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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第642話 誰神ののみのKZKSDK配信 その3

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【登場人物】

犬神ののみ  だいさんじVTA所属 クソ雑魚ゲーム配信者


【シチュエーション】

まさかの犬神KZKSDK配信2。

ついにステージ1のボスに到着する。


◇ ◇ ◇ ◇



ののみ「なに! いきなりステージ狭いんだけど!」


   「今までとなんか違う! なになに、なにが起こるの……!」



   「衝撃の展開はCMのあと!!!!(謎のヒキ)」



―――――――

コメント

―――――――


:もちつけw


:ついにボスステージに到達w


:犬神が、ここまで来ることができるなんて……!


:いったい誰が予想しただろうか……!


:一時間前には、あんなにタルに翻弄されていたというのに……!


:立派になったな犬神ぃ!


:これで今日からお前はゴリラマスターや!


:まだステージ1な件について


:↑現実は非情ンゴねw


―――――――



ののみ「うわっ! 画面端からなんか出てきたんですけど!」


   「なにこの絶妙に可愛くないハム○郎!」



   「いや、これはそもそもハムスターなの⁉」


   「ていうかゴリラとサイズ感が違い過ぎません!」



   「ハム○郎さん! どうしてそんなに大きくなったんですかー!」



―――――――

コメント

―――――――


:真面目にやってきたからやろなwww


:犬神さん落ち着いてくだしあ


:絶妙にかわいくないハム○郎は草なのよ


:世代的には合ってるけれどwww


:ほら、よそ見してると危ないよ犬神ちゃん!


:犬神ぃ! まだバトルは始まったばかりだぜぇッ!


:だいさんじの配信者がよう! 配信中に気を抜くんじゃねぇッ!


:たるんでやがるなぁッ!!!!



―――――――



ののみ「ちょっ! いやっ! 来ないでッ! 来ないでぇッ!」


   「あぁ、兄貴ゴリラがッ!」



   「ちくしょう、兄貴ゴリラの仇ぃッ!」


   「齧歯類ごときが、ウチらゴリラに牙を剥いたこと!」


   「きっちり後悔させてやるから……ッ!」



   「…………って死んだぁッ!」


   「そらそうだよ! 体格差考えなよ! ゴリラに敵うわけないじゃん!」


   「こんなでかいネズミ!」



   「って、だからスケールが間違ってるってば!」


   「どうしてそんなに大きくなっちゃったんですかーッ!(二回目)」




―――――――

コメント

―――――――


:だから真面目にw


:これはミームを知らずに使っているとみた


:犬神さん、時々そういうところありますよねw


:しかしまぁ、せっかくボスまでたどりついたのに、ここでリタイアか……!


:まあ、それでこそ犬神って感じでもあるしな


:今日もとことん付き合わせていただきますよ!


―――――――



ののみ「あっ、どっかで見たことあると思ったら」


   「こいつ道中のステージで出て来た雑魚ンゴねぇ!」



   「まさか……スーパードンキーブラザーズに踏み潰された恨みが」


   「このネズミたちをここまで肥大化させちまった……ってことですか⁉」


   「いや待って?」



   「そもそもこのゲームに出てくるクリーチャーたち」


   「なんだか変じゃないですか?」



   「ワニが二足歩行で歩いていたり!」


   「大胸筋が異常に成長したタンクトップの哺乳類がいたり!」


   「だいたいゴリラがネクタイ結んでいるっておかしいですよね!」


   「異常な文明が発展しちゃってますよね!」



   「つまりこの世界――SDKの世界は!」


   「人類が滅んでしまって、代わりに猿が進化してしまった惑星!」



   「○の惑星――ってことなんでしょ⁉」



   「ドヤ!(渾身のドヤ顔)」



―――――――

コメント

―――――――


:残念w 違うんだなw


:ふざけてないで、真剣にやりなさいw


:ほら、ののみさん、貴方のライフはもう0よw


:次負けたら、また最初からンゴね


:そういやセーブしてたっけ?


:↑そのままボスステージに突っ込んでたw


:↑やっとセーブできるンゴ、からの、ちょっとチラ見からのここ


:そういうところだぞ犬神


―――――――



ののみ「え? ちょっと待って? 私、セーブもしかして忘れてる?」


   「いやいやいやいやいや! 流石にそれはありえないでしょ!」



   「って、あ、言ってるそばから死んだ」



   「うーん! 進捗0%!」



   「また最初からってマ~~~~~ッ⁉⁉⁉⁉」




【※ 犬神ののみちゃんの夜はやっぱりこれからであった】



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



DStarsが修羅場オブ修羅場なら、こちらも修羅場オブ修羅場。

ゲームヘタクソ配信者ののみちゃんもまたSDKに大苦戦しているのでした。


いやぁ~、自分のやったことあるゲームで、若者が苦しんでいる姿を見るのって――最高のエンタメですよね。(暗黒微笑)

そして、それがゲームとかとほど遠い世界に生きてそうな女の子だと、なおのこと――口角上がっちゃいますよね。

女の子の叫び声からしか摂取できない栄養素があるのだ。


【※こんなことばっかり言っているので、仕事がもらえなくなった……というわけではございません。いろいろ事情があります。本当にいろいろと(泣)】


この小説、そろそろどこか書籍化してクレメンス。この通り、現実のネタを色濃く反映させたモノなので、時代的資料とかそういう価値はあるやで。え、そういうのがあるから迂闊に書籍化できない――いろいろな問題をスパッと解決してくれる出版社さん、いや、もはやVTuber事務所さん! 書籍化打診待っております! 同じく本で読みたいという方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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