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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第542話 サシラーメン行かんか? その1

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GCN文庫さまより叡智ラノベ「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」が5月20日発売予定です。企画書き下ろし作品ですので、買わないと読めないのが申し訳ないですが、ご興味ありましたらぜひぜひお願いいたします。


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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

たたたたた  ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員


【シチュエーション】

たたたたたに助けられたばにーらさん。

しかし、こんな時でもトップVTuberは配信を休めない。

配信をするために一路、たたたたたの実家のラーメン屋に向かった。



◇ ◇ ◇ ◇



Bちゃ『えぇっ⁉ 怪しい電気工事の男に押し入られた⁉』


   『しかも川崎ばにらってバレちゃったって⁉』


   『ちょっとばにらさんなにやってんですか⁉』


ばにら「はい、はい。すみません、本当に……」


   「気をつけてはいたんですが、なんだか動揺しちゃって」


Bちゃ『とにかく! すぐに警察と管理会社に連絡してください!』


   『それと、転居届けについても今の住所への変更をストップして!』


   『名前がばれるようなものが届かないように注意してください!』


ばにら「ばに、そこまで気が回らなかったバニ」


   「けどどうしよう。こういう時、どこに逃げればいいバニかね……?」


Bちゃ『あ、はい、はい……!』


   『ばにらさん、社長からお話があるそうです!』


   『ちょっと代わりますね⁉』


社 長『もしもし、ばにらさんおつかれさまです』


ばにら「おつかれさまです社長!」


   「すみません、この度は私の不手際で、とんだトラブルを……!」


社 長『ばにらさんはなにも悪くありませんよ』


   『悪いのは犯罪者であり、貴方は被害者です』


   『まずはそのことをよく理解してください』


ばにら「は、はい、バニ……」


社 長『基本的には、Bちゃんさんがおっしゃったように』


   『警察と管理会社を頼った自衛をしてもらうしかありません』


   『それと、避難場所についてですが』


   『とりあえず会社に寝泊まりしてください』



   『ずんださんの家にご厄介になっても、こちらとしては構いません』



ばにら「それは、ずんさんの負担になるので……」



社 長『まぁ、そこの判断は貴方にお任せします』


   『それはそれとして』


   『古い友人に芸能関係に顔が利く人がいます』


   『彼に頼んでいい火消しの方法がないか』


   『こちらでも探ってみますので』


ばにら「ほ、本当ですか⁉」


社 長『所属タレントを守るのがこの会社の役割ですから』


   『安心してください。ばにらさんに危害を及ばすようなことは』


   『誓って私が起こさせません……!』


Bちゃ『ということです! くれぐれも気をつけてください!』


   『とりあえず、落ち着ける場所に着いたら』


   『迎えに行きますので折り返し連絡ください』



   『それでは!』



ばにら「…………ふぅ!」


   「オッケー! たたたたたさん! 配信許可取れたバニ!」


たたた「取れてましたっけ? なんか事務的な話しかしてませんでした?」


ばにら「落ち着ける場所についたら……!」


   「ばにーらの安住の地はネットのみ! つまり配信しろってことバニな!」


たたた「すごい曲解だぁ……!」


   「まぁ、別にいいんですけどねw」


   「そして、こっちも店に着きましたよ」


ばにら「わあ、ここが噂のらいおんらーめんバニか……」



【ばに~らハウスに負けじと劣らずのおんぼろハウス】



ばにら「昭和の老舗って感じがすごいバニ!!!!」


たたた「じーちゃんの頃からやってますからねぇw」


   「面構えが違いますよw」


   「まぁけど、味は絶品なんで! まずは腹ごしらえしてください!」


ばにら「あい!」


たたた「ただいまとーちゃん! お客さん連れてきたよー!」


たた父「おう! おかえり! それでいらっしゃい!」


   「悪いけど、今混んでるんで、相席でいいかな!」


ばにら「あ、はい、大丈夫です……」


たた父「そんじゃそっちの、お嬢様っぽい娘さんの所に座って」



ばにら(お嬢さまっぽい娘ってw)


   (ラーメン屋にお嬢様なんていないでしょw)


   (まったくお上手な店主さんバニなぁ)



あひる「…………(ガチお嬢さま)」


ばにら「…………(庶民)」



二 人「ファァーーーーーーーー⁉」



たたた「どしたどした⁉ ばに……はらさん⁉ なんかあった⁉」



ばにら(なんで! なんでこんなところにあひる先輩がいるバニ!)


   (というか本当にお嬢さまっぽい服装できてる!)


   (そんな服でらーめん食べに来る奴おりゅ!)


あひる(しまったー! 思わず叫んじまった!)


   (今日のあひるはプライベート! お嬢様モード(謎)なのに!)


   (文京区に昭和レトロな美味しいラーメン屋があるって聞いて!)


   (久しぶりにおめかしして出かけてみたら……!)



   (なんで来るんだよォッ!!!! ばにらァッ!!!!)



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



らーめん屋で突発コラボ、はじまるはじまるはじまる!

完全にプライベートで遊んでいた、あひるちゃんとエンカウントしたばにら。

今日は完全に厄日か! それとも、頼れる先輩に出会えて幸運なのか!


なんにしてもここからがもうひと波乱だ!

あひるはたたたたたさんに、正体を隠し通せるのか!

いや、隠したら隠したら後々面倒なことになりそうだぞ!


次回、隠し事ができない女が、隠し事をしようとする! 器用じゃないのに、無理してそんなことするから! 羽曳野あひる、渾身のごまかしをとくとご覧あれ! いつものあひ虐回となりますので、待ってましたという方は――なにとぞ、評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m

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