第618話 Mr.天狗 VS Mr.歌舞伎 その4
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【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
四阿遍史郎 実力派俳優兼歌舞伎役者
高峯 愛 女探偵 できる女の匂いがするが……?
東屋勘史郎 二代目歌舞伎役者 わからせがいのあるガキ
Mr.天狗 天狗の能面を被っている
和爾 白子 四阿遍史郎の外弟子&なんでも屋
風間大五郎 四阿一門の筆頭高弟 どう見ても美少女だが?
【シチュエーション】
四阿遍史郎は青葉ずんだの父だった。
そして、彼女を芸能界から追放した黒幕だった。
◇ ◇ ◇ ◇
大五郎「白子がやられたでござるか」
「となれば、ここは筆頭高弟にして」
「風間流剣術師範代の拙者の出番に候」
勘史郎「やめろ! かるた! そいつは危険だ!」
「白子でも勝てなかったんだぞ! 命がもったいない!」
大五郎「勘史郎さま、安心してください」
「拙者にはこの…………」
「ひいひいひいひいひいお爺ちゃんが大往生の際に残した」
「妖刀『恐山にゃんにゃんまたたびパーク』があるでござるよ!」
ばにら「ひいひいひいひいひいお爺ちゃん、すごいセンスしてるなぁ!!!!」
大五郎「さあ、かかってこい変態天狗!」
「拙者の居合いはフルオート」
「間合いに入った瞬間に発動するでござるよ」
ばにら「急にH○NTER×H○NTERみたいなことを言い出した!」
「どうするの天狗さん⁉ こんなのに勝てるの⁉」
天 狗「居合いの間合いか、たしかに厄介だな……!」
「しかし! こちらの間合いが上回ればいいだけのこと!」
「くらえ――ダブルラリ○ット!!!!」
ばにら「SN○じゃねえ! それ、CAPC○Nや!」
大五郎「ぐっ、ぐわぁああああああッ!!!!」
ばにら「ほんでもって効いてる!」
大五郎「ば、ばかな! 人体の急所を同時に九つも!」
「まさか! 風間流剣術奥義書『津軽の巻き』」
「『わいがにゃんにゃんパークの精霊、りんごにゃんやで』」
「に書かれている、奥義ではないのか!」
ばにら「それはちょっと流石にギャグで言ってるバニですよね⁉」
天 狗「武の道というのは得てして、極めれば同じ境地に達するもの」
「どうやら、貴様の流派の奥義と、私のダブルラリ○ットも」
「同じ類いのものだったらしいな」
「そして、奥義を破れぬお前に勝ち目なし!」
「そこをどけ女忍者! これ以上やるなら、天狗も手加減せんぞ!」
大五郎「ノットにんにん! イエスじゃきんじゃきん!」
「忍者じゃなくて侍でござる! いや、用心棒でござるよ!」
ばにら「もうなにがなんだか……」
遍史郎「やれやれ、まいったね」
「こんな天狗のお面を被ったふざけた奴を相手に」
「ここまで苦戦するとは」
「どうやらここは私が出るしかないようだな」
ばにら「あんたも参戦するんかい!!!!」
天 狗「来い! 四阿遍史郎! いや――!」
「Mr.歌舞伎!!!!」
ばにら「勝手に変なあだ名をつけるな!」
「たしかに酷い相手だけれども!」
「アンタと同列に置くのは失礼バニでしょ!」
歌舞伎「ふっふっふっ……!」
「Mr.天狗よ! ただのアルファブロガーの分際で!」
「よくぞそこまでの筋肉を鍛え上げたものだ!」
「私にも分かるぞ、貴様の筋肉が」
「命を賭けた戦いを前に戦慄いているのが!!!!」
ばにら「ほんで! 急になんか茶番感が増してきたバニなぁ!」
「ノリノリで合わせるのはなんなの!」
「普通、こんな天狗が出てきたら、ポリスメン呼んで通報でしょ!」
天 狗「ばにらちゃん、ここからの戦いはおそらく激しいものになる」
「そこの探偵さんと一緒にこの場は逃げるんだ!」
ばにら「ほんで、お前も日曜○画劇場みたいに!」
「ここは俺に任せて先に行けじゃないんよ!」
遍史郎「おやおや、ばにらちゃんを庇って死ぬつもりか?」
「随分といじらしいじゃないか?」
「そんなにVTuberが愛おしいのか、ミーハーおじさん?」
天 狗「失礼だな、ガチ恋だよ!」
ばにら「さっきからジャン○パロ多すぎないバニ⁉」
「大丈夫バニ⁉ 権利関係でもめたりしないバニこれ⁉」
遍史郎「あまり強い言葉を遣うなよ」
「弱く見えるぞ?」
ばにら「だから! オメーもなにノリノリで合わしとんや!」
高 峯「ばにらさん! ここは天狗さんのおっしゃるとおりです!」
「いったんこの場を離れましょう!」
ばにら「あぁもう、どうしてこんなことになったバニか……!」
「天狗、ありがとう! 悪いけどここは任せるバニ!」
天 狗「あぁ、任せろ……!」
「さあ、心置きなくやろうか、Mr.歌舞伎!」
「どちらが真のアルファブロガーか!」
「雌雄を決しよう!」
ばにら「いや、そういう話じゃねえだろ! いい加減にしろ!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そういや、二人ともブログ出身(天狗はギルマスがメインですが)でしたね。
かたや多くの人々に押し上げられて、芸能界の頂点まで上り詰めた役者。
かたや天狗のお面を被って、友達の娘を後方見守りするような天狗。
いったいどちがアルファブロガーとして強いのやら。
いや、どう考えてもMr.歌舞伎の方なんだよナァ。(しろめ)
天狗の犠牲により、とりあえずこの場を脱出したばにら。しかし、そんな彼女に最後の刺客が忍び寄る。地獄の番犬の猛追に、いったいばにらはどうなってしまうのか。ということで、次の展開が気になる方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m




