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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
597/754

第580話 Bちゃんち5

【宣伝】

いよいよ明日、「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」が発売です! よろしくお願いいたします!m(__)m


○GCN文庫さま 商品ページ

https://gcnovels.jp/book/1872


○メロンブックスさま 限定版(在庫切れ)

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2911270


○ゲーマーズさま 限定版(在庫切れ)

https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10794723/

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

トキワいま  DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当


社長     DStarsの社長 ときどき無茶ぶりするが敏腕

麦畑一二三  だいさんじ所属VTuber おかまのエルフ

Mr.天狗  川崎ばにらの母の友人 天狗の能面を被っている


【シチュエーション】

Bちゃん荒む(そりゃしかたない)。


◇ ◇ ◇ ◇



Bちゃ「だいたいみなさんですねぇ」


   「ばにらさんばにらさんって、過保護が過ぎるんですよ!」


   「もう成人した女性なんですから、その辺りは自分で管理してもらわないと」


   「ばにらさんも、周りが世話してくれるから図に乗っちゃうんでしょ」



   「ヒック! ブッハー!!!!」



ばにら「…………Bちゃん、ど正論だけれども」


   「そんな自棄っぽく言われても、ちっとも心に響かないバニよ」


   「ていうか、酒癖大丈夫バニかこの人?」



い ま「昔はもっとかわいく酔っていたんだけれどね」


   「お仕事と共に酒量が増えていって」


   「いまや、飲むと説教するダメダメ事務員に……!」


天 狗「むぅっ! 寂しい酒の飲み方を覚えおって!」


   「彼女もまだ若いというのに! いったい誰がこんなことにした!」


社 長「本当よね。Bちゃんのお酒の飲み方はよくないわ」


一二三「酒は飲んでも飲まれるな。女のヤケ酒は自分を傷つけるだけよ」



Bちゃ「うるせぇええええええッ! 私がどう飲もうと勝手だろうが!」


   「だいたいエナジードリンクでアルコール割ってる時点で!」


   「いろいろと察しろ! もうほんと、限界なんだよ!」



   「はよお仕事を安心して任せられる後輩プリーズ!!!!」



全 員(これは本当に重症だなぁ……)


ばにら「ばにーらよりも、Bちゃんの方を先に」


   「どうにかしてあげた方がええんとちゃいますか、これ?」


社 長「Bちゃん、あなたつかれてるのよ」


   「ほら、温かくして今日はもう寝なさい」



   「テントの外で寝ても大丈夫」


   「保温性バッチリの寝袋(会社の備品)よ……!」



Bちゃ「そうそうこれこれ、こいつのおかげでぐっすり快眠……」



   「って、なるかバカ! 普通にスプリングベッドで寝たいわ!」


   「なんで会社の福利厚生が寝袋なんだよ!」


   「せめて仮眠室くらいつくれよ! まったくさぁ!」



社 長「あらやだ、反抗期かしら……!」


ばにら「『反抗期かしら』じゃないんよ!」


い ま「社長もBちゃんを体よく使いすぎ」


   「もうちょっと優しくしてあげてよね」


   「これでも繊細な子なんだから」


Bちゃ「いま~! おしごとおわらないよぉ~!」


   「社長はオカマだし、VTuberの娘達は勝手だし!」


   「私もやりたくないのにVTuberみたいなことさせられるし!」


   「もうやだ! ただの事務員に戻りたい!」


ばにら「バニ」


   「Bちゃんも、いやいや広報やってたバニね」


   「てっきりノリノリなのかと思ってたバニよ」


Bちゃ「好きでやってるわけないじゃないですか!」


   「私はみなさんと違って、ただの事務員なんですよ!」



   「なのに……気がついたらVTuberとして受肉し!」


   「3Dモデルまで作られ!」


   「会社の公式チャンネルまで担当させられる!」



   「VTuberなんてなりとうなかった!!!!(迫真)」



ばにら「Bちゃん……!」



   「そこまで思うなら、なんでばにらに無茶ぶりするバニか?」



   「これまでBちゃんにされた無茶ぶりで」


   「ばに~ら素直に同情できないバニよ」


Bちゃ「それが仕事ってもんですやん!」


   「同情できないバニですよって! そんなこと言ったらこっちも同じ!」


   「どこかで誰かが非情にならなくちゃ、こういうのは回らないんですよ!」


い ま「Bちゃん、Bちゃん、どうどうどう!」


   「そんなムキにならなくても大丈夫だから!」


   「Bちゃんが優しい娘だってことは、ちゃんと分かってるから!」


社 長「ほんと、こんなかわいい娘に、過酷な仕事を押しつけて」


   「この会社の上層部の連中は腐ってやがるわね……!」


一二三「いや、アンタがそのトップじゃないのよ!」


天 狗「そうだぞリリス!」


   「もっと社員のことを考えてあげろ!」


   「VTuberだけじゃない! 女性社員は会社の宝!」



社 長「そうね、私が間違っていたわ」


   「Bちゃんごめんなさい。貴方へ出す仕事について」


   「これからは少しだけ考えさせてもらうわね」


Bちゃ「しゃ、社長!」



社 長「ところで、仮眠室に置くベッドだけれど」


   「低反発と高反発、どっちの方がBちゃんはよく眠れるかしら?」


   「あと、仮眠室に揃えておいてほしいアメニティのリクエストとかある?」



全 員「ぜんぜんわかっちゃいねえ! もっと仕事させる気だ!」



Bちゃ「いやだぁ~! もうお仕事したくないでござる~!」


   「働きたくない! 絶対に働きたくないでござる~!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



Bちゃん、あなた働き過ぎよ……!(労働はご適切に!)

やっぱりキャパ越えて働くのはよろしくないですよね。

気持ちよく……軽く晩酌して眠れる程度の労働を心がけたいものです。


だから、どうするんだばにら! Bちゃんの絡み酒とかどうでもよくって! はやく同棲か新しいアパートか、決めろよばにら! けど、こんな面白面子が揃っているのに、話しがぐだぐだしない訳がなく――ということで、今後の話が気になる方は、ぜひぜひ評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m

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