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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第603話 ごりらの墓 その4

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【登場人物】

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長

東山ごりら  DStars4期生 幸薄そうな清楚少女だった(過去形)


【シチュエーション】

ごりら凸待ち失敗。

ずんりんで後輩たちにまずはお説教。


◇ ◇ ◇ ◇



りんご「まあ、うみちゃんの考えていることもよく分かる」


   「Bちゃんに問い合わせて教えてもらったけれど」


   「ごりらちゃんとうみちゃんは、元々リアルで親交があったんだよね?」


   「そんな相手がデビューするとなれば、応援してあげたくなって当たり前さ」


う み「はい。ごりらには、幸せになってもらいたくて」


   「うみのような苦労は彼女にはさせたくなくて」


   「それで、はりきっちゃいました……」



   「すみませんでした! りんご先輩!」



ごりら「うみ! うみが謝るようなことなんかじゃないよ!」


   「うみは僕なんかのために、本当によくしてくれたよ!」


   「りんご先輩! 悪いのはこんなことを望んだ、僕の方なんです!」


   「叱るなら僕を叱ってください! お願いします!」


りんご「うんうん、お互いにお互いをかばい合う」


   「君たちの間にある友情が紛れもなく本物だということは」


   「僕にもよく伝わったよ……」



ずんだ「それは、さっきりんごを庇わなかった」


   「私への当てつけと考えていいかしら?」



   「何度も言うけれど、百合営業相手を……!」



りんご「そんなこと言ってないだろずんさん!」


   「もう、君ってば本当にばにらちゃんのことになると」


   「途端に自制心がなくなっちゃうんだからさ!」


かりん(ずんばにって、元営業相手とバチギスになるレベルだったんだ)


   (かりん的にはガチ派だと思ってたけど、ここまでとは思わなかった)



   (ばにらちゃんとは仲良くなりたいけど)


   (ずんさんとバチギスになるのは、ちょっと面倒くさそうだなぁ……)



りんご「とりあえず、ずんさんのことは置いておいて」


   「今はうみちゃん、そしてごりらちゃんについてだ」



   「二人の互いを想い合う気持ちはよく分かった」


   「けれどね? 先輩と後輩、適切な距離感ってのも大事なんだよ?」



う み「適切な距離感ですか……!」


   「前職がおじさん先輩&上司との距離感バグってて」


   「ナチュラルセクハラパラダイスだったうみには」


   「とても理解しづらい感覚ですね」


ごりら「すみません、本当にうみはそういう職場で働いておりまして」


   「けっしてボケて言ってるわけじゃないんです」


   「許してあげてくださいりんご先輩」


りんご「大丈夫だよ、ごりらちゃん。僕もそれなりに人生経験はあるから」


   「そういう職場があるよねってことは、知識としては理解しているさ」



   「そうだね。自分と同じ苦労をさせたくないと」


   「そう思って後輩に手を差し伸べるのは」


   「人間の美徳だと僕は思うよ」



   「けど、時に人間には『自分で経験しないと納得できない』」


   「『知識だけでは理解し得ない』部分があると思うんだ」



   「だから、うみちゃんがいくら世話を焼いても」


   「それが完全にごりらちゃんの力になるかは」


   「分からない……」



   「世話を焼くのはいいけれど、そういう所も考えないといけないよ」



う み「『自分と経験しないと納得できない』ですか」


   「まさに目から鱗なお話しでした」


   「りんご先輩、ありがとうございます」



   「けど、ちょっと待ってください?」


   「そうすると委員長が嗜んでいるBL本の内容というのは」


   「作者が経験したことがないのに、なんであんなにも真に迫る……!」



ごりら「うみ! 今、そういう話をしてるんじゃないから!」


   「フィクションと現実を一緒にするな!」


   「というか、経験できないことを経験したように書けるのが」


   「そういう作家のすごいところなんだから!」



   「そうですよね! りんご先輩! BLってそういうことですよね!」



りんご「え? あ? うん? そういう……ことなのかなぁ……?(///)」


   「ごめんね、BLはちょっと僕の興味の範囲外だから」


   「よくわかんないかもしれないや…………(小声)」



ごりら「これ、知らん奴の反応や!!!!」


   「DStarsのセクハラ女王なのに、知らん奴の反応や!!!!」


   「あれだけセンシティブ発言繰り返しておいて」


   「BLでこんなに照れるって!!!!」



   「ギャップでまた拗らせるリスナーが増えてまうぞ!!!!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



DStarsのセクハラ女王。うみをも上回るセンシティブ。

それが津軽りんごの持ち味……なのだが、意外にBL方面については無知。

まあ、年頃の娘さんもおらっしゃいますし、あまり過激なファンタジーの方向には、手を出さないように気をつけていらっしゃるのかもしれませんね。


だったら、普段の配信での発言も気をつけてくれ。


次回! お説教回と思わせて、思わぬうみからの反撃が、守備範囲が微妙に狭かったりんごたやを襲う! 大事な人の娘を育てながら、唯一無二のセンシティブキャラとして生きていたネッコが、無様に恥じらうことになる! 助けてくれちまき! やはりDStarsの清楚()がいないとこの場は収まらないぜ! もうなんだかしっちゃかめっちゃかですが――年末も年末ですので、ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m

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