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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第654話 かりんちゃん初配信、反省会会場 その3

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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘


【シチュエーション】

さっそくの反省会。かりんちゃんをどうすれば人気者にできたのか。

ばにら、かりん、そしてずんさん(会場主)で話し合いの巻き。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「さて、これでお披露目配信は終わったわけだし――」



   「ばに~らはついに、かりんちゃんのチューターをお役御免!」


   「自由に配信できるってことでいいバニな!」



りんご「そんなわけないでしょ!(ズイッ!)」


   「ばにらちゃん、たしかにかりんちゃんはデビューしたけど」


   「先輩・後輩という関係はこれからも続いていくんだよ?」



   「Bちゃんたちはね、なにもかりんちゃんたちを勉強させるために」


   「ばにらちゃんたち三期生に預けたワケじゃないんだよ」



   「彼女たちと接する機会を通して」


   「先輩になったっていう自覚を持って欲しくて」


   「今回こういうことをしたんだ」



   「物事の表層ばかりを見て、分かった気分になっちゃダメ」



ばにら「…………は、はい。すみません、りんご先輩」


ずんだ「すごい! なんだかいつものりんごじゃないみたい!」


かりん「やっぱり、配信と別物だ!」


   「VTuberって怖いよぉ~!」


りんご「怖くない! 怖くないから! 安心して、かりんちゃん!」


ばにら「まあ、はい。りんご先輩の言いたいことは、なんとなく分かりました」


   「私も、たしかに『これでおしまい』はちょっと軽率だったかなと」


   「これからも、かりんちゃんはばにらの大切な後輩ですもんね……!」


かりん「ばにらちゃん……ッ♥♥♥」


りんご「うん。その通りだよ」


   「ちゃんと彼女がDStarsのメンバーとして」


   「VTuberとしてやっていけるように」


   「見守ってあげるのが先輩ってものさ……」



   「ねぇ、ずんさん!」


   「君もそう思って、ばにらちゃんの世話をしてるんだろ!(ドヤ)」




ずんだ「うぇっ⁉ わ、私にそこで話を振るのォッ⁉」



三 人(むしろ、貴女以外に誰がいるのかと……)


   (こいつ、完全に話を聞いていやしなかったな……?)


ずんだ「も……もちろんよ! ばにらちゃんを一人前のVTuberにしたくて!」


   「私はこうして今もつきっきりでお世話してるんだから!」


   「だから、ばにらちゃんもかりんちゃんをつきっきりでお世話しなきゃね!」


ばにら「うぇっ⁉ つきっきりですか⁉」


   「そうなると、こうしてずんさんと気軽に会うこともでき……」



ずんだ「やっぱりなし! まだまだばにらちゃんには、私の助言が必要みたいね!」


   「やれやれ~! これは私が、かりんちゃんも含めて教育しなくっちゃ!」



りんご(…………美月、少し見ない間に、チョロくなったなぁ)


かりん(…………ずんだ先輩、ちょっとチョロすぎじゃない?)


   (こんなんで本当に人生やってけるのかなぁ…………?)



ばにら(美月さん! やっぱり! 私のことを大事に想って!)


   (そう言ってくれると信じてましたよ♥)



   (きゅんです♥♥♥♥♥♥♥)



ずんだ「うぇっほん、おっほん、ごえっほん、びゃくし(くしゃみ)!」


   「とにかく、ばにらちゃんとかりんちゃんだけでは、まだまだ不安だわ」


   「私も間に入るから、みんなでかりんちゃんを盛り上げていきましょう?」


ばにら「はい! 心強いです、ずんさん!」


かりん「…………いいのかな? かりんばっかりこんないい目にあって?」


りんご「ごりらちゃんだって、うみちゃんとの関係性を擦りまくって」


   「一気に登録者数を稼いでいたじゃないか」


   「先輩や友人の好意というのは、ありがたく受け取っておくものさ」



   「そして! もちろんこの僕、津軽りんごも協力させてもらおう!」



かりん「えぇ、なんか、りんご先輩は、ネチョってしてそうでいやだぁ……」


ばにら「かりんちゃん、素晴らしい観察眼だね」


   「そうだよ、このネッコはねちょっとしてるから」


   「不用意に近づいたりしたらダメだからね? 離れておこうね?」


ずんだ「お呼びじゃないのよ、りんご。ほら、さっさと帰った帰った」



りんご「あの、そのさ、さっきまで僕、かっこよくキメてたじゃない」


   「なのに、いくらなんでも扱いの切り替えがはやすぎません?」



全 員「だってりんご(先輩)だし」



りんご「うぅっ! 酷いよ君たちぃッ!」


   「少しくらい優しくしてくれたっていいじゃないかぁッ!」




   「だが、それがいい(にちゃあ)」



全 員「うわぁ、きっつう……ッ!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



りんごさん、そろそろ本当にいい加減にしないとヤバイのでは?

誰か、彼女を止めることができる、有能な部下はいないのか?

世界征服を企む組織の女幹部的なの来てくれ……ッ!

えっほえっほでいいから、なるはやで頼む……ッ!


ということで、ずんだ、りんご、ばにら、の全面フォローでかりんちゃんを育てていくことが決まった訳ですが、一人だけこんな豪華なフォローというのは流石にちょっとまずいですよね? バランスをとる必要がある――ということで、次回は違う四期生にフォーカスを当ててみようかなと。誰が来るのか気になる方は、ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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