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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第544話 サシラーメン行かんか? その5

【宣伝】

GCN文庫さまより叡智ラノベ「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」が5月20日発売予定です。企画書き下ろし作品ですので、買わないと読めないのが申し訳ないですが、ご興味ありましたらぜひぜひお願いいたします。


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○ゲーマーズさま 限定版

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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎

たたたたた  ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員


【シチュエーション】

らいおんらーめんに来店したばにらさん。

次々に同僚(と他箱のVTuberに)囲まれる。


◇ ◇ ◇ ◇



あひる「まぁ、なんにしても二人とも身構えすぎ」


   「先輩・後輩っていう枠に縛られすぎるのはよくないよ」



   「先輩から学ぶこともあれば、後輩から学ぶこともある」


   「そもそもあひるたちはDStarsの仲間だってことを」


   「念頭に置いて接すればいいと思うんだ……!(キメ顔)」



ばにら「いや、そういう綺麗事はまにあってるバニですから」


しのぎ「隊長も、そういう精神論じゃなくて」


   「具体的なアドバイスが欲しいかも……」


あひる「ぐ、具体的なアドバイス……?(困惑)」



ばにら「たとえば、ばにーらの受け持ちの子なんだけど」


   「すごくゲームは上手なんだけれど」


   「トーク力がダメダメバニなんですよ」



   「というか陰キャバニなんですな(ぶっちゃける)」



あひる「おー、それはなんだか大変そうだなぁ」


   「陰キャとの接し方かぁ……」



   「ばにらみたいに、配信だと大ふざけするタイプだと」


   「先輩のこっちとしては絡みやすいけれどな!」



ばにら「……あひる先輩、ばにーらのことをそんな風に思ってたバニね?」



あひる「違う違う違う! あくまで一般論だから!」


   「あひるはばにらのことを、そんな風には思ってないから!」


   「かわいい後輩だと、ちゃんと思ってるから! 安心して!」


ばにら「本当バニですかねぇ……?」


しのぎ「ばにらっちょの担当もそうだけど」


   「拙者の担当もマイペースで困ってるんですよ」


   「ぜんぜん拙者の言うこと聞いてくれないし」



   「先輩の威厳が、足りてない太郎ですかねぇ?」



あひる「あー、マイペースな奴なぁ。そいつも困るよなぁ」


   「けどまぁ、それがその娘の個性だからさ」


   「あんまり無理に押さえつける必要はないと思う」


   「優しく寄り添ってあげてれば、いつか心を開いてくれるよ」



しのぎ「……あひる先輩! 本当に優しい太郎だよ!」


   「これからも一生推すけんね! あひる先輩しか勝たん!」



あひる「いや、負けてるんだわw」


   「DStarsでは登録者数とか同接数とか」


   「後輩のおまえらにボロ負けしてるんだわw」



   「えらそうに、先輩面して、ごめんね……(どんより)」



ばにら「そ、そんな落ち込まなくてもいいバニよ、あひる先輩!」


しのぎ「そ、そそ、そだよね、ばにらっちょ!」


   「登録者数と同接数が、VTuberの面白さじゃない太郎!」


   「あひる先輩のよさはもっと他にある太郎!」



   「そこはしのぎが保証します!(ふんす)」



あひる「ばにら! しのぎ! お前ら……!」


   「あひるはいい後輩を持ったよ!」


   「これまであひるがしてきたことは間違ってなかったんだな!」


たた父「はーい! お嬢ちゃんたち、おまちどおさん!」


   「できたてのらーめんだよ! 熱いうちに食べて食べて!」


   「チャーハンはもうちょっとだけ待ってね!」


ばにら「ありがとうございますバニ!」


しのぎ「待って太郎! さっそくいただきます!」


あひる「これこれ、これを待ってたんだよ!」


   「う~ん! 期待通りのらーめんだ!」



三 人「ずるずるずるずる……!(麺をすする音)」



あひる「まぁ、なんだろ」


   「まだ四期生ってデビュー前じゃんか?」


   「やっぱり真価はデビューしてからだと思うよ」


   「今はさくさくと、教えることを教えて」


   「さっさとデビューさせて、教えてやるのがいいんじゃない?」



   「OJTって奴だな!」



ばにら「あひる先輩ってば、働いたことないくせにえらそうに言うバニな」


しのぎ「あー、簡単そうに言うけれど、OJTは難しいんですよー」


あひる「なるほど、社会人としてはばにらとしのぎが先輩だったか……」



   「またあひるが無知を晒してしまったようぐゎぁ(しょんぼり)」



ばにら「先輩! 先輩バニ!」


   「あひる先輩はまごうことなき、ばにらたちの先輩バニよ!」


しのぎ「そうだよ~! みんなに誇れる、最高の先輩だよ~!」


   「こんなにかわいい先輩、そんなにいない太郎!」



あひる「しのぎのそれは、絶対に褒めてないだろ……!」



たたた「けど、当たりが強くてとっつきにくい先輩より」


   「アホでマヌケでもフレンドリーな先輩の方が」


   「やっぱいいと思いますよw」



あひる「オメーもシンプル悪口じゃねえか!」


   「店員さんじゃなかったらぶっ飛ばしてたぞ!」



   「もう、みんな、あひるのこと弄りすぎでしょ……!」


   「勘弁してぐゎぁ!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



弄られるのがあひるちゃんの宿命なのだ……!

こんなに弄りやすい先輩、そうそういないよ……!


元ネタ的には、ここにいる後輩のほぼ全員に、舐められる(しのぎは違う意味で)ことになるあひるちゃん! 社会人経験なしに、いきなりVTuberになった彼女の未来はどっちだ――気になる方はなにとぞ、評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m

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