表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
673/754

第652話 かりんちゃん初配信、反省会会場 その1

【宣伝】

「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m


○GCN文庫さま 商品ページ

https://gcnovels.jp/book/1872


○メロンブックスさま 通常版(SS付き)

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2905033


○ゲーマーズさま 限定版アクリルプレート

https://www.gamers.co.jp/pd/10794723/

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


【シチュエーション】

さっそくの反省会。かりんちゃんをどうすれば人気者にできたのか。

ばにら、かりん、そしてずんさん(会場主)で話し合いの巻き。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「ということで」


   「第一回、かりんちゃん初配信、反省会をはじめます」



   「いったいなにがダメだったんでしょうか……?」



かりん「かりんがいけなかったんだよ、ばにらちゃん」


   「先輩たちがこんなに一生懸命」


   「いろいろ考えてくれていたっていうのに」


   「それをだいなしにしちゃったから……!」



   「罠だと分かっていても、進まなくちゃいけない時がある!」


   「VTuberは撮れ高から逃げちゃいけないんだよね!」



ばにら「いや、逃げてくれた方がこっちとしては嬉しいバニなんですけれども」


   「なんだったら、そっちの方をリスナーは望んでいるんですけれども」



かりん「VTuberむずかしいよ。ぴえん」



ずんだ「客観的にかりんちゃんのチャンネル登録者数の伸びを見ると」


   「そんなに悪い配信じゃなかった思うわ」


   「もうすでに銀盾――10万人が見えてるんだもの」


   「新人VTuberの初配信としては高得点なんじゃないかしら」


ばにら「そうそう! かりんちゃんはなにも悪くない!」


   「ちゃんと頑張ってたから、そこは胸を張って!」


かりん「……ばにらちゃん! ずんだ先輩!」



ばにら「ダメだったのは、台本通りに話を回せなかったばにら」


ずんだ「そして、その台本を知らずにぶち壊してしまった」


   「空気の読めない私よ…………」


   「ほんと、ごめんね二人とも」



二 人「(どんより)」



かりん「そんな! なんで二人が落ち込んじゃうの!」


   「二人はかりんのことを思ってやってくれたんでしょ!」


   「だったら、かりんには感謝しかないよ!」


ばにら「かりんちゃん、ほんまにええこや」


ずんだ「えぇ、私のような汚れた心のVTuberには」


   「眩しすぎて正視することができないわ……」



   「絶対に吸血鬼じゃなくて天使ね、これ」



かりん「おおげさだって、二人とも!(///)」


   「もうっ、かりんのことそんな風にからかわないで!(///)」


   「はずかしいぢゃん……!(///)」



ばにら(ちくしょう、かわいいかよ)


ずんだ(ちくしょう、かわいいかよ)



りんご「やれやれ、まだまだだねかりんたや」


   「そんな風に自分のかわいいを安売りするだなんて」


   「その調子じゃあっという間に」


   「DStarsのかわいい枠に収まっちまうぜ」



ばにら「出たな、妖怪いつのまにかいるネッコ!!!!」


りんご「りんご? 今日は貴方のこと呼んでないんだけれど?」


   「話し合いの邪魔をするつもりなら帰ってくれる?」



りんご「つれないこと言うなよ、ばにらちゃん、ずんさん」


   「僕も《《妹》》の配信に責任を感じてるのさ……」



ばにら「妹?」


ずんだ「妹って、いったいどういうことよ?」


   「え? たしか、アンタ、一人娘だって……!」



りんご「もちろん、かりんたやのことに決まっているさ」


   「なあ、かりんたや! さあ、りんごお姉ちゃんって言ってごらん!」



ばにら「え……そ、そんなッ⁉」


ずんだ「まさか、かりんちゃんがりんごの妹⁉」




かりん「え、知らない……なんの話?」


   「急に姉とかちょっと怖いんだけれど……?」



二 人「ちがうんじゃねーか!!!!」



りんご「なにを言っているんだかりんたや! 忘れたのかかりんたや!」


   「二人で一緒に、スーパーマリ○ブラザーズで遊んだだろう!」


   「僕がマリ○で、かりんたやがルイー○!」



   「あの頃の記憶を、思い出すんだかりんたや!」




かりん「いや、本当に誰?」



りんご「バカな! どういうことだ!」


   「たしかに僕は、かりんたやのお姉ちゃんなのに!」


   「じゃあ、この存在しない記憶はいったい……!」


二 人「な~んだ、いつもの発作かw」


かりん「いつもなのこれ⁉」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



いつもなんですこれ。(げっそり)

登場人物一覧にいなくても、唐突に現れては場を引っかき回すネッコ。

もうみなさんも、この展開にも慣れてきたころかもしれませんね。


隙を見せるとすぐに誰かのお姉ちゃんになろうとしてしまう。

困ったVTuber――津軽りんごさん。

これは愛想をつかされて当然では?


退け、僕はお姉ちゃんだぞ! かわいいVTuberを見ると、お姉ちゃんにならずにはいられない、とてつもない業を背負ってしまったネッコ――津軽りんご! さらに、ばにらちゃんにはそれ以上の重たい感情を抱いているわけで……こんな特級呪物を抱えて、はたしこの百合ストーリーは今後も大丈夫なのか! なあに、これくらい頭のネジが飛んだ百合の方が、ちょうどいいという百合猛者の読者がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m


ちなみに、筆者はそろそろりんごさんのキャラを、元のシリアス路線に戻してあげないと、かわいそうかなとか思ってます!(ごめんよ、りんごさん。だって貴方、便利すぎるんだもの……ッ!)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ