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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第653話 かりんちゃん初配信、反省会会場 その2

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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘


【シチュエーション】

さっそくの反省会。かりんちゃんをどうすれば人気者にできたのか。

ばにら、かりん、そしてずんさん(会場主)で話し合いの巻き。


◇ ◇ ◇ ◇


りんご「まあ、僕から言わせてもらうと」


   「みんなちょっと気にしすぎだよ」



   「かりんちゃんはDStarsのリスナーに受け入れられた」


   「ばにらちゃんの目的はかりんちゃんの紹介だったわけだから」


   「その目的もちゃんと果たされた」



   「ずんさんだけは、ちょっと空気が読めていなかったけれど……」



ずんだ「あん? 一番、あの配信で空気読めてなかったのは」


   「りんごさんじゃないんですか?」



りんご「逆に、僕があそこでふざけきらなかったら」


   「ずんさんに振り回されて大事故になっていたよ」



   「ずんさん、君の自由さを僕は愛しているけれど」


   「同時に心配もしているよ」



   「ばにらちゃんに陰キャだなんだととやかく言う前に」


   「もっと自分をコントロールする方法を学んだ方がいい」



ずんだ「なにを…………!」



りんご「しっかりしろよ、美月」


   「昔のお前はそんなんじゃなかっただろ?」


   「ばにらちゃんのことが大切なのは分かった」


   「けれど、だったらなおさら自分がしっかりしないと」



   「自分を見失って、大切な人が傷つく」


   「それ以上に悲しいことはないんだよ?」



ずんだ「………………ごめん」


   「たしかに、りんごの言う通りだ」


   「私、ちょっと最近どうかしてたみたい」


りんご「分かってくれたならいいんだ」


   「それじゃ、ばにらちゃんと巻き込んだ人たちの」


   「フォローをどうかお願いね?」



かりん「あれ、なんかちょっといつもと違うくない?」


   「りんご先輩ってもっとふざけてるイメージあるけど?」


   「あれ、本当にりんご先輩なの、ばにらちゃん?」



ばにら「誠に、遺憾ながら、そうなんですバニよ」



りんご「遺憾ってどういうことだい!」


   「ちょっとちょっと、ひどいよばにらたやもかりんたやも!」


   「まったく、僕の心を惑わす子猫ちゃんたちME☆」


ばにら「やっぱりいつものりんご先輩バニよ(棒)」


かりん「いつものりんごちゃんだ、わぁ、気持ち悪い(棒)」


りんご「そんなぁ~! ひどいよふたりともぉ~!」



ずんだ(りんごの言う通りだ)


   (私ったら勝手にかりんちゃんに嫉妬して)


   (勝手に花楓のことを心配して)


   (二人の気持ちや事情を、少しも考えていられなかった)


   (たるとちゃんだって、あんな風に巻き込んじゃって)


   (いまちゃんも、必死に後輩のことを考えてくれたのに……)



   (私、ダメだ。もっと大人にならないと)


   (でないときっと、花楓を失望させちゃう……!)



ばにら(まあ、夏帆さんは注意してくれたけれど)


   (私としては美月さんが、あれだけ強く思ってくれたの)


   (実はちょっと嬉しかったりして…………でへへへ!)


かりん(ばにらちゃんも、ずんだちゃんも)


   (ビジネスって表では言ってるけど)


   (やっぱりガチで仲良いんだ)



   (もしかして、結婚とか考えてるのかな?)


   (ないよね、女の子同士なんだし、それは……)



りんご(ちょっとずんさんにははっきり言い過ぎたかなぁ)


   (けど、僕じゃないと彼女はストップできないものね)


   (ばにらちゃんにそれを望むのは……まだちょっと無理だし)



   (やれやれ、本当に世話のやける同期に後輩たちだよ)


   (これはしばらく、変態りんごんの役目は休めそうにないや)



かりん「はいはいはい! りんごちゃん、しつもーん!」


りんご「ん? どうしたんだい、かりんちゃん?」


   「遠慮せずになんでも聞いていいよ」



   「なんて言っても、僕は君のお姉ちゃんなんだからネ……!(キリッ!)」



かりん「ところで、りんごにうむとあひるにうむは見つかったの?」


   「なんか途中で戻ってきてたけれどもさ?」


ばにら「そういえば、あれっていったいなんだったんだバニ?」


ずんだ「そうだ! ばにらにうむのことも忘れてた!」


   「あれって本当にいまちゃんてば作ってたの?」


   「それなら普通に読みたいんだけれど?」



りんご(…………うーん)


   (これは本当に、僕が変態キャラをやめられる日は)


   (遠くなっちゃいそうだなぁ)



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



好きで道化を演じている訳じゃない。

必要があって演じている。そう、誰かの日常を守るために。


いつだってふざけているようで、周りのことを気遣っているりんごさん。

扱いはだいたいひどいけれど、マジになったら周りもちゃんと理解してくれる。

そんな得がたい孤高の人格者――だといいんですけどね。

半分くらいは本気でふざけている感がぬぐえない。(笑)


さて、前回の告知通りに、ちょっとシリアスキャラに戻ったりんごさんでしたが――ここからまたいつもの調子。すっとぼけ反省会がはじまる。たしかに目的は果たせたけれども、まだまだやれることは多くあった。かりんちゃんのデビュー配信に、ばにらたちはなにを思うのか。またちょっといろいろと遅い展開になりそうですが、すぐに波乱を起こそうとは思っておりますので――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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