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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第655話 かりんちゃん初配信、反省会会場 その4

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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘


【シチュエーション】

さっそくの反省会。かりんちゃんをどうすれば人気者にできたのか。

ばにら、かりん、そしてずんさん(会場主)で話し合いの巻き。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「そういえば、今日はたしか鳥羽レーヌちゃんの」


   「デビュー予定日だったバニよね?」


かりん「そうだった! そろそろ配信はじまる時間だよ!」


ずんだ「え、もしかして、ここで見て行く気なの……?(困惑)」



かりん「ダメかな、ずんだちゃん……?(うるうる)」



ずんだ「ぐぅっ! こいつ……ッ!」


   「陰キャのくせに甘え方がエゲつない……ッ!」


   「そんな目で見られたら、ばにらちゃん一筋のずんだも」


   「うんと言うしかない……ッ!」



りんご「まあ、ずんさんの茶番はともかく」


   「そろそろ初配信の時間だねぇ」


   「同期がどういうデビューをするのか」


   「ちゃんとチェックするのもVTuberとしては大事だ」



   「同じように、同期がどう後輩をプロデュースするのかも、ね?」



ばにら「そういえば、しのぎはレーヌちゃんに苦労してるって言ってたなぁ」


   「結局、どういう初配信にすることにしたんだろう……」



   「ていうか、しのぎのプロデュースって想像できないぞ?」



三 人「たしかに…………ッ!」



かりん「しのぎちゃん、プロデュースとかそういうの苦手そうだもんね」


   「ぽややんとしてるし! レーヌはあれで結構押しが強いから……!」


ずんだ「これはなんだか大きなトラブルの匂いがするわね……!」


りんご「僕もちょっと心配になってきたよ」


   「よし、急いで配信を確認しよう」


   「なにごともなければいいが……!!!!」



しのぎ『テレビの前のみんなぁ~! 乙侍ぃ~ッ!』


   『脳筋隊士の石清水しのぎだよ~~~~~ッ!』



四 人「なんでレーヌちゃんの配信なのに」


   「こいつ挨拶してるんだ????」



しのぎ『今日は鳥羽レーヌちゃんっていう』


   『四期生の期待のエースと一緒に』



   『壬生狼マッスルワークアウトをやっていくよぉ~ッ!』



―――――――

組織: 壬生狼マッスルワークアウト

―――――――


石清水しのぎの持ち歌。歌というかもはやダンス。

かなり激し目に身体を動かして、脂肪の燃焼を促してマッスルになる。

しかし、お胸の脂肪は減らないの。揺れるだけなの。不思議だね。


―――――――



レーヌ『んなぁ~~~~~~ッ! いやなのらいやなのら!』


   『しのぎちゃ先輩だけでやってほしいのらよぉ~~~~ッ!』


   『レーヌ、スポーツとかムリムリカタツムリで』


   『VTuberになろうとしたのにぃ~ッ!!!!』



しのぎ『レーヌちゃん』



   『あまったれ次郎!!!!(謎)』



レーヌ『んなぁッ⁉』



しのぎ『たしかに、VTuberは画面の前でするお仕事』


   『そういう側面もある! というか、そういう側面の方が多い!』


   『けれども時には、スタジオに入って、キャプチャースーツを着て』


   『元気にハッスルする必要もある太郎!』



   『そんな時に『できないのら~!』で、済むと思っているの⁉』


   『レーヌちゃんはもう、VTuberなんだよ⁉』


   『みんなの期待に応えなくちゃ!!!!』



レーヌ『みんな、レーヌにマッスルダンスを期待してるのら⁉』


   『そんなの期待されても困っちまうなのらよ⁉』



しのぎ『ということで……ミュージックスタート!』


   『さあ、レーヌちゃん! 隊長とレッツダンシング!』


   『脂肪燃焼! マッスルダンシングスタート!』


レーヌ『んなぁぁあああぁ~~~~~~~ッ!』


   『しのぎちゃ先輩、無茶苦茶なのら~~~~ッ!』


   『デビュー配信で全力ダンスって、絶対おかしいのらよぉ~~~~ッ!』



ずんだ「…………(絶句)」


りんご「…………(絶句)」


ばにら「…………(絶句)」


かりん「…………いや、いやいや、いやいやいやいや!」


   「おかしいやろがい! なんでそうなるねん!」


   「ちょっとどうなってるんですか、ばにらちゃん!」


   「しのぎ先輩、本気でこんなのが初配信でいいと……!」



ばにら「しのぎならやりかねないバニ」


りんご「しのぎちゃんなら、ワンチャンあるね」


ずんだ「しのしの、どうしてこうなっちゃうでな」


かりん「…………うそ~ん」



しのぎ『ほーら! 右腕の力こぶに、マッスルが溜まって~~~~~!』


   『キタ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!』


レーヌ『んなぁあああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!』



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



あまり企画とかやらないタイプのVTuberしのぎさん。

ASMRと雑談、そしてゲームで着実に数字を出すタイプの彼女は、この手のとんでも企画をやるのははじめて。なのでこんなよく分からないことに……。


誰か、企画が得意な先輩を連れてきてあげて!

あひるちゃんとか! あひるちゃんとか! あひるちゃんとか!


ばにら&うみに引き続いて、盛大にやらかしてしまったしのぎさん! しかし、マッスルワークアウトは中途半端じゃ止まらない! 三期生、いくらなんでも天才肌の配信者すぎないか――ということで、他の四期生のデビューが心配なみなさまは、ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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