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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第623話 通りすがりの配信者 その4

【宣伝】

「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m


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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

横須賀らむね DStars4期生 アメリカンネイビーガール

高峯 愛   女探偵 できる女の匂いがするが……?


【シチュエーション】

謎の女バイカーとのチェイスを繰り広げるばにらと愛。

しかし、バイカーの正体は四期生の横須賀らむねであった。


◇ ◇ ◇ ◇



一二三「みんな、ちゃんとカレーは食べたね、えらいぞ~!」


   「好き嫌いせずに食べて、健やかに、のびのびと、育つんだぞ!」


御 旗「いや、カレーが嫌いな男の子はいないでしょw」


 鏡 「どんなに辛くてもカレーなら食べられますからねぇ」


躑躅館「まあ、なんだかんだで食べちゃうよね」


大 洗「え? マジ?」


   「俺、甘口以外はちょっと無理なんだけれど……?」



全 員「舌がお子ちゃま!!!!」



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「うーん、まさかお母さん絡みの話だったとは」


   「これは私も聞かないわけにはいかないというか」


   「けど、そんなたいそうなことやってたんです?」



   「たかがオンラインゲームのギルドでしょう?」



らむね「たかがオンラインゲーム」


   「されどオンラインゲーム」


   「ばにらさんはゲーム系VTuberなのに」


   「その辺りの認識が甘いデスネェ~~~~!」


ばにら「そんなこと言われても、分からないものは分からないですよ」



高 峯「終わりの宝剣ラグナロック……!」


   「それの所在についてのお話しですかね?」


二 人「⁉」



らむね「おや、おやおや、おやおやおや?」


   「探偵さんもご存じでしたか?」


   「んー、これはワンポイントとられちゃいましたネェ~!」


ばにら「なんですか、高峯さん?」


   「その絶妙に中二病っぽくて、欲しくない名前の剣は!」


   「だいたい、ラグナロク自体が終わりを意味してるじゃないですか」


   「わざわざ終わりを強調する必要あります?」


高 峯「まあ、ネーミングセンスはともかくとして」


   「その剣は、一度振るわれればすべてのゲームバランスを破壊し」


   「ありとあらゆるゲーム内の均衡を破壊しかねない」


   「とあるオンラインゲームでそう呼ばれている、チート装備品です」



   「ただし、運営側はそのアイテムを一つしか作りませんでした」


   「そしてその所在は――登場して以降、誰も把握していない」


   「行方知れずの謎多きアイテムなんです」



ばにら「おぉ、なんか出来までしっかり中二病してる……!」


らむね「ネット上では、ラグナロックを求めて」


   「多くのプレイヤーが賞金をかけました」


   「歴史上はじめてのNFTアイテムとまで言われています」



ばにら「それで、まさかとは思うのだけれど……」



   「それを聖十字護竜騎士団が保持していると?」



らむね「あくまで可能性ですがね!」


   「けれども、彼らの規模のギルドなら」


   「持っていても不思議ではない……」



   「そう、思いませんか高峯さん?」



高 峯「…………」


   「さあ、私は四阿さんの雇われ探偵ですから」


   「オンラインゲームについては、必要以上の情報を持っていません」



   「けれどもたしかに、音に聞こえた聖十字護竜騎士団ならば」


   「そんな伝説のアイテムを持っていても、不思議ではないかもしれませんね」



ばにら(はぇ~! らむねちゃんも、高峯さんも知ってるなんて!)


   (絶対にただの恥ずかしい黒歴史活動だと思っていたのに……!)



   (けど、ちょっと待てよ?)



高 峯「もしそれを、Mr.天狗が持っているとして」


   「いったい、それがらむねさんにとって、なんだって言うんですか?」



   「どうしてそのアイテムが欲しいんです?」


   「たかがゲームのアイテムですよね?」



ばにら「それ! それが気になったんです!」


   「らむねちゃん、なんでそんなアイテムのことが気になってるの?」


   「もしかして、高額転売しようとか……考えているの?」



らむね「ノンノンノン! そんなちんけな目的じゃありません!」


   「私にはインポッシブルで、ダイハードなミッションが」


   「実はあるんデスねぇ~~~~!」



   「そのためにVTuberになったと言ってもいい!」


   「もちろん、VTuberの文化自体も、大好きですけれど!」



◇ ◇ ◇ ◇



一二三「さて、ここで問題です」



   「さきほどみなさんに食べていただいたカレーには」


   「隠し味がそれぞれ入っておりました」


   「いったいなんでしょうか!」



御 旗「ハイッ!」



一二三「はい、御旗くんはやかった! お答えをどうぞ!」



御 旗「一二三さんちの畑に生えてた雑草!!!!」


一二三「ふふふ、入れてやってもいいだぞ、御旗ァ?」


 鏡 「なんでしょうか」


   「一二三さんは、エキセントリックな見た目と」


   「言動に反して、やることは良識人ですからね」


   「変なものは入れないと思うんですが」


一二三「いやいや! 僕が入れたとは言ってないよ!」


   「入れたのはスタッフだから! とんでもないの入ってるかも!」


大 洗「はい!」


一二三「おぉ、元気だね、大洗くん!」


   「さぁ、じゃあ張り切ってお答えをどうぞ!」



大 洗「マカ!!!!(キメ顔)」



全 員「入っててたまるか!w いろいろ問題になるわ!w」


躑躅館「くっそ~! なんだよ、一二三さんが作ってないのか~!」


   「一二三さんの愛とか、ベタな面白で返したかったのになぁ~!」


一二三「躑躅館さぁ?」


   「普通の面白ネタで悩んでるムーブしながら」


   「絶対にそのネタ美味しいと思ってるだろぉ~?」



躑躅館「思ってなきゃ、一二三さんを番組に呼んだりしませんよ」


   「いつもありがとうございます!」


一二三「こいつ~! そういうところまで普通なんだから~!」


   「取り返しのつかないところまで行っちゃっても、知らないよぉ~?」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



らむねが探しているネットゲームのアイテム「終わりの宝剣ラグナロック」。

いったい、なんのオンラインゲームのアイテムなんでしょうね。

そしてそれを手に入れなければいけない、彼女の事情とはなんなのか。


次回、配信者MAKIの業があきらかになる! ネットゲームのアイテムは、いったい彼女の人生にどう関与しているのか! 気になる方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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