いざ尋常に勝負!!!!」


L L「きゃあ大変! 武者修行中の冒険者だわ!」


   「けど、ここは平和なエルフの村よ!」


   「そんな野蛮な剣豪なんていない――」



   「いるのはゴリラエルフだけ(ちらり)」



一二三「うほっ! うほほっ! うほいほいッ!」


御 旗「ほうこれは立派なゴリラだ!」


   「もっと言えば、拙者と単行本の表紙を飾るような……!」


   「あるいは本編でもめちゃくちゃ絡むようなゴリラエルフだ……!」



   「リアルで接点ないのに、なんでキャスティングされたんだアレ!」



一二三「知らないわよ! こんな配信で聞かないで!」


L L「ずばり、大人の事情です(AIマネ)」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ストーリーもいいところなのに、いきなりどうでもいい話がはじまるのも(ry

いやだってねぇ、某エルフさん面白いんだもの。仕方ないじゃないですか。

いつかネタにしてやろうと思っていたのに、なかなか機会がないので、ここはちょっと強引にやらせていただきました。


そして、このあとエルフの村は燃えます。(一二三さんのせいで)

エルフ村崩し!!!!(木ノ葉崩しみたいな言い方で)


さてさて、次回は無事にずんさんたちのお話に戻れるといいのですが――ちょっといろいろやっていてどうなるか分かりません。いつもいつも、こんな行き当たりばったりのネタで申し訳ないですが、それでもよければ応援・評価・フォローポチーッとよろしくお願いいたします。m(__)m

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