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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第671話 ずんばに同棲生活0日目 その1

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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

高峯 愛   女探偵 できる女の匂いがするが……?

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber



【シチュエーション】

ずんさんついに口を滑らして、自分から同棲を切り出してしまう。

だったらはやく言っておきなさいよ……とは、言わないお約束。


◇ ◇ ◇ ◇



高 峯「わかりました。美月さんの決意、しかと聞き届けました」


   「四阿さんには、娘さんは別れる気はないと……」



   「川崎ばにらさんと一生添い遂げる覚悟だと」



   「お伝えしておきますね」



ばにら「ちょっと話が飛躍しすぎじゃないバニか⁉」


   「一生添い遂げるは、いくらなんでも話を盛り過ぎバニよ⁉」


ずんだ「そうよ、言っておいてちょうだい!」


   「だれがアンタなんかの思惑通りに動いてやるもんか……って!」


ばにら「美月さんも落ち着いてくださいよ⁉」


   「なんか、同棲を切り出してくれたのは嬉しいですけど」


   「あまりにもずんさんが正気じゃなさすぎて」


   「こっちとしても心配しかないんですけど⁉」


高 峯「美月さんが一度言い出したらてこでも動かないことは」


   「この高峯愛もよく存じ上げております……!」



   「ですが、四阿一門がこんなことで引き下がるような」


   「ヤワな奴らじゃないこともご承知のはず」


   「これからお二人の仲を引き裂こうと、第二・第三の刺客が……」



ばにら「こえ~こと言うバニな!」


   「これまでの経緯があるから、あり得そうで嫌バニよ!」


   「とりあえず! そういうのは後日にしてもろて!」


   「今日はいったん帰ってどうぞ!」



高 峯「ちくしょ~おぼえてろよ~はひふへほ~(独特のイントネーション)」



ばにら「…………ふぅ!」


   「ようやく一難去ったバニな」


   「やれやれ、どうなることかと思ったバニよ」


ずんだ「…………はぁ」


   「よかった、愛の奴が変に食らいついてこなくて」


   「アイツもアイツで、結構強引なところがあるのよね」



ばにら「…………」


ずんだ「…………」



ばにら(え、ちょっと待って⁉)


   (同棲するって約束したっていうことは)



   (今日これから、この瞬間から)


   (美月さんとの同棲がはじまるってこと⁉)



   (これから一緒に美月さんのマンションに戻って)


   (一緒の部屋で寝ることになるってこと⁉)



ずんだ(待って待って待って! ちょっと待って!)


   (勢いに任せて、同棲するとか、別れないとか)


   (一生、私が責任を持って幸せにするって言っちゃったけど)


   (いくらなんでもいきなりすぎない⁉)


【※ 言ってません。ずんさん混乱しております】



ばにら(美月さんが、そう言ってくれたのは素直に嬉しいけど)


   (まだ、こっちとしてはなにも心の準備ができてないよ)


   (それに同棲するにしたって)



   (歯ブラシとかパジャマとかタオルとか)


   (そういう品が足りてない……)



   (いや、お泊まりセット、よく考えてたら置かせてもらってたや)


   (今日からすぐにでも同棲開始できるわ)



【※ ばにらさんも当然混乱しております。大変ですね】



ずんだ「…………ど、どうする、花楓?」


ばにら「…………ど、どうする、って?」


ずんだ「なんか、売り言葉に買い言葉で、同棲するとか言ったけど」


   「ぜんぜん花楓の気持ちとか考えてなかったから……!」



   「その、もし嫌だったら、ぜんぜん言ってもらっていいんだよ?」



ばにら「全然! 嫌なわけ、ないに! 決まってるバニでしょ!」


ずんだ「ば、ばにらちゃん!」


ばにら「あっと、すみません、つい配信の癖で……!」


   「わ、私だって、もし美月さんさえ差し支えなければ」


   「同棲したいなって……思ってました、から!」


ずんだ「ほ、本当に!!!!」


ばにら「嘘吐いてどうなるんですか、こんなの!!!!」


   「と、とにかく、私も気持ちは一緒です」



   「百合営業相手パートナーとして……」 



   「ううん! 人生を共に歩むパートナーとして!」


   「美月さんの隣にいたいです……!」



ずんだ「か、花楓ぇ……ッ!」



Bちゃ「いい、百合だなぁ……ッ!!!!」


社 長「本当よねぇ~! こんな大輪の百合が咲くなんて!」


   「組ませたのは私だけれど、ちょっとこっちが恥ずかしくなっちゃう!」


一二三「ねぇ~。ほんと、びっくりしちゃうわぁ~」



ばにら「………………」



   「いや、なんであんたらここにいるバニですか⁉」


   「見ないでくださいよ恥ずかしいなもう!!!!」


三 人「なんでって言われても、ここ会社だし……?」


ばにら「それもそうだった!!!!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



オフィスラブは忍んでやるもの。

ここが会社ということをお忘れかばにらさん&ずんださん。

想いが通じ合ったのはよかったですが、所かまわずイチャつくのは考えものですな。

そんなんでこれから、本当にパートナーとしてやっていけるのかしらん?


ということで、ついにこの物語の大きな大きな目標をひとつ、クリアすることができました。ずんばに、ついに同棲開始。かなりこっぱずかしい形にはなりましたが……これでよかったんじゃねーの⁉ ここまでやきもきしながらついてきてくださったみなさん、本当にありがとうございます。とはいえ、この章はまだはじまったばかり。今後の二人の行動が気になる方は、ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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