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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
637/754

第617話 Mr.天狗 VS Mr.歌舞伎 その3

【宣伝】

「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m


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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

四阿遍史郎  実力派俳優兼歌舞伎役者

高峯 愛   女探偵 できる女の匂いがするが……?

東屋勘史郎  二代目歌舞伎役者 わからせがいのあるガキ

Mr.天狗  天狗の能面を被っている

和爾 白子  四阿遍史郎の外弟子&なんでも屋

風間大五郎  四阿一門の筆頭高弟 どう見ても美少女だが?


【シチュエーション】

四阿遍史郎は青葉ずんだの父だった。

そして、彼女を芸能界から追放した黒幕だった。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「だからって! 大切な人を傷つけられて黙ってられるか!」


   「こんなクソ親! いっぱつぶん殴ってやらないと気が済まない!」


   「ばに~らが修正してやるッ!!!!」


天 狗「くっ! ばにらちゃん! 大切な人のために怒れるだなんて!」


   「君はなんて立派なレディに成長したんだ……!」


   「だというのに! 天狗は! 天狗は!」


ばにら「いやあんた、なにも関係ないだろ⁉」


   「だいたいなんでこの場に割り込んで来てるんだよ⁉」


   「私たちといったいどういう関係⁉」


天 狗「天狗は天狗だ!」


   「古来よりただ、女の子たちが百合百合する姿を見守る!」


   「それだけの存在!」



   「後方見守り腕組み百合大好き天狗なのだ!」



ばにら「そんな話、聞いたことないわ!!!!」



遍史郎「ふむ、修正してやる、か」


   「君のようなか弱い女性に」


   「そんなことがはたしてできるのかな?」



   「僕にはとてもじゃないがそんなこと」


   「できるとは思えないけれどね……?」



ばにら「……それでも!」


   「美月さんは、私にとってかけがえのない人!」


   「大切なパートナーなんです!」


   「そんな人を悲しませた貴方を……許すことなどできない!」



遍史郎「ほう? では、いったいどうするね?(圧)」


勘史郎「父上! ちょっと、落ち着いてくださいよ!」


   「今日はばにらさんと、話し合うんじゃなかったんですか!」


大五郎「腹をくくるでござるよ勘史郎さま」


   「遍史郎さまは、四阿一門の大黒柱」


   「そして、五代遍史郎の汚名を清算した錦の御旗でござる」


   「その経歴に少しの汚点だって、あってはならないでござるよ!」


和 邇「えぇ、なになに、揉め事なの~?」


   「どっちが悪いかよくわかんないけれどぉ~?」


   「せんせ~いにはお世話になってるから、私はせんせ~いの味方だよぉ~?」


ばにら(四対二。いや、実質的にYMDは戦える感じじゃない)


   (厄介なのは……白子さん!)


   (こいつとはまともに正面からやりあったらダメ……!)


和 邇「と、いうことで、先手必勝ぉ~?」


   「パクっと、いっちゃいますねぇ~?」



【距離を詰められ、脇腹に手刀を差し込まれるばにら】



ばにら(うそっ! はやい! これが、暗殺…………!)



天 狗「危ないッ! ばに~らちゃん!」


   「ふぅんっ! 天狗ブローック!!!!」



【天狗、ばにらと和邇の間に割り込んで、手刀を弾く】



和 邇「あーんもう、邪魔しないでよ、天狗ぅ~!」


   「ていうか、ちょっと痛いんだけれどぉ~?」


天 狗「すまないお嬢さん! しかしね、天狗にも譲れないものがある!」


   「ばに~らちゃんは、天狗の盟友の大事な娘さん!」


   「そんな彼女に怪我をさせるわけにはいかないんだよ!」


ばにら「Mr.天狗」



和 邇「ふ~~~~ん? なんだか激アツな感じじゃ~~ん?」


   「じゃあさ、こっちも本職の技を使っちゃおうかな?」


天 狗「やれるものならやってみろ……」


和 邇「それじゃ、遠慮なく……!」



   「BAKUBAKU……BKUWWWWNNNN!!!!」



【両手を大きく開いてからの発勁】



天 狗「ぐっ、ぐわぁああああああああッ!!!!」


ばにら「て、天狗さぁあああああああんッ!!!!」


和 邇「な~んだ、口ほどにもないじゃん?」


   「そんなんで強がられても困る…………」



   「ぽぇ(吐血)」



勘史郎「なぁっ⁉ 白子がダメージを負ってる⁉」


高 峯「いったい何が起こったんだ⁉ はやすぎて分からなかった⁉」


大五郎「いや、拙者には見えたでござるよ!」


   「白子が発勁を繰り出したまさにその瞬間」


   「天狗は身をひねってそのエネルギーをうまく逃がしたでござる!」



   「逃がしたエネルギーはそのまま白子に返された」


   「つまり……カウンターでござるよ!!!!」



ばにら「て、天狗! お前、見た目だけじゃなく、戦えるのか!」


天 狗「ふぅ、ふぅ、ふぅ……!」


   「久しぶりのカウンターだったから、うまく決まるか不安だったが」


   「どうやらうまくいったようだ!」



   「この天狗! 伊達や酔狂でこの格好はしていない!」


   「パロ元に恥じない程度には、武道の心得があると思ってくれてかまわん!」



   「さあ、やかかって来い!」


   「そちらがその気なら……」



   「覇王翔○拳を使わざるを得ない!!!!」



ばにら「せっかく途中まで格好良かったのに! パロで台無しバニですよ!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



だって彼は天狗だから。覇王翔○拳。覇王翔○拳。(某曲のノリで)


タイトル&出て来た割りには、ずっと役立たずだった天狗がここで活躍。

そのイロモノスタイルに違わぬ大立ち回りを見せつけてくれる。

一番の難敵と思われる白子を倒して見せたが……。


Mr.天狗VSとあるからには、きっと戦うんだろうなぁ。。。

天狗と歌舞伎役者が戦うとか、まさに昭和のゲームみたいななんでもあり感。

よし、ここに市長も混ぜよう! ダブルラリアーッ○!


ばにらの怒りは! ずんだの悲しみは! 全部天狗が背負った! 女の子たちの怒りをこめて、今、天狗の拳が唸る! さあここから逆襲の時間だ! 四阿一門はともかくとして、遍史郎に一泡吹かせてやりたいという方々は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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