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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第613話 かりんちゃん初配信、その前に その6

【宣伝】

「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m


○GCN文庫さま 商品ページ

https://gcnovels.jp/book/1872


○メロンブックスさま 通常版(SS付き)

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○ゲーマーズさま 通常版(SS付き)

https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10794421/

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

四阿遍史郎  実力派俳優兼歌舞伎役者

高峯 愛   女探偵 できる女の匂いがするが……?

東屋勘史郎  二代目歌舞伎役者 わからせがいのあるガキ

風間大五郎  四阿一門の筆頭高弟 どう見ても美少女だが?


【シチュエーション】

ばにら、四阿遍史郎とついに邂逅する。


◇ ◇ ◇ ◇



勘史郎「ち~ち~う~え~(ギャン泣き)」


   「ひどいんです! この川崎某も! 愛も! 大五郎も!」


   「余のことを子供だ子供だってからかってきて!」


遍史郎「まあ、鷹穂さんは、見た目が幼いからねえ」


   「もっとばにらちゃんを見習って」


   「牛乳をいっぱい飲まないといけないよ?」


勘史郎「こいつも言うほど大きくないじゃないですか!」


   「VTuberの中では下から数えた方がはやいですよ!」


ばにら「なんだとバニ、この野郎!」


   「大人しく聞いてれば好き勝手いいやがって!」


   「あと、しっかりばに~らの配信も見てるんじゃないか!」



遍史郎「まあ、私が見るように指導しているんだけれどね」


   「VTuberの配信は、人間を観察するのにちょうどいい」



   「演者たちの客あしらいもさることながら」


   「匿名の皮を被ることで逆に人間性を剥き出しにした者たちが織りなす」


   「生々しい感情のやりとりは、本当に目を見張るものがあるよ」



ばにら「…………ふへ?」


   「あの、そんなことないと思いますよ?」


   「ネットって優しい人が多いですし?」



遍史郎「そうかな?」


   「君も個人配信時代には、いろいろな悪意に晒されたと思うよ」


   「今でこそ、みんなが知っている川崎ばにらになれたけれども」


   「そうじゃなかった頃は辛い思いをしたんじゃないかな?」



ばにら「………………」



   「いや、あれはあれで楽しかったです(えへへ)」


   「気の合う人たちとわちゃわちゃやれて」


   「今みたいに、変に内容に気を遣わなくてもよかったので」



   「私にとっては配信って」


   「友達と遊んでるような感覚なんですよね」


   「まあ、リアルの友達そんなにいないんですけど」



遍史郎「ふふっ、面白いね、ばにらちゃん」


   「けれどもたしかにそうか。そうだね、気の合う仲間」


   「そういう人たちと巡り会えたのならば」


   「ネットの配信活動というのは、また違う側面を持つだろう」



   「とても素敵なことだと思うよ」



ばにら「あ、ありがとうございます……」



勘史郎「父上! こいつ絶対に適当なこと言ってますよ!」


   「いつもクリスマス配信で、リスナー待たせてキャッキャしてる!」


   「性悪バニーなんですからね!」



   「ケーキ溶けちゃったじゃないんだよ!」


   「こっちはパソコンの前で、スタンバイしてたんだぞ!」



ばにら「いや、だからそれは、ジョークですやん」


   「ていうか、本当によう見とるな、このキッズ……」


遍史郎「客をいじれるっていことは、それだけ信頼関係がある証拠さ」


   「鷹穂さん、君ももっと舞台に上がって練習しないとね」


   「せっかくだしVTuberになってみるのはどうだい?」


   「きっといろんなことが分かると思うよ」



   「役を演じるとはなにか」


   「人の期待に応えるとはどういうことか」


   「どのようにして突発的なトラブルを回避するか」



   「人間の本質もだが、本領もまた」


   「そんな愁嘆場にこそ垣間見れるからね」


   「危ない経験はどんどん踏んで行きなさい」



   「そう、網走ゆきさんのようにね……!」



ばにら「ブフーーーーーーッ!!!!(お茶を噴く)」


勘史郎「ぎゃあ! 汚い!」


高 峯「なにやってるんですか、ばにらさん!」


   「ここ、棚に飾ってある掛け軸やお皿とか」


   「ウン百万円する、高級料亭なんですよ!」



ばにら「ご、ごめんなさい! けど……けど……!」



   「こんな有名人の方の口から、ゆき先輩の名前が出るとは」


   「ばに~らも思っていなくってwww」



遍史郎「あっはっはっは! 驚かせてしまったね!」


   「けど……本当に私は、彼女のファンなんだよ?」


   「彼女の滑稽さはまさしく、歌舞伎のいいお手本だからね」



   「あとは、DStarsの広告塔もやっているだろう?」


   「都内の催しの一環で、挨拶させてもらったこともあってね」


   「普通に顔見知りなんだよ」



   「今度、もし会ったら言っておいてくれ」


   「四阿遍史郎が『五目並べRTA、最高でした』と褒めてたって」



ばにら「それ、褒めているんですか?w」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


???「褒めてるに決まってるだろぉ!」


   「どうやったら、五目並べであんな撮れ高出せるんだ!」


   「というか五目並べってどうするんだ!」



   「間違っているのは私じゃない! 五目並べの方だ!」



なに言ってるんですかね???


すっかりVTuberの人気コンテンツとなった五目並べですが、実際やると難しいんだろうなって、ちょっと思っています。あとヨットもすごいですよね。

いま、まさしくNinten○oがゲーム分野では最先端を走っていますが、ゲーム(遊び)の面白さというのがなんなのか、どこにあるのかというのを、しっかり検討したからこそ、これだけ盛り返したんだろうなって感じます。


けど、それはそれとしてはずかしいよ……!


次回、五目並べRTAから広がる話題! 意外にVTuberに対してフレンドリーな四阿さんですが、なにか裏を感じるようなところもあり……! このまますんなりと、彼を信じてしまっていいのだろうか? そもそも、なんで彼はわざわざばにらに会おうとしたのか! 気になる方は、ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m

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