表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
602/754

第583話 (ひさしぶりに)会社いく 2

【宣伝】

本日、「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」が発売です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m


○GCN文庫さま 商品ページ

https://gcnovels.jp/book/1872


○メロンブックスさま 限定版(在庫切れ)

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2911270


○ゲーマーズさま 限定版(在庫切れ)

https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10794723/

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当

社長     DStarsの社長 ときどき無茶ぶりするが敏腕


【シチュエーション】

いくちゃんが会社に出社するとそこは地獄だった。

オカマエルフに「お前もメイドさんにならないか?」と誘われるいくちゃん。

断固としてそこは拒否するのだった。


◇ ◇ ◇ ◇



い く「えぇっ⁉ 引越した先で、変な男に襲われかけた⁉」


   「だだだ、大丈夫だったのばにらちゃん⁉」


   「怖かったよね! 大変だったよね! 生きててよかった~!」



ばにら「まとも!!!!」


   「今までの誰よりもまともな反応!!!!」


   「心の底から善意で心配してくれてるのが伝わってくるバニ!!!!」



   「やっぱいく先輩、アンタいい人バニな!」



い く「むしろこれ以外のどんな反応をしろというの?」


   「え、ちょっと? なんで顔を逸らすの、いま先輩にBちゃん?」



い ま「……いや、きっとばにらちゃんのこれまでの素行とか、ネ?」


Bちゃ「そ、そうそう! ばにらさんは普段みんなに迷惑かけてるから!」


   「ちょっときつめに言っておいてあげるのが、彼女のためというか!」


い く「…………」


   「ほんとうに、大変だったんだね、ばにらちゃん(察し)」



ばにら「それはそうと、いく先輩も聞いてくださいよ」


   「ばに~ら四期生の娘の教育係をやらされてて」


い く「うわぁ、陰キャにはきつい話だね」


   「一期生&二期生の時はなかったけれど」


   「今はそういうこともやってるんだ」


   「時代の流れって奴だねぇ……」



ばにら「そうなんバニですよ」


   「さらにまたその娘がやんちゃで」


   「KMTってアカウントで活躍している」


   「プロゲーマーなんバニですけど」



い く「…………(スン)」


   「ばにらちゃん、ちょっとその話、詳しく」


ばにら(あれ、空気がちょっと変わったバニ?)


い く「APEXのトップランカーのKMTちゃんだよね?」


   「私もプレイングはよく参考にしてるけれど」


   「その娘が、今度の四期生に入ることになるの?」


ばにら「あ、はい」


   「その認識で合っていると思うバニですけど……」



   「どうなんバニですかね、Bちゃん?」



Bちゃ「ばにらさんの認識で間違いありません」


   「今度、うちに入ってきたのは」


   「APEXとっぷランカーのKMTさんです」



   「これからどんどん熱くなっていく競技ゲーム分野について」


   「彼女に牽引していってもらおうと、今回採用しました」



い く「…………」


   「あのさBちゃん? APEXは私も、含めて」


   「けっこうなメンバーがやってるよね?」



   「それじゃ力不足ってことがいいたいわけ?」



ばにら(うわっ! めずらしくいく先輩がマジになってるバニ!)


   (けど、そうだよな。いく先輩はガチガチのゲーマーVTuber!)


   (それを差し置いて、かりんちゃんが採用されたとなると……)



Bちゃ「えぇ、正直に言って、力不足だと思っています」


い く「!!!!」


ばにら「えぇ⁉ ちょっと、Bちゃん⁉」


い ま「Bちゃん! 言葉は選びなよ!」



Bちゃ「そうですね。訂正します」


   「総合的なゲームのスキルについては」


   「いくさん、ばにらさん、ずんださんのような」


   「自社のVTuberの方が優れています」


   「それは胸を張って私は言えます」



い ま「けど、それじゃいけない理由があるから」


   「わざわざKMTちゃんを雇ったってわけだよね?」


Bちゃ「はい」


   「強いて言うならそうですね……」



   「特待生のぽめらさんと同じ理由です」



ばにら「ぽめら先輩と⁉」


Bちゃ「ぽめら先輩は、特待生メンバーの中でも」


   「ゲームセンスはよわよわな方です」


   「配信内容もまったりしたゲームが多いですし」


   「リスナーも雑談や歌枠なんかを彼女には期待しています」



   「けど、スプラ○ゥーンの腕前だけは、DStarsの誰にも負けない」



   「言っていること、分かっていただけますよね?」


い く「オールラウンダーより、スペシャリスト」


   「メジャーゲームに特化した、プロフェッショナルが欲しかった」


   「そう言いたいんだね……Bちゃん?」


Bちゃ「そういうことです」


   「もちろん、会社としては総合力が求められるのですが」


   「それは他の人材でカバーする」



   「時にはこういう『これしかできない!』という人材も」


   「会社にとっては大事になってくるんですよ」



ばにら(そういうことだったバニか……!)


   (けど、そうすると、ますますかりんちゃんを指導しづらい!)


   (ばに~ら、APEXは苦手バニですよ!)



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ここ最近はVALORANTなんかに押され出してきていますが、相変わらずオンラインFPSゲーでは強い人気を誇るAPEX。

人の多いところに釣り針を垂らすのがエンタメの基本。そんな場所で、華のあるプレイができるかりんちゃんは、会社としては喉から手が出るほど欲しい人材だった。


そう、今も一生懸命戦っている、自社のVTuberを差し置いても。


珍しく対抗意識バリバリのいくたん。まさかとは思うが、会う前からかりんちゃんとバチギスってしまうのか。割と一緒に組んだら、いいシナジーがありそうな気がするんだけれど、どうなのだろうか。そんな三人わざとですの関係性が気になる方は、ぜひぜひ評価・応援・コメントよろしくお願いいたします。m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ