第642話 誰神ののみのKZKSDK配信 その3
【宣伝】
「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m
○GCN文庫さま 商品ページ
https://gcnovels.jp/book/1872
○メロンブックスさま 通常版(SS付き)
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2905033
○ゲーマーズさま 限定版
https://www.gamers.co.jp/pd/10794723/
【登場人物】
犬神ののみ だいさんじVTA所属 クソ雑魚ゲーム配信者
【シチュエーション】
まさかの犬神KZKSDK配信2。
ついにステージ1のボスに到着する。
◇ ◇ ◇ ◇
ののみ「なに! いきなりステージ狭いんだけど!」
「今までとなんか違う! なになに、なにが起こるの……!」
「衝撃の展開はCMのあと!!!!(謎のヒキ)」
―――――――
コメント
―――――――
:もちつけw
:ついにボスステージに到達w
:犬神が、ここまで来ることができるなんて……!
:いったい誰が予想しただろうか……!
:一時間前には、あんなにタルに翻弄されていたというのに……!
:立派になったな犬神ぃ!
:これで今日からお前はゴリラマスターや!
:まだステージ1な件について
:↑現実は非情ンゴねw
―――――――
ののみ「うわっ! 画面端からなんか出てきたんですけど!」
「なにこの絶妙に可愛くないハム○郎!」
「いや、これはそもそもハムスターなの⁉」
「ていうかゴリラとサイズ感が違い過ぎません!」
「ハム○郎さん! どうしてそんなに大きくなったんですかー!」
―――――――
コメント
―――――――
:真面目にやってきたからやろなwww
:犬神さん落ち着いてくだしあ
:絶妙にかわいくないハム○郎は草なのよ
:世代的には合ってるけれどwww
:ほら、よそ見してると危ないよ犬神ちゃん!
:犬神ぃ! まだバトルは始まったばかりだぜぇッ!
:だいさんじの配信者がよう! 配信中に気を抜くんじゃねぇッ!
:たるんでやがるなぁッ!!!!
―――――――
ののみ「ちょっ! いやっ! 来ないでッ! 来ないでぇッ!」
「あぁ、兄貴ゴリラがッ!」
「ちくしょう、兄貴ゴリラの仇ぃッ!」
「齧歯類ごときが、ウチらゴリラに牙を剥いたこと!」
「きっちり後悔させてやるから……ッ!」
「…………って死んだぁッ!」
「そらそうだよ! 体格差考えなよ! ゴリラに敵うわけないじゃん!」
「こんなでかいネズミ!」
「って、だからスケールが間違ってるってば!」
「どうしてそんなに大きくなっちゃったんですかーッ!(二回目)」
―――――――
コメント
―――――――
:だから真面目にw
:これはミームを知らずに使っているとみた
:犬神さん、時々そういうところありますよねw
:しかしまぁ、せっかくボスまでたどりついたのに、ここでリタイアか……!
:まあ、それでこそ犬神って感じでもあるしな
:今日もとことん付き合わせていただきますよ!
―――――――
ののみ「あっ、どっかで見たことあると思ったら」
「こいつ道中のステージで出て来た雑魚ンゴねぇ!」
「まさか……スーパードンキーブラザーズに踏み潰された恨みが」
「このネズミたちをここまで肥大化させちまった……ってことですか⁉」
「いや待って?」
「そもそもこのゲームに出てくるクリーチャーたち」
「なんだか変じゃないですか?」
「ワニが二足歩行で歩いていたり!」
「大胸筋が異常に成長したタンクトップの哺乳類がいたり!」
「だいたいゴリラがネクタイ結んでいるっておかしいですよね!」
「異常な文明が発展しちゃってますよね!」
「つまりこの世界――SDKの世界は!」
「人類が滅んでしまって、代わりに猿が進化してしまった惑星!」
「○の惑星――ってことなんでしょ⁉」
「ドヤ!(渾身のドヤ顔)」
―――――――
コメント
―――――――
:残念w 違うんだなw
:ふざけてないで、真剣にやりなさいw
:ほら、ののみさん、貴方のライフはもう0よw
:次負けたら、また最初からンゴね
:そういやセーブしてたっけ?
:↑そのままボスステージに突っ込んでたw
:↑やっとセーブできるンゴ、からの、ちょっとチラ見からのここ
:そういうところだぞ犬神
―――――――
ののみ「え? ちょっと待って? 私、セーブもしかして忘れてる?」
「いやいやいやいやいや! 流石にそれはありえないでしょ!」
「って、あ、言ってるそばから死んだ」
「うーん! 進捗0%!」
「また最初からってマ~~~~~ッ⁉⁉⁉⁉」
【※ 犬神ののみちゃんの夜はやっぱりこれからであった】
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
DStarsが修羅場オブ修羅場なら、こちらも修羅場オブ修羅場。
ゲームヘタクソ配信者ののみちゃんもまたSDKに大苦戦しているのでした。
いやぁ~、自分のやったことあるゲームで、若者が苦しんでいる姿を見るのって――最高のエンタメですよね。(暗黒微笑)
そして、それがゲームとかとほど遠い世界に生きてそうな女の子だと、なおのこと――口角上がっちゃいますよね。
女の子の叫び声からしか摂取できない栄養素があるのだ。
【※こんなことばっかり言っているので、仕事がもらえなくなった……というわけではございません。いろいろ事情があります。本当にいろいろと(泣)】
この小説、そろそろどこか書籍化してクレメンス。この通り、現実のネタを色濃く反映させたモノなので、時代的資料とかそういう価値はあるやで。え、そういうのがあるから迂闊に書籍化できない――いろいろな問題をスパッと解決してくれる出版社さん、いや、もはやVTuber事務所さん! 書籍化打診待っております! 同じく本で読みたいという方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m




