第617話 Mr.天狗 VS Mr.歌舞伎 その3
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【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
四阿遍史郎 実力派俳優兼歌舞伎役者
高峯 愛 女探偵 できる女の匂いがするが……?
東屋勘史郎 二代目歌舞伎役者 わからせがいのあるガキ
Mr.天狗 天狗の能面を被っている
和爾 白子 四阿遍史郎の外弟子&なんでも屋
風間大五郎 四阿一門の筆頭高弟 どう見ても美少女だが?
【シチュエーション】
四阿遍史郎は青葉ずんだの父だった。
そして、彼女を芸能界から追放した黒幕だった。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「だからって! 大切な人を傷つけられて黙ってられるか!」
「こんなクソ親! いっぱつぶん殴ってやらないと気が済まない!」
「ばに~らが修正してやるッ!!!!」
天 狗「くっ! ばにらちゃん! 大切な人のために怒れるだなんて!」
「君はなんて立派なレディに成長したんだ……!」
「だというのに! 天狗は! 天狗は!」
ばにら「いやあんた、なにも関係ないだろ⁉」
「だいたいなんでこの場に割り込んで来てるんだよ⁉」
「私たちといったいどういう関係⁉」
天 狗「天狗は天狗だ!」
「古来よりただ、女の子たちが百合百合する姿を見守る!」
「それだけの存在!」
「後方見守り腕組み百合大好き天狗なのだ!」
ばにら「そんな話、聞いたことないわ!!!!」
遍史郎「ふむ、修正してやる、か」
「君のようなか弱い女性に」
「そんなことがはたしてできるのかな?」
「僕にはとてもじゃないがそんなこと」
「できるとは思えないけれどね……?」
ばにら「……それでも!」
「美月さんは、私にとってかけがえのない人!」
「大切なパートナーなんです!」
「そんな人を悲しませた貴方を……許すことなどできない!」
遍史郎「ほう? では、いったいどうするね?(圧)」
勘史郎「父上! ちょっと、落ち着いてくださいよ!」
「今日はばにらさんと、話し合うんじゃなかったんですか!」
大五郎「腹をくくるでござるよ勘史郎さま」
「遍史郎さまは、四阿一門の大黒柱」
「そして、五代遍史郎の汚名を清算した錦の御旗でござる」
「その経歴に少しの汚点だって、あってはならないでござるよ!」
和 邇「えぇ、なになに、揉め事なの~?」
「どっちが悪いかよくわかんないけれどぉ~?」
「せんせ~いにはお世話になってるから、私はせんせ~いの味方だよぉ~?」
ばにら(四対二。いや、実質的にYMDは戦える感じじゃない)
(厄介なのは……白子さん!)
(こいつとはまともに正面からやりあったらダメ……!)
和 邇「と、いうことで、先手必勝ぉ~?」
「パクっと、いっちゃいますねぇ~?」
【距離を詰められ、脇腹に手刀を差し込まれるばにら】
ばにら(うそっ! はやい! これが、暗殺…………!)
天 狗「危ないッ! ばに~らちゃん!」
「ふぅんっ! 天狗ブローック!!!!」
【天狗、ばにらと和邇の間に割り込んで、手刀を弾く】
和 邇「あーんもう、邪魔しないでよ、天狗ぅ~!」
「ていうか、ちょっと痛いんだけれどぉ~?」
天 狗「すまないお嬢さん! しかしね、天狗にも譲れないものがある!」
「ばに~らちゃんは、天狗の盟友の大事な娘さん!」
「そんな彼女に怪我をさせるわけにはいかないんだよ!」
ばにら「Mr.天狗」
和 邇「ふ~~~~ん? なんだか激アツな感じじゃ~~ん?」
「じゃあさ、こっちも本職の技を使っちゃおうかな?」
天 狗「やれるものならやってみろ……」
和 邇「それじゃ、遠慮なく……!」
「BAKUBAKU……BKUWWWWNNNN!!!!」
【両手を大きく開いてからの発勁】
天 狗「ぐっ、ぐわぁああああああああッ!!!!」
ばにら「て、天狗さぁあああああああんッ!!!!」
和 邇「な~んだ、口ほどにもないじゃん?」
「そんなんで強がられても困る…………」
「ぽぇ(吐血)」
勘史郎「なぁっ⁉ 白子がダメージを負ってる⁉」
高 峯「いったい何が起こったんだ⁉ はやすぎて分からなかった⁉」
大五郎「いや、拙者には見えたでござるよ!」
「白子が発勁を繰り出したまさにその瞬間」
「天狗は身をひねってそのエネルギーをうまく逃がしたでござる!」
「逃がしたエネルギーはそのまま白子に返された」
「つまり……カウンターでござるよ!!!!」
ばにら「て、天狗! お前、見た目だけじゃなく、戦えるのか!」
天 狗「ふぅ、ふぅ、ふぅ……!」
「久しぶりのカウンターだったから、うまく決まるか不安だったが」
「どうやらうまくいったようだ!」
「この天狗! 伊達や酔狂でこの格好はしていない!」
「パロ元に恥じない程度には、武道の心得があると思ってくれてかまわん!」
「さあ、やかかって来い!」
「そちらがその気なら……」
「覇王翔○拳を使わざるを得ない!!!!」
ばにら「せっかく途中まで格好良かったのに! パロで台無しバニですよ!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
だって彼は天狗だから。覇王翔○拳。覇王翔○拳。(某曲のノリで)
タイトル&出て来た割りには、ずっと役立たずだった天狗がここで活躍。
そのイロモノスタイルに違わぬ大立ち回りを見せつけてくれる。
一番の難敵と思われる白子を倒して見せたが……。
Mr.天狗VSとあるからには、きっと戦うんだろうなぁ。。。
天狗と歌舞伎役者が戦うとか、まさに昭和のゲームみたいななんでもあり感。
よし、ここに市長も混ぜよう! ダブルラリアーッ○!
ばにらの怒りは! ずんだの悲しみは! 全部天狗が背負った! 女の子たちの怒りをこめて、今、天狗の拳が唸る! さあここから逆襲の時間だ! 四阿一門はともかくとして、遍史郎に一泡吹かせてやりたいという方々は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m




