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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
640/754

第620話 通りすがりの配信者 その1

【宣伝】

「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m


○GCN文庫さま 商品ページ

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○メロンブックスさま 通常版(SS付き)

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https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10794421/

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

高峯 愛   女探偵 できる女の匂いがするが……?


【シチュエーション】

命からがら四阿遍史郎の料亭から逃げ出したばにらたち。

天狗、お前の死は無駄にはしない……!


◇ ◇ ◇ ◇



高 峯「ふぅ、鍋島四姉妹がアホの娘で助かった」


   「あれで四阿一門の頭脳を自称しているんだから」


   「世も末ってもんですよね……!」


ばにら「頭脳の使い方が間違ってますよ……!」



   「しかし、天狗は大丈夫かな?」


   「流れに任せておいてきちゃったけれど……?」


高 峯「な~に! 大丈夫ですって!」


   「あの天狗はふてぶてしいですから!」


   「けろっとした顔で、またばにらさんの前に現れますよ!」


ばにら「だといいんですけど……」


   「あれ? なんか後ろから、バイクが追いかけてきてません?」



【スポーツバイクに跨がったフルフェイスの女】



高 峯「…………本当だ。いつから尾行されていたんだろう?」


ばにら「ずんさんの愛車ではない」


   「だったら、あれはいったい」


高 峯「ばにらさん、ちょっとおとなしくしていてください!」


   「ニトロ使って全力で巻きますんで!」



【高峯、フロントパネルの赤ボタンを押す】



ばにら「きゃあっ⁉ ちょっ、高峯さん⁉」


高 峯「この高峯愛を尾行しようだなんて」


   「いい度胸しているじゃないですか!」


   「探偵は尾行はしてもされるな!」


   「誰に喧嘩を売ったのか、後悔するがいい!」



【高峯、そのまま首都高にイン。神奈川方面へ向かう】



ばにら「あっ! 相手も首都高に入ってきましたよ!」


   「ぜんぜん諦める気配がないです!」


高 峯「しつこいな? いったいなにが狙いだ?」


   「ばにらさん? いや、もしかして……?」



   「なんにしても、俄然こっちもやる気になるというもの!」


   「どっちが速いか勝負だ、ラディカルグッドス……!」



ばにら「高峯さん! 隣! 隣!」



【完全に横付けしたスポーツバイク】



高 峯「バカな! 私がスロウリィ! 私が遅い!」


???「んー、悪くないドライビングテクニックでした」


   「GTAなら警官撒けてたんじゃないデスかネェ~!」


ばにら「あれ、そのしゃべり方は……?」


???「そして、驚かしてソーリィ! ばにら先輩!」


   「けど、二人とも急に出発しちゃうんだもの!」


   「こっちも焦るのしょうがないデスよネェ~?」



【謎の女、フルフェイスを開ける】



ばにら「やっぱり! MAKIさんじゃないですか!」


らむね「NONO! 今は横須賀らむねデスよ!」


   「おはよ~う、ございます! ばにらパイセン!」



ばにら「いま、真夜中だよ⁉ なに言ってるの⁉」



らむね「あれ? おかしいデスねぇ~?」


   「日本ではモーニングでもイブニングでも」


   「仕事先の同僚には」



   「おはよ~う、ございます!」



   「って言うと聞いてマシたけど?」


ばにら「たしかに! そういう慣習のある業界もありますけど!」


らむね「なるほどVTuberは新しいワーキング」


   「そういうのはまだないってことデスねぇ!」


   「わっかりましたァ~! アイ、コピーデス!」



   「それより、遍史郎さん目当てのパパラッチが」


   「私の後ろからチェイスしてきてますよ」



ばにら「⁉」


高 峯「なんですって!」


らむね「私が案内しますので、ここからちょっと飛ばしましょう」


   「せっかくニトロ使ったところですしネ……?」


ばにら「MAKI……ううん、らむねちゃん?」


   「あなた、いったい?」


らむね「それはもうちょっと落ち着いてから」


   「それじゃ、ばにらパイセンをよろしくお願いしますね」



   「《《腕利き探偵さん》》?」



【らむね後方に下がる。蛇行運転で後続車を妨害】



ばにら「……すげえ、映画みたいなチェイスしてる」


   「なんでもできるんだな、らむねちゃんって」



   「それに引き換え……!」



高 峯「バカな……! 尾行されただけじゃなく」


   「尾行されていることにも気がつかなかった!」


   「この私が! 高峯愛が!」



   「そんなの間違っている! なにをやっているんだ、高峯愛!」



ばにら(あんまり言うと、追い込みそうだから)


   (ちょっと黙っててあげよう……!)



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



料亭から脱出したばにらと高峯。

そんな彼女たちを追跡していたのは、人気配信者のMAKIであった。


どうやら四阿関連のことについても把握しているようだが……?

はたして、横須賀らむねの目的やいかに?


そして、なぜパパラッチたちは四阿を尾行していたのか?

まだ五代目遍史郎の思惑が働いているというのか?

やはり芸能界の闇は深い……!


天狗を生け贄にして四阿のターンを強制終了! 夜の首都高を駆けてばにらたちが到着したのは、なんの因果か横須賀。海兵さんたちが休息する夜の街で、いったい彼女たちはなにを話すのか。そして、やけにややっこしい話に乱入してきた、横須賀らむねの思惑は? というか、そろそろ門限ヤバいんじゃないのか? Bちゃんに怒られるばにらの姿を幻視してしまった方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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